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VERITAS et CARITAS

介護実習体験談 後編

2023.01.05 23:24

みなさん、こんにちは(^^)

英語英文学科 3 年の秋葉佳江奈です。

前編、後編の2回に分けて秋に体験した介護実習についてお話します。 今回は、後編です。ぜひ、最後までご覧ください。


前編では、介護実習についての情報と①-ⅰ食事についてお話しました。今回の後編では、 引き続き①-ⅱ食事についてと②利用者さんとのコミュニケーションでの気づきをお話します。よろしくお願いします(*‘ω‘ *)

上記の図は、私が今回体験した介護施設でいただいた食事箋を一部省略して編集したも のです。ご覧になるとわかるように、主食であるお米の形状だけでも5種類あります。ミ キサー食になると、形はほとんどなくなり、スプーンですくうとドロッとこぼれるような 形状です。100 歳近くのご年齢でお話がしっかりできるお元気な方でも、全粥ミキサーを

召し上がっていました。年齢に伴い、飲み込んだり、消化したりすることが容易ではなく なるからです。「お食事、いかがでしたか?」と尋ねると「うーん、おいしくないですよ。 どろどろでしょう」とおしゃっていました。気持ちの上では、米を粒の形で召し上がりた いと思っていても、ご年齢やご本人の身体に合わせた食事のかたちを提供しているため、 食事ができる喜びを感じると共に、残念に思っている方もいらっしゃいました。このこと を踏まえると、私たちが好きなものを形問わず食べられていることは、利用者さんからす ると幸せなことかもしれませんね。


② 利用者さんとのコミュニケーションによる気づき

複数人の利用者さんと毎日一人十五分ずつお話ししました。その中で、特に印象に残っ ていることは私と利用者さんの会話を聞いていたある職員の方からのご助言です。私は、

話す声の大きさや速さを意識してお話しすることを心がけていました。しかし、その職員 さんは利用者さんの話の理解が追い付いていないように見えたそうです。なぜなら、私が いつものように和製英語や外来語を使っていたからです。その言葉の意味を知らない、ま たは知っていたとしても、この言葉はこういう意味だという理解までの時間が私たちより もかかるそうです。例えば「スマホ」という言葉は、私たちにとって身近ですが、利用者 さんには「携帯」という言葉を用いた方が、円滑に会話が進むことがわかります。つまり、

日本語や簡潔で馴染みのある言葉を選んで話すことがよりよりコミュニケーションの時間 に繋がるのだと教えていただきました。職員の方々はこのような配慮ができるからこそ、 コミュニケーションの時間だけでなく、利用者さんの生活へも充実したサポートできるの ではないでしょうか。

3. おわりに…

私は、今回の実習期間に現場で五日間過ごした経験は忘れられないものになると実感し ています。体感してきた職員の仕事の大変さ、利用者さんの温かみは同じ空間にいないと わかりませんでした。職員が、利用者さん一人一人にあったサポートをすることは、学校 の教員が生徒一人一人に合った指導をすることと同じであると考え、その職場にあった、 相手への配慮や支援の重要性をよく理解いたしました。このブログを読んで、特別養護施 設がどのような場所なのかをイメージしていただけたら幸いです。これから、実習を受け る予定の学生の皆さん、そして実習に行く予定がなくても読んでくださった方々、ありが とうございました(^^)/

秋葉佳江奈