制服を脱いだオタクからオリジナルのススメ
本質を掴んでいないと不安になります
不安になるから何かで自分を安心させないといけないのです
自分がどこへ行きたいのか
何になりたいのか
どうしたいのかさえ本当は解らないから
何かをしている人になりたくて、それで安心感を得るだけなのです
「音楽をやっている人」なら何にもない自分からは逃げられる
「絵を描いている自分」は普通の人とはちょっと違うと思える
知識や理論武装で固めてしまえばそれらが自分を守ってくれると信じている
コレクションの数で一位になれば集めた物たちが自分を語ってくれる
読んだ本の数
知っている曲の数
行ったライブの数
twitter芸をして集めたフォロワーの数
ファッションや持ち物だってそう
バーチャルYouTuberだってそう
ある程度の枠、パターンにしたがって、決まった格好で決まった行動を起こせば
それを見て「クラスタ」たちがなんとなく相手にしてくれるから
ジャンルという傘の下でとりあえず雨をしのげるから
アイコンである「制服」さえ着ていれば
それをすれば本来の自分ではない別の何かになれるから
何もない自分をしばらくの間だけ忘れることが出来るのです
オタクとは自分探しをして迷っている人達のことを言うのではないかと思います
自分は今までずっとそんな感じでした
解っていたようで本質には全く何も近づいていなかったのです
だから足りないところを一生懸命技術や知識で誤魔化そうとしていたのです
でもそろそろそれはなんだか酷く退屈なのです
2次創作にはいい加減限界があるのです
気づいてしまったのです「音楽をやっている自分」には到底酔えないことに
だからもう勝手ながら誰の期待にも答えません
「制服」は脱いで「自分の音楽」をするのみです
多分大丈夫、すべての2次創作のはじまりは無名の1次創作から始まっているのだから
本当は元から失うようなものは何一つ持っていなかったのだから
あなた自身の言葉で語ろう
あなたのオリジナルをしよう
もう怖いものは何もない