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みーちゃん

どこでもドア

2018.04.18 06:26


フランスのエコビレッジで、

3ヶ月働いていたことがある。

そこは夏にはバカンス客でいっぱいだけれども、

秋にはもうオフシーズンなので、

客室が空いていて、

そこを自分の部屋として使わせてくれていた。


ベッドがあるだけのちいさな部屋だけど、

そのちいささと、

ほんとに今使ってるものしかない、

シンプルさが心地よくて。


遊びに来た友だちが、

「cozy!」と言ったとき、

それそれ!と思った。

拾ってきた枝や花や石で飾るのも、好きだった。


(6年前だけど、服が今といっしょだ!)


帰ってきて、

同じような暮らしがしたいな、と思って、

シャロムヒュッテで働いた。

縁あって二度目に働く機会が訪れ、

その夏は、

へんてこりんな、

チャーミングな人たちが集まっていて、

(社会にすんなり馴染むには、

おもしろさがはみ出ちゃうタイプ)

やたらと笑って泣いた夏だった。


そのときいっしょに働いてた友だちと、

一年ぶりに再会した。

新婚さんのふたりのお家は、

車に乗った、動く家。


教えてもらった場所に着くと、

ちょっとずつ作ってた、

あのお家があった。



できあがった姿に、ドキドキする。

町中にあると、

思ったより小さく見えたけれど、

コンコンとノックして、

「こんにちは〜」と扉を開けると、

中には、ぐわっ!と別の空間が広がってて。


おもしろくて、

つい扉を閉じて、

もう一度開いてみちゃった。


確認。


扉一枚で、世界が変わる。

そして家が動くと、

外の景色が変わる。

「ドア側が動く、どこでもドアだね!」と笑う。


前に、いろんな景色の中で、

撮っていた写真が頭に浮かんだ。



その頃はまだ結婚前で、

ここが家族の家になるなんて、

思ってなかったけれど。

人生は予測不能なびっくり箱。


いろんな風景の中にいる、

お家と自分。

なのに、旅好きってわけじゃない、

ふたり。

そうそうこれは、

旅というより、暮らしだね。


シンプルなその空間は、

なるべくなにもつけず、

必要になったら足すようにしていて。

シンプルゆえに、多様性があって、

かつての日本のお家と同じ、

しなやかさがあった。



広すぎず、

狭すぎず、

巣のようで。


自分の体の延長って感じが強くて、

ヤドカリみたいだなって。


ご招待された、

サバイバルクッキング。

干しエノキのアヒージョが、

おいしーーーい!



ソーラーで玄米も炊けるし、

シャトルシェフも活用して。

おいしいご飯を日々、

ゆったり作って食べてるのが感じられる。


エコビレッジでも、

シンプルな暮らしゆえに、

食事は日々のエンターテイメントになっていた。

「今日の夕飯なにかな?」というのが、

よくある会話で。

作っていると、

みんなが覗きに来て、

おしゃべりして、

つまみ食いして、去っていく。

その台所の感じが好きだった。


明る過ぎない灯りもソーラーで2w。

板張りに柿渋で仕上げた床は、

裸足に気持ちいい。

ヨガマットの上に座れば、

クッション性もバッチリ。


部屋はあたたかで、

天窓があり、

壁には額のように大きな窓がある。


部屋の奥には、

ロフトみたいな空間があって、

そこがまた、

ちいさくて、暗くて、

なんだかとても落ち着く。

安心してよく眠れそう。


あっという間に時間が過ぎて、

帰るときには、

扉を開けたくない自分がいた。

心地いい空間、なんだなー!


勇気を振り絞って扉を開くと、

やっぱり別の世界があって。

夢の国から出てきた、

みたいな感じがした。


生まれ出たばかりの、

子鹿の気持ち。

なんだかわかんない、

怖くて不安に震える心が、

ふとわかったような気がした。

生まれたばかりの赤ちゃんや、

野生の動物たちの。


cozy cozy cozy!!!

今度またゆっくり、

味わいたい。

お家のカタチをした、

ちいさな宇宙。



写真はしうんくんのをだいぶ借りたよ。

ありがとう!

ふたりは「荷台夫婦」として活動中~

https://note.mu/live_different