或る日突然
また古の曲です。
1969年、作詞:山上路夫、作曲:村井邦彦、唄:トワ・エ・モア、収録CDは「トワ・エ・モア CDベストナウ」。作譜は、変ニ長調、BPM114、ピアノ、e-ベース、ドラムス、stringsの編成で。手元市販譜にも載っていましたが、明らかにコードが耳コピーと違う箇所が散見され、自分の耳に従う。
イントロは、
A♭7|D♭|D♭|A♭7|A♭7|D♭|G♭|D♭ A♭7|D♭|
いい旋律です。一瞬16分音符で速く刻まれるところもアクセントに。
第1主題は、
D♭|D♭|A♭7|A♭ F|B♭m|G♭/B♭|Fm|Fm|
明るく始まるが、後半憂いに沈んでいくところ、宜しい。その転換点的なコードF、効いています。
第2主題は、
G♭|A♭|D♭|B♭7|E♭m7|A♭7|Fm B♭7|E♭m A♭7|
一転、明るいコードが続き、肝はB♭7です。主調の3度下(の my favor ポイント)、best favor に。
ただし、繰り返しの2回目、第2主題は、
G♭|A♭ A♭/G♭|D♭|B♭7|E♭m7|A♭7|D♭|D♭|
と2小節目に、/G♭を加え少し変化を。
間奏は、
G♭|A♭ A♭/G♭|D♭/F|B♭7|E♭m7|A♭7|D♭|D♭|
これは第2主題の3小節目に、さらに /Fを加え変化をつけています。
サビもない(ようです)けれど、短いながらほんわかと幸福感に溢れた、素晴らしい曲です。
余談ですが、第2主題の作譜中不意に、同じくトワ・エ・モアの「虹と雪のバラード」が思い出され、調べてみると同じ作曲者でした。これは、第1主題後半のマイナーコードから一転、ドファラ以下明るい曲調に変わるところ、7年前の「虹と‥‥」の投稿でB♭(ドファラ)を絶賛していますが、その部分が連想されたからのようです。どちらも、マイナーコードから一転する、確かに似た曲調です。