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とあるノベルゲーム好きな天道虫

Script少女のべるちゃん みんなのピックアップ2022

2023.01.07 10:00

 

 あけましておめでとうございます!!

 

 去年、のべるちゃんに投稿・更新された作品数は

 約850作品!!

 

 1S7、オジ恋、納涼祭、パラ遊、読書の秋、恋プリ、テーマソングと数多くの企画が開催され良作が多く生み出されました。

 1年を通してシナリオ重視のものからゲーム性の高い作品まで、読み応えのあるものが勢揃いしました。

 

 そして今回はそんな作品の中から、のべるちゃんユーザーが選んだ傑作を5作品紹介したいと思います!

 それでは以下、作品紹介です!


(作者様と紹介者様の敬称は略しております。ご了承ください)

 

 


 

 

 探索大作戦

作:藤川 莉桜

ジャンル:探索ゲーム

プレイ時間:約25分

 

【ストーリー】

友達からもらったお菓子箱の隠し場所を忘れてしまった! 家の中を探索して見つけ出そう!

【オススメ紹介文】

 友人から貰ったお菓子箱を家の中で探すゲームです。こちらの作品はストーリーを読み進めるのではなく、探索と謎解きがメインになっています。

 このゲームの一番の特徴は、プレイヤーがとてもプレイしやすく快適にデザインされているところです。家の中を見て回りますが、今自分がどこを調べているのかが視覚的にわかりやすくなっています。

 また、リビングや風呂場等、様々なところに隠れたヒントや道具がお互いに関連しているため、隅々まで探すことと考えることが大切です。ちなみに、謎について、ボタン数回押し、数値入力、色んなバリエーションがあります。私は途中で引っかかりながらも、最後まで辿り着きました。

 謎解きが面白い点と制作者としても学びたいデザイン性からお勧めします。

(苑)

 

 

 この作品の最大の特徴はなんといっても背景を活かした探索ゲームということです。

 今作では背景が雰囲気作り以外での用途に使われてます。背景にある物や場所を調べることができ、より直感的な探索をすることができます。

 難易度も程よく調整されている、かつ多種多様な謎解き要素があるので、探索ゲームが苦手な方やこれからのべるちゃんで探索ゲームを作りたい方にオススメです。

(Ten10)

 

 


 

 

 ハニワ殲滅計画

作:藤川 莉桜

ジャンル:ハンマー育成ゲーム

プレイ時間:約30分

 

【ストーリー】

世界はハニワの侵攻により危機に瀕していた……
これはハニワ達と戦う英雄の物語であるっ!!!

【オススメ紹介文】

 ピックアップにハニワを……!

(ぐらっぱ)

 

 

 またもや藤川さんの作品がピックアップに載りました。今年はパラメータを活かした色々な藤川作品が出ましたからね。注目度も人一倍です。

 今作ではハンマーを強化してハニワを倒す……ただそれだけ。それだけですが、シンプルなだけに面白い。ハンマーの威力を強化するか、貫通力を強化して倒せる数を増やすか。タップする回数を減らせる威力強化の方が爽快感はありますが、クリアまでの時間を短縮するなら貫通力を強化した方が圧倒的にお得……!自分だけの戦略が色々と練れるのも本作の良いところです。

 藤川さんはハニワ殲滅計画以外にも、クッキークリッカーのような暇潰しゲームをたくさん生み出しています。機会があれば他の作品をプレイしてみるのもアリでしょう。

(Ten10)




 

 

 【パラ遊】新春!俳句バトル

作:バーチカル太郎

ジャンル:俳句RPGバトル

プレイ時間:約90分


【ストーリー】

『俳句』それは日本の心。
だからたたかう、それだけの話だ…

【オススメ紹介文】

 主人公が俳句バトル大会に乗り込んで優勝を目指す──という、なんとも破天荒なストーリー。だが、そこが良い!

 相対するはヤンキー、オタク、王様と時代もジャンルも乗り越えて多種多様。おいおい、それは俳句ではないのでは……とツッコんでしまいっぱなしです。ですが、今作にはツッコミ不在。暴走気味の俳句バトルは止まることを知りません。

 ここまで本作の雰囲気について語ったのですが、1番の魅力はゲーム性でしょう。主人公は4種類の俳句を持ち込むことができるのですが、その4種類をどうするかは自分で決められます。攻撃特化にするのか、デバフを交えたものにするのか、それとも堅実にバランスよく行くのか……。戦い方は無限大です。是非あなただけの俳句を興じてください。

 破天荒な世界観と丁寧に作られたRPGのゲーム性が重なると、こんなにも面白い作品になると示してくれた一作です。

(Ten10)

 

 


 

 

