🌼植物(野草の花)シリーズ partⅡ🌼
2022年10月30日投稿の「土手に咲く花は可憐だが力強い」に続く植物シリーズの第二弾になります。少し間が空きましたが5月から8月にかけて撮り歩いた野草の花をメインに公開いたします。
撮影日:2022年5月20日 「荒川の土手で見つけたムギクサ」
ムギクサ イネ科 オオムギ属 1~2年草 外来種
花言葉:「愛」「癒し」「保護」
このムギクサは雑草ですが、イネ科オオムギ属に分類されるれっきとした麦の仲間で、外見的にはビールの原料に使われる「二条大麦」とよく似ているとのこと。明治初期にヨーロッパから侵入した植物で、道端や畑、荒地等に生えています。 国立環境研究所の進入生物データベースを見てみると、意図的に持ち込まれたものではないらしいのですが「オオムギの品種改良の遺伝子源として利用」と書かれていました。そして毒性の表記もないので食べられると思いますが、粒は非常に小さいようなので、わざわざ食べる人もいないと思います。
撮影日:2022年5月22日 「街中の植栽スペースで見かけたツルニチニチソウ」
ツルニチニチソウ キョウチクトウ科 ツルニチニチソウ属 常緑蔓性植物 外来種
花言葉:「幼なじみ」「優しい思い」「生涯の友情」「楽しい思い出」
原産は南ヨーロッパで、日本では帰化植物とされています。蔓性の多年草あるいは亜低木に分類され、茎が地面や石垣などを這い、節から根を出し広がって増えます。このため、吊り鉢から茎を垂らしたり、グランドカバーなどに利用されます。花期は、春~初夏。花の形がニチニチソウに似ていますが、色は青紫色または白色の花を咲かせます。ただし耐寒性、耐陰性、耐乾性が高く、旺盛過ぎる繁殖力を持つことから、環境省の指定する生態系被害防止外来種リストの重点対策外来種に指定されているほどです。見た目は奇麗な花や葉を持つ植物ですが、植えるのには注意が必要な植物なのです!ご存じでしたか。
撮影日:2022年5月27日 「街中でもよく見かけるドクダミの花」
ドクダミ ドクダミ科 ドクダミ属 多年草 在来種
花言葉:「白い追憶」「野生」
東アジア原産で湿り気のある半日陰地を好み、住宅周辺の庭や空き地、道端、林によく群生しています。繁殖力が強く、ちぎれた地下茎からでも繁殖するため、放置すると一面ドクダミだらけになり、他の雑草が生えなくなります。日本では雑草として身近な存在ですが、古くから民間薬として利用され、ゲンノショウコ、センブリとともに日本の三大民間薬の1つとされます。どくだみ茶やハーブ、野菜として利用されることもあって、このような需要のため商業的に栽培されているのだそうです。また観賞用として栽培されることもあり、欧米では東洋のハーブとして人気があるようです。意外です。
撮影日:2022年6月22日 「街中の空き地で見つけたアザミの花」
アザミ キク科 アザミ属 多年草 在来種
花言葉:「独立」「報復」「厳格」「触れないで」
アザミは初夏から夏にかけて白や紫、ピンクの花を咲かせる、古くから日本でも親しまれてきた多年草です。世界中に300種以上のアザミが生息しているそうですが、日本で自生するアザミの大部分はノアザミだそうです。開花時期は品種によって若干異なりますが、おおむね春から秋頃が見頃の時期になります。アザミは、葉が鋭利な棘状になっているため、毒はありませんが、素手で触るのは気をつけた方がよい植物のひとつです。また昔から山菜として食されてきた歴史があり、現在も東北地方や長野の一部の地域で食用のアザミが販売されているそうです。
撮影日:2022年6月23日 「街中の植栽スペースで見かけたキンシバイ」
キンシバイ オトギリソウ科 オトギリソウ属 半常緑(半落葉)小低木 外来種
花言葉:「きらめき」「秘密」「悲しみをとめる」「太陽の輝き」
中国中部の原産で、和名は中国名の「金糸梅」から来ているそうで、名前の由来は5枚の花弁を梅に、長く突き出た雄蕊を金の糸に喩えたものと言われています。日本には江戸時代の宝暦10年(1760年)に渡来したといわれ、観賞用として栽培され、庭木や公園樹としても利用されています。日向でも半日陰でも丈夫に育ち、株分けですぐ増やせるそうです。中国の自生地では低山の小規模な渓谷に生息しており、日本でも、関東地方以西の本州から四国、九州・沖縄の暖温帯に栽培品が逸出したと考えられるものが野生化しているそうです。
