Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

Haruna Terazono

デートクレンジング

2018.05.08 16:17

女の友情を引き裂く色々と戦う

デートクレンジング」/柚木麻子

女同士の関係を巧みに

描き続けている柚木麻子さんの新刊が出た!

今回も、日頃感じているもやもやの

正体を整理してくれている作品で

貪るように読み進めた。


今作のテーマは・・・

【環境が変わると友情は消滅するのか】


デートクレンジング」では、

結婚して妊活している主人公と

仕事に没頭してきたけど親友の

友情を描いている。


学生時代に始まって、35歳になっても

変わらず続いてきた二人の関係は、

親友が仕事に躓き、婚活を始めたことで

バランスが崩れ始める。

一般的に結婚するか否か、子供を産むかで

女性の場合は特に大きな隔たりが

できてしまいがちだけど・・・

デートクレンジング」では、

2人の関係を描くことで

友情を引き裂く環境の変化に

抗うことができるかが検証されている。


【デートクレンジングとは?】

デートクレンジング」という聞きなれない

この言葉は、親友がマネージャーとして

全力で育ててきたアイドルグループの名前。

デートクレンズというアメリカの造語から

取ったもので、

”女の人はデートしない時期を

意識的に作ろう”という意味なんだそう。


彼氏が欲しいという目的を

達成するために

出会いの場に行き続けているときは

出会えなかったのに

諦めかけたときに良い出会いが・・・

なんて恋バナで盛り上がっていた

日々を思い出した。

作品を読みながら、

自分らしさを忘れるほど

出会いに向かって邁進してたから

上手くいかなかったんだよと

今更ながら指摘された気がした。


作品では、

適齢期だから婚活しなきゃいけない

結婚したら今抱える問題は解決する

そんな風に、女性を焦らせる

デートの呪いに侵されず

きちんと立ち止まって

本当に結婚したいのか考えることが

大切だと提起されている。


【どちらが正解かは描かない】

デートクレンジング」では

結婚して子供を産んでも

仕事をして家族を持たなくても

悩みや迷いはあることを

思い出させてくれる。

選ばなかった人生に思いを馳せてしまう

こともあるけど、

どっちを選んでも

それぞれに辛さはあるんだ。


私は子供を産んだ派で、

子供がいても仕事をしたいという渇望に

悩まされ続けている。

この仕事への思いは、

デートをしていないと不安になってしまう

婚活中の親友の気持ちと似ている。


呪いはデートだけでなく

女性が生きていく中で色々と形を変えて

現れる。


昨今では、産んで働くことが

女性の生き方として奨励される空気の中

何となく両方手にしようと

焦ってしまうけど、

デートクレンジング」では

自分が本当に求めてる生き方を

追求すればよいのでは?と

言われているように感じられる。


しかも主人公と親友がそれぞれ

型にはまらない方法を

見つけていってくれるので、

こんな方法もありか!

そう考えれば安心だな!と思わせてくれる。


【二人組を作れる苦悩】

話は少し反れるけど

デートクレンジング」の主人公と

その親友は、唯一無二の親友関係を

築いている。


読みながら

朝井リョウさんの「何様」内の第2話

「それでは二人組を作ってください」

を思い出した。

※「何様」の感想はコチラから


「それでは二人組を作ってください」の

主人公は、友達と二人組を作るのが苦手で

誰かにとって一番最初に選ばれる

親友になれず悩んでいた。


私もうまく2人組になれないので

2人組になれるって羨ましい。


友人に遠慮せずに踏み込めて

拒絶されることを恐れない人が

2人組になれるんだ。

損得勘定じゃなく相手を思いやる

ことが友人関係を継続させる鍵だな。


普段、あんまり考えてなかったけど

友情ってすごく絶妙なバランスで

成り立っている。

だから環境が変わると壊れやすい。

ステージが変わっても友情を育み

続けようとするには強い信念が

必要なんだと主人公を見ていると

思わされる。


【期待に応え続ける】

デートクレンジング」の主人公にとって

親友は、自分にはないものをもったアイドルで

自分は親友のファンだと感じている。

でも親友にも迷いはあって

主人公に理想とされる存在では居続けられない。


誰かに期待されたり求められるものを

生み出し続ける大変さは

実は柚木さん自身も

感じているものなのでは?

柚木作品をほぼ全て読んでいて

新しいものを心待にしつつ

発表されると、これはあの作品に比べて

どうだとか勝手に評価している1人として

そう感じてしまった。


好きだからこそ、柚木作品はこうでなきゃと

思ってしまう。

そんなファンがたくさんいる中で

書き続けるのって凄いプレッシャーだろう。

応援してくれる人を裏切らないために

きっと必死で創造してるに違いない。


周りの評価にさらされながら

戦い続けてる柚木さん、強いな。


人と関わり続ける以上

評価されることからは逃れられない。

悪く思われないためには

極力誰とも関わらなければいい。

それはとっても楽なんだけど

得るものも少なくなってしまう。

傷つくことを恐れずに

動き出すことも大切。

自分の方針をきっちり決められる時間

=クレンジングする期間をしっかり

取ったら動き出そう。


本当に欲しいものを得るためには

誰になんと言われようと進むしかない。


”なんでもできる、なんでもやれる・・・”

プリキュアの言葉が刺さる

毎週日曜の朝、テレビからプリキュア

”なんでもできる なんでもやれる

かがやくみらいをだきしめて”と

キャッチフレーズが聞こえてくる。


この言葉に、励まされてるのは

娘ではなく私。。。

柚木さんに加えて、プリキュアにまで!


年齢や環境を言い訳にして

どうせもう無理って諦めそうになるから

プリキュアに背中を押してもらって

野心を取り戻している。


春休みにプリキュア映画デビューし

ゴールデンウィーク前半に

プリキュアショーデビュー!


プリキュア商法ってすごいなー。

気がつくとお金いっぱい使っちゃう。

おもちゃも、食品も、服も。。。

勉強になるわー。


プリキュアショーに行った

ショッピングモールで

4月最後のバイキング。


チーズケーキとタコス

がおいしかった~。


いっぱい食べたし、

だいぶ”クレンジング”できたから

5月は、かがやくみらいをだきしめて

がんばるのだっっ