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kojinkai

初回の地理の授業。

2018.04.12 15:05

小学5年生は、1学期の初回の地理の授業を

終えました。


「日本地図を広げて見ます。

日本地図には、いろんな情報が書いてあります。

君は、その情報の何が学ぶときに重要だと思いますか?」


こんな問いから始まった授業。


「日本においては、山です。

全ての思考の出発点をまず山に置きましょう。

先生の授業は必ず山の話から始まります。

まずはその理由から説明してゆきましょう。」


これからまずは日本の47都道府県について

学習をしてゆくのですが、

ここから先の授業はしばらくは、

山→川→平野の因果関係と土地利用の

共通点について学んでゆきます。


中流部扇状地や盆地は果樹栽培に適し、

下流部は稲作・畑作が基本で、

大都市を形成したり、工業が

発達している地域を形成したりします。


地図を見たときに、県の特徴を把握し、

その因果関係を捉えられていると、

何かをいきなり覚えるのではなく、

地形から類推し、因果関係を作ろうとする

頭が育ってきます。


「ここが同じだね。地形や気候が似ている。」

「ここが同じだね。交通網が発達しているから

工業地帯を形成しやすい。人口も多い。」


みたいな、抽象化による理解を

地理の授業においては目指しています。


周辺的な知識はやはり問題演習や

資料集の読み込みなどによって詰めてゆきますが、

何にしてもごく基本的な知識のつながりが

適切に整っているということが前提です。


まだ、初回の授業ですから、私の話していることが

どれくらい重要度の高いことなのか、ということは

生徒にはピンときていないと思います。

が、授業が進めば進むほどに、この人は

こんな目線で地理を学ばせようとしていて、

こんな風に楽しませようとしている、ということが

ピンとくるようになってくるでしょう。


その時が、小学5年生が地理の授業に

はまり込むその瞬間であると言えます。