撮影日:2022年6月23日 「市内マンションの植栽スペースで見かけたハツユキカズラ」
ハツユキカズラ キョウチクトウ科 テイカカズラ属 つる性常緑低木 在来種
花言葉:「化粧」「素敵になって」
東アジア原産で、日本に自生するテイカカズラの園芸品種です。暑さ、寒さに強い上に日陰でも育つ丈夫な植物です。生長のスピードがゆっくりなので、鉢植えや寄せ植えの素材としても利用されています。這うようにつるを伸ばしていくため踏みつけに強い常緑のグランドカバーにもなります。葉は小さく、新葉にピンク色と白の不定形の斑が入る姿が美しい植物です。斑は成長とともに変化し、新芽が出たときは濃いピンク色で、次第に薄くなり、さらに進むと緑色の地に白の斑点となり、やがて緑一色になります。それぞれの生育段階の葉が入り混じるので、成長が活発なときは非常にカラフルです。ただし、キョウチクトウ科の植物は強い毒性を持つことで有名です。なんとこのハツユキカズラもキョウチクトウ科!!よって「有毒植物」であると説明されています。子供やペットがいる家庭では避けた方が良いかもしれません。
撮影日:2022年6月23日 「街中でよく見かけるムクゲの花」
ムクゲ アオイ科 フヨウ属 落葉樹 外来種
花言葉:「信念」「新しい美」
中国が原産で、観賞用に栽培され、主に庭木や街路樹、公園などに広く植えられています。中近東でも、カイロ、ダマスカス、テルアビブなどの主要都市で庭木や公園の樹木として植えられているそうです。日本への渡来は古く、平安時代初期にはすで植えられていたと言われており、野生化しているものもあるそうです。花期は夏から秋で、枝先の葉の付け根に、白、ピンク色など様々な花色の美しい花をつけます。また、ハイビスカスの類なので、花形が似ていて、直径が5~10cmの大きさの花をつけます。花は一日花で、朝に開花して夕方にはしぼんでしまいます。ふつうは一重咲きですが、八重咲きの品種もあるそうです。
撮影日:2022年7月20日 「荒川の土手に群生するアップルミント」
撮影日:2022年8月5日 「土手の斜面に咲くアップルミントの花」
アップルミント シソ科 ハッカ属 多年草 外来種
花言葉:「美徳」「効能」(アップルミント固有の花言葉はなく、ミント共通の花言葉です。)
アップルミントは、地中海沿岸から西アジアに分布しているミントの品種のひとつです。草丈は20~100cmほどに生長し、丸い葉っぱを持つことから、「丸葉薄荷(マルバハッカ)」という和名が付けられています。また、葉っぱの表面に毛が生えていることから、「ウーリーミント」という別名でも知られています。リンゴとミントを混ぜあわせたような甘い香りが特徴で、ハーブティーやポプリ、入浴剤などに広く利用されます。花は、白か淡いピンク色で、夏になると茎の先に花穂を伸ばして咲きます。荒川の土手でも、所々に大きな群生地が見られます。
撮影日:2022年8月5日 「街の路地裏で見つけたハナトラノオ」
ハナトラノオ シソ科 ハナトラノオ属 多年草 宿根草 外来種
花言葉:「希望」「望みの達成」
北アメリカ東部原産で、日本へは大正時代に入ったようです。丈夫でよく増えるため急速に広まり、現在ではポピュラーな宿根草の一つになっています。別名カクトラノオとも呼ばれるように、花穂は細長い四角錐で、花は四方に向かって規則正しく並んで咲きます。ありふれた花ですが、なかなか美しい花を咲かせ、一つ一つの花の形もユニークです。性質が強く、地下茎を伸ばして広がるので、ほとんど放任栽培でも育つようです。この写真の花も空地の草むらに咲いていたもので、半野生化していると言った印象を受けました。
撮影日:2022年8月5日 「荒川の土手の斜面に咲くヒルガオの花」
ヒルガオ ヒルガオ科 ヒルガオ属 多年草 つる性植物 在来種
花言葉:「友達のよしみ」「絆」「縁」「優しい愛情」「和やか」「依存」「情事」
