信じられないことをする人は神

こんにちは、

精神科医の諸藤えみりです。

たまにいません？

信じられないことをする人。

わたしはそんな人を神様だと

思っています。

なぜなら、

その人はわたしにとって

タブーを教えてくれる人だからです。

たとえば。

わたしは働かない人が嫌いでした。

サボって周りに迷惑をかける。

信じられません。

わたしたちは誰でも

「〇〇してはいけない。」

という思い込みがあります。

無意識なので

自分では気づきません。

目の前の人の言動に

引っかかるものがあれば

そこに思い込みがあります。

思い込みを憲法としましょう。

わたしの場合

・真面目に働かなければいけない

・人に迷惑をかけてはいけない

という憲法がありました。

わたしの憲法を破る人に

腹が立つ。

根底には

「わたしが我慢しているんだから

あなたもわたしの憲法を

守りなさいよ！」

の怒りがあります。

さらに

「わたしも働きたくない。

人の目を気にしたくない。」

の気持ちも隠れています。

あるとき

やりたい放題をしている人に

尊敬の念を抱きました。

わたしは人の目が怖くて

好き勝手できない。

わたしにできないことをして、

逆にすごいと。

怒りが消え

心が平和になりました。

「この人信じられない！」

と思う人が現れたら、

自分にどんな憲法があるか探る。

憲法を見つけたら

まだ必要かどうか自分に聞く。

必要なかったら手放します。

「腹が立つ！」

で終わるのでなく、

掘り下げる。

思い込みに気づき

目の前の人を受け入れる。

心の中が穏やかになります。

「ありえない！」

と思う人ほど、

わたしにとっては神様です。