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美的なるものを求めて Pursuit For Eternal Beauty

ゆるキャラ「くまモン」の美学とは

2018.04.14 15:12

(「美の巨人たち」テレビ東京(2016.9.24) 主な解説コメントより引用)
 「美の巨人たち」放送開始から16年。800回を超える放送回数の中でも、今回初めて「ゆるキャラ  くまモン」が取り上げられた。2011年ゆるキャラグランプリ優勝の「くまモン」生みの親は、小山薫堂と水野学氏の二人。キャラクターの宝庫といえば、Disney ディズニーがあげられる。
 かわいい。異形のキャラクター。くまモンが、人々を惹き寄せる3つのポイント。①丸い顔②動物がモチーフ③柔らかな色彩 このうち、くまモンは①②クリア。③は、熊本城の「黒の色彩」を強調し、「オンリーワンのくま」を演出してみせた。
 クマといえば、リラックマ、プーさん、テディベアなどが思い浮かぶが、くまモンは、「異化効果」「差別化」を徹底したが故の、オンリーワンを狙った。
 さらにすごいのは、モナリザ、ミロのビーナス、パルテノン神殿に見られる「黄金律」=「1: 1.1618」があるように、数学的アプローチからの「白銀比」=「ヨコ:タテ」を「1: ルート2」で構成している。


(番組を視聴しての私の感想コメント)
 2016年4月に熊本県を襲った「熊本大地震」。全国からくまモンスクエアに訪れた来場者数は、なんと110万人を突破したという。
 くまモンは、かなり「計算された美の形」にこだわり抜かれた姿・形を獲得している。そう、「単なるぬいぐるみ」の類とは、180度かけ離れているくらい、「ゆるキャラの美」を考えに考え抜き、考え抜かれた「美の結晶」キャラなのである。
 世代を超えて、時代を超えて、生き抜いていく「逞しいゆるキャラ」「かわいいと親しみを感じざるを得られないキャラ」そうした要素を様々に汲み取り、集約し、シンプルに表現させていく「キャラクターの形」にこそ、普遍的な「美の構成」を垣間見るといっては、大袈裟
であろうか。