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正12面体の宇宙論

2018.04.12 07:02

https://plaza.rakuten.co.jp/opektal/diary/200602110000/  より

宇宙の構造と「正12面体」は、何らかの関連性があるらしい・・・。この情報にについて、「形」に携わる人間として、数年前から意識してきた。

もっともこの情報は、文献上では、ピタゴラスやプラトンの古代ギリシャの時代から取り沙汰されてきたテーマでもあった。

ところが最近になって、「ビッツグバン宇宙論」を覆す可能性のある「新たな宇宙論」として、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」(2003年9月号)に「正12面体の宇宙論」として掲載された論文がある。

それによると、《宇宙は「正12面体」の姿をしている》というのである。

「正12面体」に特別の思い入れがある私としては、かなりドキドキしたわけだ。(昨年の9月16日の日記など)

以下、先述の科学誌の掲載論文から抜粋すると、

「2003年2月に発表されたウィルキンソン・マイクロ波異方性探査機(WMAP)からの最初の年のデータは、これまでの宇宙論の「標準モデル」を良い精度で確認したが、60度より広い角度スケールでは、マイクロ波の温度相関が消失するという予想外の結果もあった。

 パリ天文台・理論宇宙研究所のジャン・ピエール・ルミネらは「ポアンカレ12面体」(正12面体の関連形態)より成る有限宇宙の単純な幾何学モデルを考えることにより、すべての微調整を必要とすることなく、自然に説明できることを提案した。」

ちょっと難しい内容だが、このWMAPという探査機の観測データの解析によって、この宇宙は誕生から137億年が経過していることや、私たち宇宙の観測は全体のわずか4%であり、残りの96%は観測不能だということなど、最新の宇宙像が観えてきたとされている。

そこで前述のパリ天文台のルミネらが、そのデータ解釈に問題点を見つけ、さらに掘り下げていく過程で、「正12面体の宇宙論」に辿り着いたということである。さらに分かったことは、この宇宙は従来の宇宙論が説いてきたような「無限」ではなく、その広がりは「有限」であるということ。さらにその大きさは、今までの天体観測により把握されてきた範囲よりも、かなり小さいということである。

(その詳しい内容については、前述の科学雑誌「ネイチャー」を参考にしていただきたい。)

いずれにしても、この「正12面体の宇宙論」が正しいということが確認されると、宇宙の性質についての歴史的大発見になるということである。そして、「ビッグバン宇宙論」をはじめとする様々な既存の宇宙論は、ことごとく幻想だったということになるらしいのだ・・・。

ところで今日の画像は、「正12面体」の等辺による軸線構造を映した写真を少しアレンジしたものだ。ブログでは、何度も説明しているが、私の「立体」を表現する際のスタイルは、「面」ではなく「線(軸線=素材は綿棒)」により、全体の構造を安定化させて構成することを基本としている。

つまり、この「正12面体」の軸線による構成は、同じ長さ(等辺)の綿棒が120本で、「ひとつ」の立体構造を成しているわけである。

私なりの感覚では、「立体」は「多面体」とも言うけれども、軸線構成による安定化した構造がまず前提としてあり、これにまつわる「面」は結果的にでてくる側面に過ぎないというとらえ方である。

もしかすると、私なりに模索して辿り着いたこの「正12面体」の立体構造は、上述の「正12面体の宇宙論」という新たな宇宙論と、何か密接なかかわりがあるかもしれない・・・などと妄想を逞しくしつつ、ワクワク・ドキドキ・ソワソワしている今日この頃である。

先日このワクワク感を、分かり合える知人(かつてこの造形を進呈したことのある工学博士)に告白すると、興味深い言葉が返ってきた。それは《「正12面体」の軸線構造の立体は、「宇宙の真理」を示しているのでは・・・と思うと、ワクワクします。》という嬉しい言葉であった。

そういえば思い出した・・・。この構造表現に辿り着いたころ、「あなたは何の研究をしているのですか?」と誰かに聞かれたときに、すかさず私は《「宇宙の真理」を研究しています。》と答えていたことを・・・。

この「正12面体」の軸線構造が完成したとき、これは宇宙の「いつ」(過去・現在・未来)でも、「どこ」(マクロ・メゾ・ミクロ)でも、時間と空間を貫いて浸透する普遍的原理のような構造だという直感があった。

もしこの新たな宇宙論の「正12面体宇宙」が事実ならば、「宇宙」にはその初めから、幾何学的な秩序と調和がそなわっていたことになり、自分の直感が的を射ていたことが証明されるわけで、仮にそういう想像をめぐらせるだけでも感慨深いものを感じるのである。