墓じまいがもたらしたもの
住職です。久しぶりの更新となりました。
タイトルの通り、この数年、「終活」や「墓じまい」の言葉をよく目にするようになりました。霊園を運営する側としてもそのような相談が増えていると感じています。
既存の墓を解体して永代供養に切り替える墓じまいの動きは、生前に契約していた墓地の解約にも波及していると思われます。
墓を建立する予定だったが、後継者の問題や将来的な距離の問題から墓を解約される方。中には墓地を契約していることを知らず他に墓を建ててしまったために、未使用の墓地を解約返還をされる方も散見されます(とても勿体無いことです)。このような中、多死社会で墓地を求める方が増える一方、墓地を返還する方も多く、とにかく人と墓の流れが非常に複雑多様化しています。
上の写真の区画は、境内で一番の人気がある、福島市内を一望できる区画(しのぶ霊園第2期※6㎡〜12㎡)です。夏には花火大会の鑑賞で賑わう場所で、お墓の前に敷物を敷いて賑やかな声が響いてきます。毎年200名超の方が花火を見る場所で有名です。
ここは全区画が完売状態となりしばらく動きがありませんでしたが、ここ最近の墓じまいの一連の流れの中で未使用のままの返還区画もいくつか出てきました。4/12現在は先月に返還されたばかりの2区画の空きがあります。
市内近隣の同業の方に聞いても同様の傾向があるようで、お墓をお探しの方は根気よく何度も問い合わせをしながら掘り出し物の区画を探すことをおすすめいたします。思いがけない、いいお墓との出会いがあるかもしれません。
今年は桜が例年より早いようでした。葉桜の季節を経て、山の新芽が明るい色で輝きはじめました。
またのお参りをお待ちしております。
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