ヘキサギア ガバナー ヘヴィアーマータイプ:ルーク レビュー
2023.01.12 07:28
今回のレビューは、1/24スケール ヘキサギア より、
“ガバナー ヘヴィアーマータイプ:ルーク” です。
リバティーアライアンスの異形ガバナー、
“ヘヴィアーマータイプ:ルーク” が、
発売されました。
今回は同時発売の公式ショップ限定版、
“ヘヴィアーマータイプ:ルーク【レフティー】” 、
“M.S.G 3㎜ブーストエフェクト” も、
併せて紹介したいと思います。
ポーン、ナイトに続くチェスピースの名を冠するリバティーアライアンスのガバナー、ルーク。
城兵の名に相応しい巨体に、不自然なほどに大型化した片腕を持つ異形のガバナーの登場です。
ていうかこれ、もうヘキサギアやろ・・(笑)
ヴァリアントフォースのバンプアップ・エクスパンダーの対抗選手という感じですが、あちらがガバナー自身の肉体そのもの(といってもパラポーンなので人工の存在ですが)を強化、大型化したのに対し、こちらは一般的なガバナーが着込むアーマーが大型になっています。
ただまぁ、キットとしてはさすがに着脱ギミックまでは再現できないので、実際にではでかいガバナー、あるいは小さいヘキサギア=ジェスターのような自立タイプの人型ヘキサギアのような印象になっています。
今回は、右手がでかくて白い通常タイプが一般販売。
左手がでかくて黒いレフティーと呼ばれるタイプが公式ショップで限定発売。
同型のカラバリ同時発売は過去にも何度かありましたが、一方が限定になったのは今回が初めてかな?
それでは、レビューしていきます。
キットはパチ組みしたのみです。
ガバナー ヘヴィアーマータイプ:ルーク
“アドバンスドアーマープロジェクト” と呼ばれる、アーマータイプ:ポーンを体系的に発展させていく計画の一環で誕生した、重装機動歩兵型のアーマー。
なお、ポーンA1(アドバンスド1)は標準型。ナイトはヘキサギアへの騎乗を重視したタイプ。
ルークはとくにヘヴィアーマータイプと呼ばれ、人体をそのまま拡大したようなサイズで、これを着込んだガバナーは常人をはるかに超える巨体となります。
装着者はブレインマシンインターフェース(BMI)によってその巨体を制御し、拡張義肢となる四肢にも様々な仕様があるようです。
標準装備として片腕が格闘用の大型腕部ユニット、“アガトラム” となっているほか、前身に備わったプラズマディスチャージャーを発進させることで局地的なプラズマ障壁となる “アークシールド” を発生させることも可能。
同じチェスピースの名を冠するポーン、ナイトの流れを汲むデザイン。
カラーリングも共通で、リバティーアライアンス伝統のアイボリーホワイトがメインになっています。
一方で、体躯は一般的なガバナーより二回りほど大きくなっており、その巨体を機動的に運用するために各部に多数のスラスターが装備されています。
一般的なアーマーもいわゆるパワードスーツとして、ガバナーの運動能力を高める機能もあると思うのですが、ルークはそのレベルを逸脱している、ガバナー自身にヘキサギア的機能を付与するような特殊なアーマーになっている感じですね。
外装にも多数の3㎜穴、六角穴があるので、一般的なガバナーよりもはるかに高い拡張性を有しています。
頭部ヘルメットのデザインはポーンA1やナイトとほぼ共通の意匠。
通常タイプは今まで通り、左側にセンサーがあります。センサー部は塗装済み。
頭部のサイズは一般的なガバナーとさほど変わらず、接続径も一緒なので交換することも可能です。
胸部外装中央のこれはヘキサグラムストレージということでいいのかな?
