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中島輝 Official Media「旅をする木」

メルマガ No.05 日帰りで京都に行ってきました

2018.04.14 03:00

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この記事は中島輝のメールマガジン

『もっと人生を豊かに変えるヒント』

のバックナンバーです。

メールマガジン中の本文のみを転載しています。

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こんにちは。中島輝です。


新年度になってから早くも2週間。

みなさんはどのようにお過ごしでしょうか?


先日の話になってしまうのですが、

日帰りで京都に行っていました。


人生を振り返る、

とある勉強会に参加するためです。


京都の旧跡を回りながら

講義を受けるというスタイルの勉強会。


この日は「哲学の道」を訪れました。

みなさんは「哲学の道」ってご存知ですか?


哲学の道とは、

京都の東山のふもと、左京区・若王子神社から

法然院下を銀閣寺に至る疏水べりの小道のことで

長さは約1.5キロあります。


日本の道百選にも選ばれたこの道は

哲学者西田幾多郎が思索にふけっていたことから

「哲学の道」つけられました。


自分は西田哲学が大好きで、

大きな影響を受けた偉人の1人です。


そうそう、今書きながら気づいたのですが、

自分が初めて「哲学の道」を訪れたのも

桜が咲く前のこの季節でした。


どうしようもなくて、

いてもたってもいられなくて、

心にぽっかりと穴が空いた19歳の私が

西田幾太郎先生に触れられれば何か変わる気がして

向かった先が「哲学の道」だったなぁ~。


と、ふと思い出してしまいましたね笑


このころの「19歳 / 哲学の道」のエピソードは

「中島輝のヒストリー」に掲載しています。


気になった方はこちらを覗いてみてくださいね。


《受け入れられて初めて気付く想い》



話を戻すと、思い出の場所、哲学の道で

それくらい大好きな西田哲学を深められる

この機会は私にとって素敵な時間となりました。


30~40人の経営者たちがそれぞれ無言で

自分のペースで歩いていく。


グルグルといろんなことが浮かんでは消えていく。


その繰り返しの中でぼんやりと考えていたことが

少しずつ収斂されていく時間でした。


最近の思索のテーマは「ライフスタイル」です。


「ライフスタイル」と「生き方」の違い。

「生き方」と「在り方」の関係性。


そんなことを歩きながら考えていました。


禅的な思想を持つ西田哲学。

その中でこんな有名な言葉があります。


「絶対矛盾的自己同一」


これが自分が激しく共感して、

大いに励まされた9文字です。


※どんな意味か気になった方は

 ネットで調べてみてください。

 理解しがたい概念なので、ここで自分が

 断定的な表現をしてしまうことは避けますね。


そして、西田先生はこんな言葉も残しています。


『哲学の動機は 「驚き」ではなく、

 深い人生の悲哀でなければならない』


弟を日露戦争で亡くし、

次女と五女を亡くし、続いて母と長男の死。


8人の子のうち5人を若くして

亡くしていく中で生まれた西田哲学。


深い闇の中を彷徨っていた私が

この言葉に出会ったとき

自分の苦しみや悲しみを肯定的なものとして

受け入れることができたように思います。


みなさんは人生の中で

どんな苦しみや悲しみを体験をしてきましたか?


私たちは自分で体験して

初めて実感できる生き物です。


だから、あなたが味わってきた

感情の数だけ共感が生まれます。


真に分かり合うことができます。


今あなたがどんな思いを抱え

どんな感情を抱いているとしても、

その経験が未来、同じような体験をした相手と

深いつながりが生まれるための材料となるのです。


今、あなたが孤独を味わっていたとしても

その孤独があなたを孤独から救ってくれます。


今、あなたが悲しみを抱いていたとしても

その悲しみがあなたの悲しみを癒してくれます。


あなたがどこで何をしていようとも、

それがあなたの生きる光に変わる。


そんなことを

「哲学の道」を歩きながら感じていました。


みなさんも京都に行かれた際は、ぜひ

「哲学の道」で人生を振り返ってみてください。


豊かな時間になると思いますよ!


今週も素敵な週末をお過ごしください。

いつもありがとうございます。



感謝。

中島輝