晴れました!*のぼり×裂き布✕布ぞうり
"のぼり"で、布ぞうりを作りました。
4月の善光寺大門まるけ。
雨上がりの朝の境内は、 穏やかながら、新緑もひとも、静かに活気づいていました。
今回は日曜だしとはりきって、ぎふのふも、10時スタートに変更を! と、いちどは意気込みましたが、
そいえば、御護摩タイムがあった! と、
予定どおり、11時開店にすんなり戻して、いざ、スロースタート。
会場は、雨上がりの、弘法堂です。
やりたいひとが、やりたいところを、やる、ワークショップ。
今回も、3月のSAKI-ORI ワークショップ同様、自発性分業体制──(他力本願体制?)
- 裂きたい人は裂く!
- 編みたい人は編む!
- どっちもしたい人は、どっちも!
の手法をそのままに、
図書館で借りた本を広げながら、ご参加のみなさんと、文字通り、”いっしょに”、つくりました。
素材も、場所も、お知恵も、すべて借り物。
借りものづくしのワークショップ。
だから、あとは、楽しむだけ。
参加費は無料です。
そんな趣旨を説明し、ご理解を得ながら、進めているうちに、
「これ、どのくらいかかるんですか?」
えっと、片足で...そいえば、3時間位かかったかな...?
「あ、じゃぁ、今日は終わらないかも...家持って帰っていいですか?」
あ、もちろんです、すみません、そうですよね!
なんていう、やりとりもあったり。
そんななか、片足を仕上げた方も。
残り僅かな時間からいらしていただいたおねえさま方。
鼻緒の部分だけ、器用にささっと作られました。
*その他、ワークショップの様子は、FBにも、すこし写真載せています。>>
▶▶▶ 善光寺「のぼり to ぞうりプロジェクト」
のぼり と ぞうり? どう繋がるの?
のぼり から ぞうり、つくります。
ご住職の思いを受け継ぎ、ぎふのふがプロジェクトに名前を付け、
初回のワークショップを担当させていただきました。
"ご寄進いただいたものを
形を変えて社会にお返しする"
善光寺で、7年に一度、御開帳の時期に一斉にあげられる、幟(のぼり)は、たいせつなご寄進もの。
でも、役目が終わると、ほとんどすべてが、文字通りお蔵入りしてしまうそうです。
この幟(のぼり)、素材もそのまま捨てるにしのびないような、しっかりした生地でできています。
これを、何かに活かせないだろうか?
そんな、ご住職の積年の思いが、このプロジェクト立ち上げにつながりました。
▶▶▶こぼれ話。御護摩タイム。
今回のワークショップ会場となった弘法堂、10時からは、ご住職がお護摩を焚かれる時間でした。
準備のため、前入りさせていただきましたが、はじめて上がらせて頂く厳かな空間。どきどきしつつも、お堂の白木の梁に切り取られた、みごとな緑の演出に、心の緊張が解けていきます。
くっきり映える濃淡のモザイクに、見入ることしばし。
カラリと戸が開き、御護摩の準備に現れたご住職から、声をかけていただく。
「これからちょっと大きな音出しますが、ワークショップのご準備されてても大丈夫ですから」
恐縮ですー といいながら、こちらは太色ペンを握りしめ、
さぁ、と、カレンダーを裏返した白い紙に向かう。
やおら始まる、ソウルフルな打音と、アンマッチなほどクールな読経。
その温度差が武者震いを誘う......
......なんと! これがウワサに聞きし善光寺ロック(*呼んでいるのは私だけかも)!!?
まさか、そんな、これが、こんな、特等席かつ間近で聴いていられようとは…...!
いつかどこかで立ち会った御護摩とはまったく違う、
魂に響く躍動感、大音量にまどろむ脳。
信長もこの音を聞いていたなら、おそらく彼の気持ちを奮い立たせたんでは。
弘法堂でのそれを、知らぬまま入ってきた身には、
サプライズであり、棚ボタであり、ご褒美のようなものでした。
おばあちゃんになっても聴いていたい。
細胞を心地よく揺さぶりつづけるビートに包まれながら、描き上げた看板がコレ。
(写真は、終了時のものでちょっとボロボロになってますが...)
......お参りにいらしたご近所のおじさまに、見ていただき、
「なかなかいけるやないか」と、お褒めの言葉もいただき。
いろいろと、この上ない贅沢な日曜の朝のはじまり。
ありがとうございました。
(A)