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江戸町巡り

【深川②】五本松町

2018.04.17 03:51

町名:五本松町

読み方:ごほんまつちょう又はごほんまつまち Gohommatsuchō or Gohommatsumachi

区分:俗称

起立:江戸期

廃止:不明

冠称:不明

現町名:江東区猿江二丁目

概要:『南本所横川ヨリ御材木蔵迄 : 天保一一年八月ノ形』にある。小名木川の北岸、小名木川クローバー橋から小名木川橋までの地域。大島町町屋、猿江町町屋等が土岐大学、九鬼式部少輔という武家地の間に飛び飛びで存在しており、その一帯を指す俗称だった。「バラバラ松」とも呼ばれた。

『新編武蔵』に「昔小名木川の此岸に古松五本ありしよりの名なり。後年水溢のために朽ち損して、僅かに一樹のみ九鬼大隅守屋敷の内に残れり。されど古名に従い此辺の小名とせりと」とある。九鬼家の屋敷に枝を張った形の良い老松は、徳川家光が感嘆したことから有名になり、安藤広重の『名所江戸百景』に描かれた。小林清親の『東京名所図』にも描かれたが、セメント工場の煤煙で痛み、1909(明治42)年頃に廃滅した。

なお、松尾芭蕉もこの場所に舟を止め「川上とこの川下や月の友」の句を残している。明治の末に枯死した松だが、1988(昭和63)年9月に現在の地に復活した。

撮影場所:五本松町

撮影地:江東区猿江二丁目16番23号(ダイアパレス猿江恩賜公園SOUTH)

油掛甼屋 石田町


参考:江東区猿江二丁目16番(小名木川五本松跡 小名木川小名木川橋北詰東側)