ヒルガオは日本原産で在来種です。朝から花を咲かせて夕方にしぼむまで昼間も咲き続けているため、ヒルガオと呼ばれるようになったようです。そのヒルガオも『万葉集』には、美しいという意味を表す「容」の語を当てて、容花(かおばな)として記載されているそうです。そして後年、朝廷が派遣した遣唐使が、中国(唐)よりアサガオ(朝顔)を持ち帰ったときに、アサガオと区別するための呼び名として「ヒルガオ」と呼ぶようになったといわれています。また、ヒルガオは薬用植物でもあり、全草を乾燥したものは旋花(せんか)という生薬になり、利尿、強精強壮、疲労回復、糖尿病、高血圧予防に役立つとされています。さらに若い蔓や葉は、軽く茹でてお浸しや和え物にして食べられ、生の葉は天ぷらや油炒めに、花は湯にくぐらせてから酢の物にして食べることが出来るそうです。昔からいろいろと活用されていたのですね。身近にある野草ですが、調べてみるまで全然知りませんでした。
撮影日:2022年8月9日 「荒川の土手の斜面に咲くワルナスビの花」
ワルナスビ ナス科 ナス属 多年草 外来種
花言葉:「欺瞞(ぎまん)」と「悪戯(いたずら)」
茎や葉に鋭いとげが多く、種子は家畜の糞などに混じって広がり、垂直および水平に広がる地下茎を張ってよく繁茂する。耕耘機などですきこむと、切れた地下茎のひとつひとつから芽が出てかえって増殖し、除草剤も効きにくいため、一度生えると完全に駆除するのは難しいらしいです。花は白または淡青色で同科のナスやジャガイモに似ており、春から秋まで咲き続けます。果実は球形で黄色く熟しプチトマトに似ていますが、全草がソラニンを含み有毒であるため食用にはできず、家畜が食べると場合によっては中毒死することがあるそうです。 和名の「ワルナスビ」は、人間にとってたちの悪い生態を持っていたために付けられた名称です。日本では1906年(明治39年)に千葉県成田市の御料牧場で植物学者の牧野富太郎により発見及び命名され、以降は北海道から沖縄まで全国に広がっています。1980年代頃から有害雑草として認識されるようになったとのことです。ワルナスビには悪気はないのでしょうが、なかなか厄介な植物のようです。
撮影日:2022年8月10日 「荒川の土手の斜面に咲くヘクソカズラの花」
ヘクソカズラ アカネ科 ヘクソカズラ属 つる性多年草 在来種
花言葉:「人嫌い」「誤解を解きたい」「意外性のある」
日本の在来種で、『万葉集』の中にも「屎葛(くそかずら)」の名で詠まれているそうです。ほぼ日本の全土、東アジアに分布しています。やぶや道端など至る所に生える雑草で、夏に中心部が赤紅色の白い小花を咲かせます。葉や茎など全草を傷つけると、悪臭を放つことから屁屎葛(ヘクソカズラ)の名があり、別名で、ヤイトバナ、サオトメバナともよばれます。そんなヘクソカズラ.ですが、漢方薬としての薬効もあるようで、根を煎じて服用すれば下痢止めや利尿剤に、果実の絞り汁を塗布すればしもやけ、ひび、あかぎれに効果があるそうです。また果実を十倍量のアルコールに約1週間浸し、これにアルコールと同量のグリセリンと倍量の水を加えたものを化粧水として使用しても効果があるとか。他にも、生葉汁または花の絞り汁は止血、鎮痛剤となり、毒虫の刺し傷に効果があるという話です。ヘクソカズラに限らず、野草の内に秘めた神秘的な能力に敬服します。
❀編集後記❀
メインテーマの一つである「野草(雑草?)の花」のニ回目が年明けになってしまいましたが、今回は13枚の写真をアップしました。それぞれの写真のタイトルで分かると思いますが、市内の公園の植栽スペース、マンションの植栽スペース、そして住宅街の空き地の草むらで見つけたものが7品種で、土手の植物が5品種でした。また、今回は野草だけでなく、園芸品種と呼ばれるものも含まれていますが、どの植物も強い個性を持ち、厳しい環境と生存競争の中を生き抜いて来た者たちです。また、調べて行くうちに、人間と深い関わりをもつものが多いことに感銘を受けました。そして、前回に比べコメント欄の文字数が増えてしまったのもその影響です。
さて、次回ですが、特別な事象がなければ、植物シリーズの続きとなります。では、また。