一番狙われそうなところに動力炉があるみたいだけど・・
なおこの部分は六角軸埜中に一回り小さい六角形のクリアパーツをはめ込む仕様なのですが、ただはめ込むだけだとせっかくのクリアパーツもくすんで見えてしまうので、裏にメタルテープを貼りました。
いい感じに光ってくれた。
肩は一般的なガバナーと同様の構造で前後、上下に可動。
左腕(通常サイズ)は肩アーマーが邪魔で可動域がかなり制限されます。
ハンドパーツはバンプアップ・エクスパンダーからの流用。
平手や握り手のほか、指差しやサムズアップなど豊富なパターンが左右分付属します。
腰部は二重関節が内蔵されていて、
前方向にはここまで可動。
完全に身体割れちゃってますけどね(笑)。
一方、後ろ向きにはあまり動きません。
背面。
背中に1基、腰部に可動式のもの2基、大型のエアマニューバスラスターを計3基装備。
それぞれ中央に3㎜穴が開いています。
これらのスラスターからしてヘキサギア用としてもまったく違和感がないサイズです。
なお、背中のスラスターは一体型になっており、ガバナーが共通で備えているイメージがある背部ヘキサグラムコネクタはありません。
まぁ、上部の装甲を外すと六角穴はあるんですけどね。
全体のボリュームに対し足はあまり大きくなく、足首接続もボールジョイントなので接地性もあまりよくないため、自立はちょっと厳しめ。
脛即面のスラスターはノズル部分の差し換えでブースト(噴射)状態を再現可能。
ここだけM.S.Gに頼らなかったのは、3㎜軸接続にするにはノズルが小さかったということなんだろうな。
アガトラム
ルークの標準装備となる格闘用大型腕部ユニット。
通常タイプでは右腕がそうなっているのがデフォルトなのですが、左腕用に組むことも可能です。
なお、それぞれの指の長さなどが変わっているのでただ親指の位置を変えるだけで右手から左手に変更はできません。
5本の指はそれぞれ独立可動。
各間接で曲げることができ、根元はボールジョイントなので多少ですが外側に開くこともできます。
手の平には3㎜穴があり、
ここにアタッチメントを取り付けることで、
人型ヘキサギア用の武装やM.S.Gなど、大型の武器類を保持することも可能です。
バルクアームと同じ仕様ですね。
一応、5本の指だけでも保持できないことはないので、補助的なものと考えてもいいかと思います。
手首は外側に開くようにも可動。
手甲パーツも可動式のジョイントで干渉を避けることができます。
一方、内側に曲げることはできません。
腕全体はマッチョ感を演出するためなのか、真っ直ぐに伸ばすことができません。
これは通常サイズの腕も同様です。
というか、肘関節まではほぼ同じ構造なんですよね。
また、ハンドパーツの接続径は通常、大型ともに3㎜なので、両方大型ハンドにすることもできますし(画像の左手は後述のレフティーのもの)、
両方通常サイズの手にもできます。
腕の長さ自体も、さほど変わらないんですよね。
手持ち武器の類いは一切なし。
その他付属品も、先の脚部用ブーストエフェクト以外ありません。
あ、オプションということなら、FAGやメガミデバイスなど、コトブキヤ製のガールプラモの腕部接続径と同一径のボールジョントパーツが付属するので、
それを使用することでガールたちの腕をアガトラムに換装することが可能です。
まぁ、べつにアガトラムに限った話ではないんですが。
ガバナー ヘヴィアーマータイプ:ルーク【レフティー】
ナイトストーカーズ仕様と同様の濃紺の外装に通常タイプとは逆で左腕が大型化している、特殊仕様のルーク。
コトブキヤショップ限定販売アイテムです。
ただ、付属のアーカイブカードおよび公式ページの解説は通常タイプと同じテキストで、このレフティーがどういう存在なのかはイマイチよくわかりません・・
レフティーの名の通り、左腕がアガトラム。でも、当然右腕として組むことも可能です。
左右反転して色が変わっている以外は通常タイプとまったく同じなので、各部詳細については割愛します。
