福禄寿
墓石にはそれぞれ意味があります。
①【棹石】(別名を寿石⇒戒名が彫られた一番上の石) 人の姿を表しており、健康に影響を与えます。
例えば、棹石の上部である頭の部分が欠けていたり、シミが付着していたりすると頭の病気やケガをすることもあります。
棹石の劣化には気を配るようにしましょう。
②【上台石】(別名を禄石⇒棹石の下) 動産を表す。お金や車などの動かせる物品、財産。土地の不動産とは異なる。
③【下台石】(別名を福石⇒上台石の下) 不動産を表す。
以上の墓石の欠けや傷などを放置していると、生活に凶事を招くこともあり得ます。
ですから、お盆やお彼岸に限らず定期的にお墓参りへ行きましょう。
3つの墓石の別名を総称して【福禄寿・ふくろくじゅ】この3つをバランスよく設計するのがベス
トです。
稀に、先祖は生前お酒が好きだった、球技が好きだったなどの理由で一升瓶やボールを象った墓石などがありますが、あまり好ましくありません。
先祖の気を引くような墓石は、未練を生んで成仏できないこともあります。
特殊なお墓は先人たちが考えた知恵の結晶を破壊しているようで呆れます。
現世での修業を終えた方たちの証でもあるお墓の中に、愕然とするような墓石は景観的にもどうかと思う。
不思議なお墓作りに夢中になっていては、本来大事な供養、感謝の念が育まれないのではないだろうか。
やはり伝統に倣って三段墓が最も良いと思う。
墓石は高価なものでなくていい。
高いからいいというわけではないし、高級な石だから先祖が喜ぶこともない。
⇒その発想は物質主義の人間ならではだから仕方ないが、自己満足に過ぎない。
使用する石は【白御影石】が良いです。
ここで重要なのは……自然石をそのまま墓石に使わないこと。
⇒石には【鉱物霊】が宿っています。
それを墓石に用いると霊障が起こることもあるのです。
必ず加工、形成された石を使いましょう。
自分の身の丈に合った石で良い。背伸びする必要はありません。
⇒自分の身の丈にあった謙虚さが幸福へと繋がります。
(江原さんの仰る【分相応の法則】)
大切なのは供養する気持ち、常日頃の感謝の念、魂向上の応援である。
【形ではなく見えない思いが重要】
お墓参りの際に持っていく【お線香】と【蠟燭】にも意味があります。
●お線香⇒死者の霊を浄化する。それに加えて、場所(葬儀場や事故現場etc.)や自分自身をも浄化する効果があるのです。
自宅や自分の周囲が負の気で覆われていると感じた場合、お線香を焚くのも良いでしょう。
自身の汚れが清浄されます。
●蠟燭⇒お灯明は暗い道を歩む死者を導き、暖をあたえて安息させるという意味があります。
他にも浄化や邪気を払うなどといった効果もある。
どちらも大切です。お参りの際は絶対に忘れることなく行いましょう。
——宗教離れ同様、お墓離れも解決すべき難題である。
【見えない世界との接触を常に図ることです】