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塩尻フォーラム21

「新日本ワイン物語」パネリスト・上條醇さん

2018.04.18 01:00

 山梨学院大学法学部で民法や高等教育論を専門分野とする上條醇(あつし)教授。平成13年から仲間たちとワイン用ブドウを栽培し、本格的な赤ワイン造りを行う一方、「特色ある講義」として葡萄栽培とワイン醸造というユニークな体験型の授業も受け持っている。この講義は昨年度でちょうど10年目を迎えた。

 「大学生活は学生にとって社会へ旅立つ前の大いなる修練の場。4年間に独立して人生を切り開くことができる能力を身に付けてほしい」。上條先生が掲げる教育のビジョンは明確だ。そのことは、10年前まで体育会の大学スケート部長を務め、冬季五輪に8人の選手を送り出したことにも結実していると言えそうだ。

 35年ほど前の教え子は「当時は民法の本を2冊も買わされ、相当に厳しい先生だった。近年は大分丸くなったのでしょうね」との印象を持っている。

 また、上條先生は多方面でも活躍。山梨学院ミュージックアカデミー代表としてクラシック音楽の普及に努めているほか、NPO法人「M8スポーツクラブ」理事長として社会スポーツの振興、酒折ワイン倶楽部「クラブ21℃」としてワインを通じた地域活性化にも尽力している。これら社会活動のポリシーは「行政に頼らない住民の自治活動をすること」と自主独立の精神だ。