外装だけけでなく、フレームおよびハンドパーツ、ヘキサグラムの成型色も変更されています。
う~ん、そこは通常タイプと同じガンメタにしておいてほしかったなぁ。
まぁ、単体で見るときにはこのグレーのほうがメリハリが出るという理屈はわかるんですが・・
デザインは通常タイプの完全な左右対称。
頭部ヘルメットもセンサーが右に移動しています。もちろんこれも塗装済み。
クリアパーツのみ同じ色ですね。
こっちも裏にはメタルテープを貼ってます。
ちなみに、胸部装甲の襟の部分になんか可愛い顔があると一部で話題に(笑)。
確かに可愛い。こっちが本体でいいのに。
通常タイプとレフティーとで。
左右対称。カラーリングも対照的な2体。
ナイトのビアンコとネロのような相棒感もあります。こちらはどちらもバリバリの肉弾戦仕様ですが。
公式ショップで通常タイプとレフティーを同時購入すると、特典として青色(ヘキサバイオレット)の外装パーツが付属しました。
その内容がこちら。
大小ありますが、ランナー5枚の大ボリューム。
もちろん頭部外装は両タイプ分付属します。センサー部は未塗装ですが。
こうなるとフレームパーツももう1セット欲しくなりますね。
では、それぞれに組み込んでみます。
さっきと立ち位置が逆になっちゃった・・
通常タイプは白と青でヒロイックに。というかレイブレード感強し。
レフティーは、濃紺に青は合わないかと思ったんですが、案外いい感じでした。
M.S.G 3㎜ブーストエフェクト
ルークと同時発売となった、ある意味ルークを最大限楽しむためのオプションパーツです。
とはいえ、もちろん専用というわけではなく、その名の通り3㎜軸接続でヘキサギア以外にも各種キット、さまざまな用途に使用可能なエフェクトパーツのセットとなっています。
内容は以下の通り。
4パーツ構成の大型ブーストエフェクトが一つと、1パーツ成型の小型ロングタイプ、ショートタイプがそれぞれ6つずつ。
すべてクリアイエロー成型となっています。
ルークの背面スラスターに取り付けるとこのようになります。
とくに大型エフェクトの迫力がすごいです。
ブーストエフェクトという名称ですが、工夫次第でそれ以外の見立ても可能。
先のレフティーのようにアガトラムの手甲に小型エフェクトを取り付けるとビームスパイクという感じになります。
こちらは以前ヴェルルッタのレビューで載せた画像ですが、
大型エフェクトもビームや魔法攻撃イメージとしてもばっちり成立しますね。
比較画像
通常タイプとポーンA1で。
頭部ヘルメットを始め、アーマー各部のデザインには共通性があります。
しかしご覧の通り、縦にも横にもルークはポーンの二回り以上大きな巨体。
ただ中の人的には変わらないはずで、いったいどういう姿勢で乗り・・いや、着込んでいるのだろう?
※ポーンA1 Ver.1.5については、以下のレビューで紹介しています。
なお先ほど言った通り、頭部はそのまま交換することが可能です。
ルークにポーンの頭部を付けると、
ほぼ印象は変わりません。
側面のパーツがないぶん、より小顔になったくらい。
一方ポーンの身体にルークの頭部を付けると、
やっぱちょっとヘルメットは大きいんだな。
ちなみに、当然こんなことも可能です。
同様にハンドスケールの頭部も取り付けられますよ。
レフティーとバンプアップ・エクスパンダーで。
頭頂高はわずかにバンパンのほうが高いです。
胴体や脚の長さ、バランスは似たようなものなのですが、ルークはアガトラム以前にそもそも手が長いんだな。
しかし、生身でこのでかさになっているバンパンの怪物っぷりをあらためて感じますね。
ブイトールと。
さすがに大人と子供以上の差がありますが・・
ルークの完成によって示された、新たな人の可能性・・ガバナーに非ず、ヘキサギアに非ず、しかしゾアテックスにすら対抗しうる存在。
それがやがてブイトールへと収束していったらしく、発売こそブイトールのほうが先になりましたが、本来はルーク⇒ブイトールということのようです。
