『W旦那＋(プラス)』番外編 ⑱ 三代目妄想劇場

「隆二‼︎おいっ！」

…隆二？

え？…もう呼び捨て？

「隆二！風邪引くぞ」

ハッと目が覚めた。

俺は子供部屋のベッドのそばで、突っ伏して寝ていたようだ…

俺の左手を乃愛がしっかり握りしめている。

「様子を見に来たら、バスローブのままで…」

「おみ⁉︎…」

振り向いたら臣が後ろからモコモコ毛布で俺を包み込んだ。

「おみ…よかった…来てくれて…」

俺は臣の方を向き、強く抱きしめた。

「…隆二？」

「夢でも見たのか？随分うなされていたけど…」

ホントだ…

バスローブの中が汗ばんでいる…

「ちゃんと服も着がえないと…」

「大阪から帰ってからバタバタだったから疲れてんだろ」

臣が俺の額の汗を拭った。

「おみ…抱いて…」

「どうしたんだ？」

「お前様子が…」

「夢を見た…」

俺は今見たリアルな夢の話を包み隠さず臣に話した。

しばらく考え込んでいた臣が口を開いた。