Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

KYOSHO RC BLOG

よくあるトラブル

2018.04.17 22:00

いよいよアウトドアの遊びには最適な季節になりましたね。

もうすでにRCカーを走らせた方もたくさんいると思います。

今回は、よくあるトラブルのひとつである“ネジの緩み”に関していきたいと思います。

RCカー開発担当の宮崎がお届けします。

以前、工具に関しての記事を書きましたが、最適な工具でしっかりネジを締めたのに、走行後になんかおかしいと感じたら、上の写真のようにネジが緩んでいた……なんてことがありますよね。


そこで……

『ネジロック剤』

聞いたことがないという方もいるかもしれませんね。

また、知っているけど使ったことはないなんて方もいると思います。


RCカーを始める際に揃えるものとして車体、送信機、サーボ、エンジン(モーター)、燃料(バッテリー)、工具……

などを用意していたら、優先順位としては後のほうにくるアイテムですよね。


でも……

上の写真のようになってからでは後悔しかないですよね!?


この時もステアリングが「なんか、おかしいな」と思いつつ、そのまま走行していたら障害物を避けきれず、やってしまいました。

しかも、発売前で動く車体がこの1台しかない時だったので、かなり凹みました(涙)


では、ネジロック剤をいつ、どこに、どのように使うのかいってみましょう。


基本は金属パーツにネジを締めるところに使います。

特に、エンジンカーは振動や汚れが大きいため、電動カーよりも緩むトラブルが多いのでエンジンカーを例に説明します。

私の経験上、ネジ緩みのTOP2は上の写真の2箇所です。

理由として、ただパーツを固定しているだけではなく、パーツに回転運動が加わることが原因です。

ちょっとした異物が噛み込んでしまった時に、緩む方向に抵抗が発生してネジを緩めようとする力が微々たるものですが何度も何度もパーツに加わるので、最終的にネジが外れてしまいます。


同じような理由で、アッパーロッドのボールエンド部分が緩むこともあります。

これもボールとボールエンドの隙間に異物が入って動きが悪くなり、上記のような理由で緩むことがあります。


RCカーは屋外を走行させるものですから、異物の侵入を完全に防ぐことはできません。そこで! ネジロック剤の出番となるです。

上では金属部品の回転部分を強調しましたが、それ以外の箇所でも金属部分には使用することをお勧めします。特に、金属のベース(シャシーやダンパーステー)に金属パーツを固定する場所は絶対です。樹脂やカーボンが間にくる場合は若干食い込むため、緩みにくいので必要ない場合もあります。


では、いつ使うの? となりますが、答えは『パーツを外したら毎回』です。

私もテストで同じパーツを何度も付けたり外したりを繰り返すことが多いのですが、面倒くさがって作業を怠った時にやらかします。

また、そんな時に限って予備のネジがない! なんてことが、よくあります。

なので、これはクセをつけるか、何度も痛い目にあうしかないですね。

皆さんはこのブログで勉強したので、そういったトラブルは回避して欲しいですね。


続いて、どうやって使うの? ですが、ネジに直接ボトルから付けようとすると塗布量が多くなり、そのままネジ込むとハミ出てしまって後が面倒くさいので、私が新車を組む時は容器に適当な量を入れて使う時にちょっと付けるようにしています。


ちなみに、ネジロック剤をボトルから直接付けると……こんな感じによくなります。

ちょっと多すぎですね。

これを……

容器や……

ビニール袋に落として使うと……

適量を付けることができます。


ネジロック剤は接着剤のように空気に触れると固まる性質と違い、嫌気性といわれ

空気を遮断した状態で固まる接着剤なので、上のように扱っても大丈夫なのです。


最後に、ネジロック剤は中強度や高強度といろいろありますが、今回説明した内容には中強度(ネジ緩み止め用)のものを使用してください。

高強度は永久に外さないネジやベアリングの固定に使用します。


では、トラブルレスのRCを楽しんでください。