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平和都市宣言

2023.01.03 11:58

https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/fukuoka/515_Fukue/515_index.html 【福江火山群[ふくえかざんぐん] Fukue Volcanoes】より

北緯32°39′24″ 東経128°50′56″ 標高315m (鬼岳)(標高点・独自に計測)

北緯32°39′37″ 東経128°51′55″ 標高315m (火ノ岳)(三角点・火岳) 福江火山群地図

福江火山群写真

鬼岳遠景 2004年9月17日気象庁撮影

福江火山群写真

鬼岳火口 2003年8月28日気象庁撮影

概要

 福江島は長崎県五島列島にあり、北西部の岐宿(きしく)火山、三井楽(みいらく)火山、南東部の福江火山、富江火山から構成される。 福江島では、まず岐宿火山で94~68万年前にアルカリ玄武岩の活動が始まり、その後、約30万年前に三井楽火山、福江火山群でもアルカリ玄武岩が活動した。 最も新しい噴火は、火の岳溶岩の流出である。なお、福江火山群の新期の活動は約9万年前から始まった(永尾・他, 2002)。新期活動は以下のステージに区分されている。 Ⅰ)流動性の高いパホイホイ溶岩を噴出した、Ⅱ)溶岩を大規模に流出し、比高30mの溶岩台地を形成した、Ⅲ)小規模な溶岩流を多数噴出した、 Ⅳ)噴石丘の形成とともに溶岩湖ができた、Ⅴ)火口壁を越えて小規模な溶岩流が溢出した。 なお、富江火山も新期の福江火山群と同時期に活動した可能性がある。 玄武岩のSiO2量は47.2~52.0 wt.% である。

噴火活動史

 各火山について、地質学的な研究によってわかっている過去1万年の火山活動史を記載した。また、過去1万年間の噴火活動と有史以降の火山活動とに分けて記載した。

過去1万年間の噴火活動

 過去1万年間の詳細な活動は不明であるが、縄文晩期の遺跡が降下スコリア層の下から出土したことから、最新の活動は2,000~3,000年前と考えられる。

 長岡・古山(2004)により、鬼岳の最新の噴出物である鬼岳降下スコリア層直下の土壌の年代測定が行われ、約1万8千年前であることが明らかにされた。 一方、これらを覆う黒土層中に降下スコリアが挟在され、その噴出年代は約2,300-2,400年前と報告した。 給源火口については不詳であるが、福江火山群の内部であろうと推定している。

 噴火イベントの年代、噴火場所、噴火様式等については、(国研)産業技術総合研究所の 活火山データベース(工藤・星住, 2006)を参考。

福江火山群 有史以降の火山活動

 記録に残る火山活動はない。

「概要」、「過去1万年間の噴火活動」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版)(気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。

なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。 また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付している。 詳しくはこちらを参照のこと。

噴火警報・予報、火山の状況に関する解説情報


https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/volinfo/VJ20071201102012_900.html 【火山名 その他の火山 噴火予報】より

平成19年12月1日10時20分 気象庁地震火山部

気象庁では、本日から、噴火予報及び警報の発表を開始しました。

 全活火山(108火山)のうち、噴火警戒レベル導入火山については、4

火山に火口周辺警報を、12火山に噴火予報を発表しました。また、噴火警

戒レベル未導入火山については、2火山に火口周辺警報を、1火山に噴火警

報(周辺海域)を発表しました。

 噴火警戒レベル未導入火山のその他の89火山については、火山活動はこ

れまでと変わらず静穏な状況で、火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は見ら

れず、噴火予報・警報は、噴火予報(平常)となります。

 これらの89火山について、札幌管区気象台、仙台管区気象台、気象庁地

震火山部、大阪管区気象台、福岡管区気象台、沖縄気象台発表の噴火予報を

とりまとめて発表します。

1.火山活動の状況及び予報警報事項

 いずれの火山も、火山活動はこれまでと変わらず静穏な状況で、火口周辺

に影響を及ぼす噴火の兆候は見られません。

噴火予報の発表官署、発表時刻及び対象火山は以下のとおり。

札幌管区気象台(10時20分発表):27火山

知床硫黄山、羅臼岳、摩周、アトサヌプリ、雌阿寒岳、丸山、大雪山、十

勝岳、利尻山、恵庭岳、倶多楽、有珠山、羊蹄山、ニセコ、恵山、渡島大

島、茂世路岳、散布山、指臼岳、小田萌山、択捉焼山、択捉阿登佐岳、ベ

ルタルベ山、ルルイ岳、爺爺岳、羅臼山、泊山 

仙台管区気象台(10時20分発表):16火山

恐山、岩木山、八甲田山、十和田、秋田焼山、八幡平、秋田駒ケ岳、鳥海

山、栗駒山、鳴子、肘折、蔵王山、安達太良山、磐梯山、沼沢、燧ケ岳

気象庁地震火山部(10時20分発表):33火山

那須岳、高原山、日光白根山、赤城山、榛名山、横岳、新潟焼山、妙高

山、弥陀ケ原、焼岳、アカンダナ山、乗鞍岳、御嶽山、白山、箱根山、伊

豆東部火山群、利島、新島、神津島、御蔵島、八丈島、青ケ島、ベヨネー

ス列岩、須美寿島、伊豆鳥島、孀婦岩、西之島、海形海山、海徳海山、噴

火浅根、北福徳堆、南日吉海山、日光海山

気象庁地震火山部・大阪管区気象台発表(10時20分発表):1火山

三瓶山

気象庁地震火山部・沖縄気象台発表(10時20分発表):2火山

硫黄鳥島、西表島北北東海底火山

福岡管区気象台発表(10時20分発表):10火山

 阿武火山群、鶴見岳・伽藍岳、由布岳、福江火山群、米丸・住吉池、

若尊、池田・山川、開聞岳、口之島、中之島

2.防災上の警戒事項等

 火山によっては、火口内等で噴気、火山ガスの噴出等(この範囲に入った

場合には生命に危険が及ぶ)が見られることがあります。このような火山で

は、火口内等での警戒が必要です。

火山ガスの噴出が見られる火山では、周辺の窪地や谷地形などの低い場所

で高濃度の有毒な火山ガスが滞留することがありますので注意が必要です。

(補足:今回の噴火予報は、従来の火山観測情報(火山活動は静穏)に相当

します)