仁和寺と御室派のみほとけ/映画 空海
3月11日に滑り込みセーフ!
仁和寺は888年に宇多天皇が創建し、その後出家した後
御室(おむろ)という僧坊を作り、皇族が住職を務めていることから
皇室とゆかりの深いお寺。宗派は真言宗御室派。
真言宗なので密教美術で神秘的。
一般非公開の仁和寺の観音堂を再現した展示室は圧巻でした。撮影もOK♪
仏像を持ってくるだけでなく、壁画も再現。
他にこちらの作品も印象的でした。
◆仁和寺の秘仏の本尊「薬師如来坐像」(円勢・長円作)◆
12㎝と小さいのに、光背も細かく美しい。小さいのに存在感がすごいです。
この如来像が来ている袈裟がグッズ化されているのですが、ベールズみたいな柄。
どうしよう。ほしいな~!とすごく悩みましたが、今回は断念。
◆小島寺の「両界曼荼羅」◆
私が行ったときは金剛界曼荼羅だけで、胎蔵界曼荼羅は前期のみ展示だったようです。
3メートルの紺色の生地に金で描かれており、迫力満点。前期も行けばよかったな。
いつも展覧会に行くのがぎりぎりになってしまうので、余裕持って行かないと、
といつも思ってしまいます。
◆葛井寺の「千手観音菩薩坐像」◆
千手観音はよりたくさんの人を救うために手が1000本なのですが、
40本の手で1000本を表すことが多いらしいです。
これは珍しく1041本もの手があり、しかもその手一つ一つに目が描かれていました。
いろんな法具を手に持っており、法具には一つ一つ意味があります。
2つの法具がグッズになっていました。
ストラップなのですが、1つは目がよくなるもの・もう一つは熱病がよくなるもの。
それを見ていたら隣のおばあちゃんが話しかけてきて、
「何これ?私よく見えないわ」と話しかけてきたので、
こういう法具のストラップですよ。と教えると
「目を手術したばかりだから、ちょうどよかったわ~」と言って買っていかれました。
おばあちゃんの目良くなるといいです。
オーディオガイドも借りました。
声は映画「空海ーKU=KAIー美しき王妃の謎」に出演されている染谷将太さん、阿部寛さんです。
染谷将太さんは空海、阿部寛さんは阿倍仲麻呂の役。
オーディオガイドは周りの雑音が消されて作品に集中できるので、人が多い展覧会ほどおススメです。
映画「空海」のも行ってきました。
史実も元にしたものを期待してたんですが、結構ファンタジー。
原作が夢枕獏さん。それを知らずに行ったので、作者を知って納得!
染谷将太さんの常に微笑で余裕のある演技がよかったです。
東京国立博物館は特別展のチケットを買うと、常設展も見ることができます。
特別展を見るとけっこう見ごたえがあって疲れるので
今回常設展は見てませんが、またじっくり見たいな~と思います。
「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-」
場所:東京国立博物館
会期:2018年1月16日(火)~3月11日(日)
休館日:月曜日
開館時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
主催:東京国立博物館、真言宗御室派総本山仁和寺、読売新聞社
特別協力:仁和会
協力:サビア
協賛:光村印刷