自分の感覚を信じて〜フレンチカリグラフィー&フラワーレッスン〜
すごく待ち遠しかったお花とカリグラフィーのコラボワークショップ。
フランスに10年以上滞在するSawaさんとChiakiさんの貴重なレッスンに参加しました。
場所は青山表参道にある Notre studio。とても素敵な場所でレッスンを受けることができると思うと胸が高鳴りました。
パリに恋する3日間〜J’adore Paris〜
と題したうちのひとつ、モンマルトルを舞台にした映画「アメリ」の世界を表現するクラス。
まずはChiakiさんによるミニブーケアレンジ。テーマカラーは赤・黒・緑。
フラワーアレンジメントというと、カラフルなお花を組み合わせていくいうイメージでしたが、今回のテーマカラーは主に赤。似たような色合いを組み合わせていくのは新鮮で且つ難易度が高い!全くの初心者の私に出来るかしら…とドキドキしながらアレンジしていきます。そして'スパイラル'という技法を習いました。右利きで説明すると花が左上、茎が右下の向きから始まり次々と上に重ねて束ねていきます。
意外にも束ねる手の力が必要な力仕事でした。簡単そうに見えて簡単ではないことをヒョイっとやってのけてしまうプロはやっぱり凄いと感じた瞬間でした。
Chiakiさんのアドバイスで印象的だったのは「自分がいいと思ったところに生けてください」でした。フランス人はその人がいいと思ったところを、それいいね!と認めてくれるというお話を聞きました。
又日本はどちらかというときっちり・かっちりと整ったものが好まれ、フランスは逆にいびつさが好まれるそうです。その飛び出た個性を尊重してくれる風潮があるそうです。それを聞いて安心して自分の感覚に耳を研ぎ澄まして生けることができました。最後に花が生かされるような修正をしていただき完成。とってもいいねと褒めていただき、自分の感覚を信じることの大切さを教えられました。
次に、待ちに待ったフレンチカリグラフィーのレッスン。さきほど生けたお花の名前を練習していきます。
Fleurs du jours(本日のお花)
🌹Scabieuse(スカビオサ)
🌹Renoncule(ラナンキュラス)
🌹Œillet(カーネーション)
🌹Dahlia(ダリア)
🌹Rose parfumée (ローズ パフュメ)
色々な書体がある中で、今回習うのは1900年代前半のフランス文字 L'écriture droite' (フランス書体)
映画でアメリが書いているのがこの書体です。
可愛らしい練習帳をフランスから持ってきてくださいました。中をコピーして大切に使っているそう。
インクはLiveron社のBrou de Noixを使用しました。フランスのBHVやインターネットで購入することができるクルミ塗料。お持ち帰り用に小分けにしていただきました。
書く字体によってペン先を替えます。Sawaさんがフランスのブロカント(フランスアンティーク雑貨屋)で購入したペン先。こちらをペン軸に差し込んで使います。ペン先は筆圧によって先が二つに割れて字の太さを調整できるのです。ペン軸は木で出来ているので水分を付けないように注意しましょう。
ペン先の空洞までインクを付けて、ちょんちょんとインクを払います。おへその前で真っ直ぐの姿勢を保ちいざ!肘をマットにつけるのを忘れずに…
楽しい♪ 書き順やコツを教えてもらいながらいつの間にか集中していました。時間はあっという間。赤色の枠に、アメリのイメージ '水玉' をあしらって、書き終えたお花のメニューを貼り付けます。
Chiakiさんにラッピングしていただいたお花にこちらのメニューを差し込んで出来上がり!
赤と黒が大人っぽさを醸し出していてオシャレ。お花のメニュー表の水玉が効いていて「アメリ」の世界観。そしてバラの香りがとてもいい香り。。
レッスンの後はラデュレのお菓子・お茶とともにパリトークの時間。ChiakiさんとSawaさんのフランス生活のお話を写真を観ながら興味深く伺いました。すっかりフランス気分を満喫。
帰り際、Sawaさんとお話したこともとても印象的でした。カリグラフィーをすっかり気に入ったことをお伝えすると「自分がいい!と思ったことを続けていくといいですよ。そうするとまずなにより自分の気持ちがいいしそれが周りの人にもいい影響となるから」とお話いただきました。
フランス人は自分の感覚を大事にしています。自分のことをとてもよく研究しているし、自分の考えを持っている。皆んながやっているからやるのではなく、自分がやりたいからやる。それをお互いに認め合える社会。
早く決断して次に進まないと人生そんなに時間はないと。*パリジェンヌのお話にも通じます。Sawaさんご自身が今カリグラフィーを通してブレない生き方をされているのが伝わってきました。Sawaさんは現在パリ在住ですが、日本でもレッスンの機会があるかもしれませんので是非 Sawaさんのブログをチェックしてみてください。