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逆のものさし講新聞 「後世への手紙」

佐古田「書く救済」

2018.04.19 21:00

書く救済。


悩み事を紙に書き出す作業をお願いしました。

「全て書き出してくださいね」と念押しすると、無限に山積する様に感じていた悩みが実は15個迄しか書き出せなかった、要約すれば3つに絞り込めたという経験を度々、目の当たりにします。


心の中にある言葉は絶えず変化・分裂しますが、文字にして書き出すことで心の声を眺めることが可能だと気付きます。「これって私の思い込みじゃない?」と悩みを静かに俯瞰(ふかん)することが出来たらチャンスです。

思考の堂々巡りを断ち、「どのように考えこの結論に至ったのか」を精査し、飛躍がないかと問い直す。そしてもし出来るのならば、自分自身を突き放し、客観的な批評を己に対して問うてみるのです。


人が生きるということは心に傷を負うことと同じ意味とも言えるでしょう。そして誰しも傷付きたくはありません。痛みを回避するため、人は知らず知らず自分に嘘をつき、合理化し、その嘘が自覚出来なくなります。今「書く」という行為によって、隠してきた本来の姿を自覚して頂きたいのです。

剥き身の心を正直に書き出すのは躊躇(ちゅうちょ)するし恐ろしい。辛い過去を思い出し落ち込んだり、忘れていた怒りに支配されそうになるかもしれません。

でも、心が波立つ時にこそ「なぜ?」と問いかけましょう。「なぜ私はいつもこの状況で逃げてしまうのか?」「なぜこのタイプの人間と出会うと不機嫌になってしまうのか?」

書き出しましょう。全てを素直に書き出し、朝日が昇る翌日にまた眺めるのです。大丈夫。誰かに見せる必要はありません。あなた自身にだけお見せしたいのです。


未解決の問題を持ち続けながら生きることは、重い荷物を背負いスポーツをする様なもの。

同じスポーツをしていても、楽しくてしょうがない人もいれば、荷物の重たさに苦痛に顔を歪める人もいる。

知り抜きましょう。恐れは「無知」から生まれます。この荷物の姿、形や性質を知り抜き、いつか荷物を降ろすことが出来たのなら一切歓喜の瞬間は静かに訪れるのではないのでしょうか。

なぜこの荷物を背負っているのか?

いつから背負う様になったのか?

あなたの中に解決へのヒントがあるはずです。

大丈夫ですよ。問いを認識し、素直に認めることが出来たのなら後は自然と解決に向かいます。

正しい問いを一方に結べば、ゴム紐の様に時期をみて答えは必ず訪れてくれます。正しい認識と正しい問いこそが大切なのです。

この世の法則は決してあなたを見捨てない。

「書く」力はあなたの心強い味方になってくれますよ。

そして、重荷と思っていた「荷物」そのものが、あなたに与えられた最大の才能であり、幸福であることに気付くはずです。