『ATLANTIC R&B BEST COLLECTION 1000』第3弾!今一番売れているタイトルはコレ!
第3弾で初めて『ATLANTIC R&B BEST COLLECTION 1000』に登場したアクトは結構いますがなかでも注目はザ・コースターズです。アトランティック傘下の名門レーベルATCOの最初のスターがコースターズでした。ロックンロールの黎明期に大活躍した作曲家コンビ、ジェリー・リーバーとマイク・ストーラーが全精力を傾けコースターズに曲を提供、プロデュースも担当しました。57年「サーチン」がR&Bチャートで1位(ポップで3位)、B面「ヤング・ブラッド」はR&Bで1位(ポップでも8位)という驚異的な売れ行きを記録すると、翌年には「ヤケティ・ヤック」がR&Bとポップの両方で頂点に立ち、ブラック・ミュージックが白人のティーンエイジャーによって大きく支持されていることを証明しました。他の多くの黒人ドゥーワップ・グループがストリート・コーナーの発展系、すなわちインディ・レーベルからの発売だったのに対し、コースターズは、プロフェッショナルな曲作りと音作りを基本に、楽しいアップテンポなコミカルな曲をティーンエイジャー向けに出すというマーケッティング重視型プロジェクトでした。ティーンが飛びついた軽く、小さく、安い45回転シングル盤の勃興期と重なったこともシングル・ヒット連発の要因になりました。コースターズは58年満を持して初アルバムをリリース。それはヒット曲満載の、デビュー・アルバムにしてベスト・アルバムという誉れ高いものになりました。レコード番号はACO 33-101。アトコ・レーベルにとって1枚目のアルバムでした。
<レス・ポールがまぶしいカッコいいジャケット>
<ライノ・ハンドメイドから出ているアトコ録音全集>◎ライナー・ノーツ覗き見 50年代後半から60年代にかけて活躍したヴォーカル・グループ、ザ・コースターズは、当時のR&B(リズム&ブルーズ)シーンでも突出した人気を誇る一組だった。コミカルな歌詞とキャッチーなメロディを売りにした、ノヴェルティ(新奇なもの、などの意/アフリカ系アメリカ人の芸能の伝統的要素のひとつ)とも呼ばれる彼らのスタイルは、独特の軽妙なオトボケ感と勢いのよさで、多くのリスナーを魅了した。そこでは、のちにアメリカン・ポップスを代表するソングライターとなるリーバー&ストーラーの楽曲も大いに威力を発揮した。 リーバー&ストーラーとコースターズは50年代前半から縁があった。ロサンゼルスに住むユダヤ系の2人の少年、ジェリー・リーバーとマイク・ストーラーは、一緒に曲を書いては地元R&B界の大物ジョニー・オーティスに売り込んでいた。リーバーがおもに歌詞を、ストーラーがおもにメロディを書き、オーティスお抱えのリトル・エスター(のちのエスター・フィリップス)やザ・ロビンズなどがそれらを歌ったわけだが、そのロビンズがのちにコースターズになるグループなのだった。 出田 圭氏よるライナー・ノーツより●第3弾(50タイトル)絶賛発売中!http://shop.wmg.jp/items/SETRB-003●第4弾(50タイトル)2013年4月24日発売http://shop.wmg.jp/items/SETRB-004日本初CD化60枚、うち世界初CD化16枚。完全限定生産。○アトランティックR&Bベスト・コレクション1000 - スペシャル・サイトhttp://wmg.jp/randb1000/★R&B1000シリーズの生みの親、ミスターRhinoこと、弊社名物ディレクター宮治淳一が選ぶ私の「R&B1000」レコメンド特集はコチラ!http://shop.wmg.jp/sp/rbmj