私たちの物語 #6~ざわめく森~
あれは...パパリモとイダ?
なんなのこれ...私は何を見ているの...
再生の根株...これはあの時の2人の行動?過去を見ているの?
「うぅ...」
強烈な眩暈から解放されると、私の意識はウォーレン牢獄に戻っていた。
「どうしたの?ボーッとしちゃってさ。」
イダに声をかけられた。さっきのことを聞いてみるか?
「うん、道士は大丈夫みたいだ...」
と、思ったがパパリモにさえぎられてしまった。
「この儀式は非常に重要なものなんだ。」
「僕たちは道士を連れて戻るよ。他の道士たちにすぐさまにでも儀式を続けてもらわないと。キミは入り口の隊士に報告してくれないか。」
「ああ、そういえば、紹介がまだだったな。僕はパパリモでそっちのうるさいのが、」
「私はイダ。パパリモと組んでこの辺りを調査してる博物学者ってこと。よろしくね!」
博物学者...パパリモはともかくイダは甚だ信じられないな...。
「イダ、手伝ってくれ。」
考えてるうちに二人は道士を連れて行くところだった。
「きみは...もしかして...。いや、なんでもない...」
なんだろうか?...もしかして、私のあの眩暈の原因を知っているのだろうか?
だったら、教えて欲しい...しかし、二人は道士を連れて行ってしまった。
「とりあえず、私も仕事を終わらせるか。」
隊士に連絡をし、グリダニアへと戻ってきた。とりあえず、仕事はおわりだ。
疲れた。カーライエンカフェに顔でも出すか。
「やぁ、ウォーレン牢獄では活躍したそうじゃないか。」
もう話が回ってきているのか。
「君の活躍をグリダニア中に知らせたいとこだけど、今回のことは他言無用で頼む。ゴーレムの出現はいい兆候とは言えない。今はいたずらに不安をあおることはしたくないんだ。」
確かにそうだ。名が売れないのは本意ではないが、ここで粘るのも意味がない。また、機械はあるだろう。まだまだ私は駆け出しなんだ。
「はぁ。しかし、もうすぐ祭りだというのに物騒な話ばかりがやってくるね。せめて不審者だけでも捕まるといいんだけど...」
問題は山積みか...
「ともあれ、本当によくやってくれたよ。これからの活躍にも期待しているよ。」
ああ、私もそう願うよ。