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女性経営者 矢内綾乃〜経歴と多角経営への道〜

【考え方】手段と目的は違う

2018.04.17 23:44

矢内綾乃です。


(自分がやりたいことはなんだろう?)

(自分の得意分野はなんだろう?)

(どの会社に転職すれば、現状を打破できるんだろう?)

そんなふうに、現状を変えたいと思った時に、『手段』を変えようとする発想が当たり前になってしまっているのは、

テストで得点をつけ、

得意学科を選ぶようにしてきた学校教育の名残かもしれない。

わたしは中学生の時に群馬から始めて東京に来た時、山手線に乗って、

環状線というものが理解できなかった。なぜ同じ場所をぐるぐると回るのか、、、

乗り物というのは、自分を現在地から目的地まで連れて行ってくれるもののことではないのか?

それから何年も経って、サラリーマンとして東京に来た時に、仕事をする人を乗せるという目的がよくよくかったが。

ところで、山手線を何周もしたことがあるだろうか?

あなたが始めて山手線にのって、外の景色を眺めていたとする。

最初は目新しい景色ばかりで、前に進んでいる気がするだろう。ただ、

2周、3周するうちに、スタートとゴールが同じであることに気づく。

同じ時間を使うなら、もっと違う景色が見たい、遠くまで行きたいと思い、車掌さんに

「もっと遠くまで行きたいんです!どの電車に乗ったらいいですか?」と聞いたら、車掌さんは、なんて答えるだろうか?

もちろん、「どこに行きたいですか?」と目的地を聞き返してくるだろう。

〝東京ディズニーランドに行って、今日残りの時間、午後の時間はめいいっぱい楽しみたい!!のであれば、東京駅で乗り換えて京葉線にのるべきだ。

目的地を決めないまま、東海道線のほうが遠くまで行けそうだ。

京浜東北線の色のほうが好みだ。

小田急ロマンスカーに乗ってみたい。などという人がいたら、乗り物=手段から決めないで、

どこに行きたいか=目的地に着く乗り物を選びなよ、、、と誰でも思うのではないだろうか?

これを人生に、よいしょっと、スケーリングしたときに、

あの会社だったらいいかな?

あの業種だったらワクワクするかも!

もっと有名な会社に入りたいな!

と、それがどこに辿り着くのかあいまいなまま、手段を変えれば人生の結果を変えることができる、という勘違いが起こっている。

人生は一度しかないので、片道ワンチャンスである。

求めている目的地に効果的な方法を選ぶという、新しい観点での選択もありなんじゃないか、と思う。

実際、私は過去の得意分野を使わずに、経営者という道を選んできた。

求めている人生の結果が、その努力の延長にあることがわかったからだ。

手段に興味があったのではない。その努力によって得られるものにフォーカスしたのだ。

とある先輩に、

「過去の得意不得意は一切関係がない。今の自分に興味があるかないか、は関係がない。

ビジョンに効果のあることを選びなさい。

できないことをできるようにするプロセスが成長なのだから。」と言われたことがある。

その通りで私は、社長になりたいとか、人の上に立ちたいとか、そういうのは一切ない。

どちらかというと自由でいたい。

人と向き合うのも、リーダーシップも、経営も、大好きで得意かというともともと向いてなかったと思う。

それでも目的に向かってやっていくことで得意になり、

結果が伴うと大好きになるものだな、としみじみ思う。

過去の枠からの積み上げ方式で、未来の可能性を限定せずに、

”これからどうなりたいか”

これからの可能性に自由にチャレンジしてみるのも、良い選択だと思う!


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 矢内綾乃

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