ブイトールのハンドパーツをアガトラムのものと交換。
そのままだと手首に対してでか過ぎるか・・
これでいかにアガトラムが規格外の代物かがわかろうというもの。
ハンドパーツ比較。
過去に発売された大型ハンドタイプのM.S.G、オーバードマニピュレーター(画像左)、そしてアクトナックル(同右)と今回のアガトラムのハンドを較べてみます。
まず指を真っ直ぐ伸ばした状態で手の甲側から。
やはり、今回のアガトラムのハンドはオーバードマニピュレーターのデザインがベースになっているように思われます。
続いて握り拳状態で。
3種とも5指独立して、各関節ごとに可動するようになっています。
最後に手の平側から。
人差し指から小指までの開き具合は、複数の軸可動を組み合わせているオーバードマニピュレーターが圧倒的。
アガトラムハンドはボールジョイントなのでわずかに開く程度ですが、この程度むしろ現実的かもしれません。
一方のアクトナックルは横向きの軸接続のため指を開くことができません。
アクトナックルは、どちらかといえばそれまでのMSハンド系のパーツに指の可動を追加したという感じですかね。
以下、画像
触り心地は、やはりガバナーというより小さなヘキサギアという感じ。
腕部や脚部など、可動部の多くにはポリパーツが使われているのですが、かなり渋みが強く、とくに腕部付け根の可動時には基部(肩部分の可動部)にけっこう負荷がかかる印象です。
できるだけ根元を持って動かしたほうがよいですね。
では、それを踏まえて(?)白黒交互に何枚か。
まずそれぞれ単体で。
スーパーヒーロー着地を決めるルーク。
立て膝をしようとすると腰部側面にあるブロック状のパーツが若干干渉するので、腰を捻っています。
先の腹部可動も相まって、少なくとも前から見るぶんには不自然さなく手を付くことができますね。
同様に腹部を少し曲げて、力んだ感じでポーズ。
自立がちょっと厳しいことだけが残念ですね。
しかし、標準的なガバナーと違って股下に3㎜穴があり、ガンプラ的なスタンドの使い方もできますね。
ぞれぞれにブイトールの武器を持たせてみました。
超大型戦術刀を持たせてもそれほど違和感がないですし、実際使いこなせそうです。
バルクアーム程度なら十分屠れそうですね。
プラスマキャノン装備で。
アガトラムはあくまで基本装備ということらしいので、ほかにもいろいろなタイプの拡張義肢が用意されているはず。
今後バリエーション展開を期待してもいいのかな?
ガトリングガンと一体化した後方支援用腕部とか・・M.S.G使えば作れるけど(笑)。
次に3㎜ブーストエフェクトを使って。
穴という穴に付けたら、爆発5秒前みたいになってしまった・・(笑)
ちなみに、ブーストエフェクトはとりあえず4セット購入しました。
手からビーム!
VS バンプアップ・エクスパンダー。
ガトリング砲の斉射をアークシールドで防ぎつつ、エアマニューバスラスターの全力噴射で一気に間合いを詰める!
そのままアガトラムで頭部を握り潰して終了です。
一般ガバナーにとってはもう恐怖の対象でしかないでしょう。
まぁ、パラポーンにそういった感情があるのかどうかわかりませんが。
頑張って左腕も鍛えてみました。
オーバードマニピュレーターの接続ジョイントを適当な3㎜径のものに代えるだけ。
3㎜ジョイントなんていくらでも余ってますからね。
鹵獲したジークスプリンガーを駆る。
ルークが乗るとポニーくらいのサイズ感になってしまいますが、ルーク自身のスラスターを併用すればそれほど負荷はなさそう。
そしてコロッサルランスも直接持てる。
2人で。
ナイトと違ってどちらも近接格闘メインですが、そもそも単体の戦闘力が段違いっぽいから連携とかそういうこと考えずにただ突っ込むだけで敵ガバナー一個中隊くらいは蹂躙できそうです。
でかい手で握手といきたかったんですが・・
右と左だと握手できないから恋人繋ぎになっちゃった(笑)。
白騎士団と、
黒騎士団。
黒いポーンも欲しいですね。