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劣等感の使い方

2015.12.27 00:27

・・・劣等感。

と聞くとなんかネガティブなイメージがありますが、僕は劣等感も大事な感情だと思います。

☆劣等感から生まれた決断

僕は高校の時、全然勉強ができなくていつもクラスでも下から数えた方が早いレベルでした。

うちはそれなりに進学校で、全員が明確な志望校志望学部を目指して、大学受験を励んでいました。

それに対して僕は、「数学が嫌いだから」文系で、「受かりそうだから」でいちおう志望校を決め(させられ)、何が勉強したいか分からないから潰しの効く社会学部を目指していました。

模試で成績が帰ってくる度に、教科ごとのいびつな形をした五角形のグラフを見て落ち込んでいました。

踏ん張れるレベルなら、努力して挽回することもできたのですが、

一度諦め出すと、やる気も落ち、結果成績も落ちていき、どんどん悪いサイクルにハマっていきました。

その時の僕は劣等感の塊で、軽い自暴自棄になっていました。

しかし、高校3年にあがる春にどうせ日本でもやりたいこともなく、なんとなく進学するくらいなら、

「とりあえず日本の外に出てみてももいいんじゃないか?」

と想い、そこから霧が晴れた気がしました。

昔から映画が好きだったので、アメリカで映画を学ぼうと決意し、

高校3年の時から留学の準備をコツコツ始め、高校卒業とほぼ同時期にアメリカの大学からの合格通知が届きました。

みんなと同じところで勝負しても無理だ。他で勝負しよう。

劣等感に悩み続けた結果、新しい道を見つけることができたのです。

劣等感から「その道でもっと頑張ろう」と思うのも、「諦めて別の道を探そう」と思うのも結果プラスに働くと思います。

自分が劣等感からどういうリアクションを取る傾向があるかをを知っておくことは大事かと思います。

☆人と比べない

学生の時は、あたかも「劣等感に負けずもっと頑張れ!」って道しかないような錯覚を教え込まれがちですが、自分を追い込み卑屈になるのもよくないです。

「隣の芝生が青く見える」

というように、

「他人と自分を比べる」ということをし始めてしまうと、自分の足りないこと相手の優れている所ばかりに目がいってしまいます。

伊集院光さんは、

「他と自分を比べても意味がない。そんなこと言い出したら、黄金虫だって光沢で比べりゃ、人間に勝ってるよ。」

と冗談で言っていたのですが、僕には深く響いた言葉です。

もうひとつ僕の好きな松本人志さんの言葉を紹介します。

HEYHEYHEYに若者に人気のバンドが来て、彼がそのバンドの事を全く知らなかった時に

観客が「おくれてる~!」 と言いました。

すると松本さんは、

「遅れてるってなあ、お前らと同じ道走ってへんわ!」

と言っていました。

人と比べてどうだこうだ。というのを意識しなくなってから、本当のユニークネスが生まれるんじゃないかなぁと思います。

卑屈になりすぎるのは避けつつも、劣等感に上手く対処して、

自分に何ができるかを探していけたらいいなと思います。