ポップなバンドと言えば?という問いにはsumikaと答えようと思う。
邦楽のバンドって色々あるし、ジャンルも様々。でも、基本は『ROCK』だと思う。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONやRADWIMPS、最近だと[Alexandros]とかWANIMAとかONE OK ROCKなんかはもう名前に入ってるし。
ただ一方で、『POP』なバンドって何を思い浮かべますか?
SEKAI NO OWARI / スターライトパレード
最近はメジャーな活動が少なくなっているように感じるけど、SEKAI NO OWARIは数年前だとロックフェスには欠かせない存在だった。もちろん今でもファンは非常に多いけどね。
そして僕にとってポップバンドといえば、“セカオワ”だった。
このスターライトパレードも非常にポップだと感じるけれど、
特にRPGやDragon Nightあたりをリリースした頃はテレビにもバンバン出演していて、バンドだけどPOPでどの世代からも認知されている存在で、といった感じで。
しかし、その僕の「POPバンドといえば〇〇」を更新してきたのが、sumikaだった。
まず、sumikaをご存知ですか?
2013年に結成されたsumikaは、Vo.片岡、Gt.黒田、Dr.荒井、Key.小川の4人で構成されるバンドで、メインメンバーにはベース担当がいない。これがまずひとつの大きな特徴。
ただ、キーボードをバンドに加えたのは2015年に入ってからで、それ以前と以降とで代表とする楽曲の雰囲気が少し変わっている。
ふっかつのじゅもん / sumika
2014年、KANA-BOONやKEYTALKといったリズミカルで踊れる音楽が大流行していた最中、
踊れる音楽は正義と豪語するロックキッズ達にとって、歓喜溢れる楽曲であるこの「ふっかつのじゅもん」のMVを発表したsumikaはこれをきっかけにブレイク。
他にも「ソーダ」や「リグレット」など素敵な曲はたくさんあったし、念のために言っておくと、リグレットなんかは今のsumikaに対するイメージとも合っている楽曲で、
別にキーボードが入る前と後とでsumikaの音楽性が変わったわけではない。
ただ、その当時『sumikaと言えば?』という質問を投げかければ大抵のキッズは『ふっかつのじゅもん!!』と答えていたかと思う。
要は、THE ロックバンドだった。
それから1年後、Key.小川が加入するも、Vo.片岡の体調不良を理由にライブがキャンセルされることが多くなり、キャンペーン等は片岡を除く3人での活動となった。
数ヶ月後片岡の復帰を発表したsumikaはフリーワンマンライブを開催。
復帰を喜んだ多くのファンによる多数の応募で非常に高い倍率の抽選となり、sumikaの人気を表わしていたと感じる。
復帰ライブを果たした2015年11月から4ヶ月後、復帰後第一作目の作品である『Lovers / 「伝言歌」』をリリース。
この曲が現在のsumikaを象徴する楽曲となっている。
Lovers / sumika
Loversは一言でいうと男目線のラブソング。
「男は最初になりたがり、女は最後になりたがる」
名言にあやかって言わせれば どうやら僕は情けなく後者らしい
という導入から始まり、
好きな女性には最後に好きでいてほしい。だったら、浮気してもいいし、余所見してもいいし、フラフラしてもいいから、最後の最後にはこっちを向いて笑ってほしい。
という強い男というよりかは、草食系男子のちょっと女心をくすぐるような気持ちを歌っている。
他にも、ライブでの定番曲となっている『MAGIC』にもsumikaらしさが溢れている。
MAGIC / sumika
LoversもMAGICもメロディが明るくて、キラキラした情景が広がっていて、
まるでサーカスやミュージカルを観た後に近いような気分にさせてくれる。
『ポップ』の定義なんてのは人それぞれで、自分がポップと思えばそれはポップだし、ロックだと思えばそれはロックになる。
ただ、僕にとってのポップは
「明るくて、楽しくて、キラキラしてる」
だったから、
sumika = ポップ
という答えに行き着いた。
みなさんにとってのポップバンドって何ですか?
例えば、suchmosがあなたにとってのポップバンドかもしれないし、
サザンオールスターズがそうかもしれない。あるいは、TOKIOとか?
いろんなバンドがその『ポップバンド』になる可能性を秘めているから、100人いれば100通りの答えがあるのかもしれないし、もちろん僕の答えもこれから変わるかもしれない。
けれど、sumikaのライブを観たひとは皆感じると思う。
「自分にとってのポップバンドは、sumikaかもしれない」と。
まだsumikaを知らないひとは是非聴いてみて下さい。
そしてそれをきっかけに、バンドってこんな楽しくてワクワクするのもあるんだと気付いてほしいです。
来月5月に5周年を迎えるsumika
これからもポップ音楽で、ワクワクさせてほしい!