 あやかし町の語り部

作:今日限今日

ジャンル:現代伝奇ホラー

読了時間:約2時間

 

【ストーリー】

 やあ、はじめまして。破魔蔵(はまくら)町へようこそ。
 ここへ来た、ということは僕の話を聞きに来たのだね。
 ――おや、違うのかい?
 ということは、きみは何も知らずにここへ来てしまったのか。
 まあ、だとしても僕はきみのために物語を語るだけだがね。
 ――うん? 僕が何者か、だって?
 なに、名乗るほどの者じゃないさ。
 僕を知る者たちだって僕を語り部と呼ぶのだから、きみも同じようにしてくれて構わないよ。
 ――さて、きみはどうする?
 この部屋を出て行くかい? それとも、僕の語りを御所望かな?

【オススメ紹介文】

噂話の裏側にある物語:★★★

世界観を彩るイラストと演出:★★★

続きも前日譚も気になる:★★★

 

 古くは『あやかし町』と呼ばれていた日本某所・破魔蔵町。今でも奇々怪々な現象がたびたび起こるというこの地の図書館で、あなたは「語り部」から不思議な話を聞かされる……。シザーマンや口裂け女、狼男など、なじみ深い都市伝説、おとぎ話をモチーフにした短編集です。日常をほんの少しめくったところに息づく、非日常な存在達。時に不可解で、時に切なく。手をさしのべたくなることもあれば、勇気づけられるものもあり。話ごとにがらりと変わる雰囲気、そして登場人物達の魅力に読み進める手が止まらなくなります。

 独自の世界観へと誘ってくれるオリジナルイラストや丁寧な演出も推しポイント。また、どの話にもあえて語られない部分や他の物語とのリンクを感じさせる部分があり、続きや前日譚への想像をかきたてる形になっているのもすてきです。魅力的なキャラクターに触れたい方、前後の物語を思い描くのがお好きな方に特におすすめしたい作品です。

(奈尚)


 

 

 本作にでてくるのはおどろおどろしいモンスターたち……であることは間違いないのですが、どこか哀愁を感じざるを得ません。現代に潜む怪物たち、彼らは確かに恐ろしい存在です。一歩間違えれば我々にも牙を剥くでしょう。でも、彼らには彼らなりの悩みがあり、彼らは彼らになりに現代に溶け込もうとしています。まるで、それは我々現代人と変わりません。……まあ変わらないのは姿勢だけで内容はまったく違うのですが。

 そんなモンスターたちが愛おしく感じること、共感を覚えることがきっと読んでいく中で読者も思うでしょう。

 ようこそ破魔蔵町へ。ここではあなたも奇妙な住人のひとりだ。

 (Ten10)


 


 

 法月綸太郎の擬似

作:矢萩友梨

ジャンル:ミステリーノベルゲーム、R指定、未完

プレイ時間:最新部分まで約30分

 

【ストーリー】

 1989年の東京都、等々力。探偵作家でありながら、数々の事件を解決してきた名探偵・法月綸太郎は、やもめの父親である法月警視から、奇妙な事件の話を聞かされる。
「遺書を残して布団の上で首を切り、死んだ男がいる」
 夏目漱石の『こゝろ』を愛する高校教師、桑原圭太が、作中の人物と同じ格好の遺体で発見されたという。       
 しかし、現場には不審な点が多く、綸太郎は真相を明らかにしようとするが――?
 渦巻く利己心の海に呑まれながら、綸太郎は探偵の存在意義を問う。

【オススメ紹介文】

 こちらは、ミステリー作家・法月綸太郎の作品を愛する矢萩さんが制作した二次創作のゲームです。

 恐らく、皆さんがプレイしてはじめに目につくポイントは演出の高さだと思います。素材を上手く組み合わせた場面は、プレイヤーがストーリーを読むリズムにとても合うようになっています。

 ストーリーにおいても、世界観に惹き込まれる具合に素晴らしく、セリフと地の文がよくかみ合っていました。誰が話しているのか、何をしているのかがわかりやすいのです。そして、綸太郎と法月警視のやり取りも見所です。ノベルゲームですが、まるで小説を読んでいる気分でした。

 また、推理に関しても、苦手な私でもちょうどいい塩梅でした。もし間違えてしまっても、やり直したい場面に行くことが出来る親切設計です。

 読書を嗜んでいる方には、とても面白いのではないかなあと思います。

 原作小説を思わず読みたくなる作品でした。

(苑)


 

 

 通常、のべるちゃんでの二次創作はあまり読まなかった私なのですが……これは面白い。法月倫太郎シリーズは読んだことない私でしたが、初見でも十分楽しめます。

 奇妙奇天烈な見立て殺人。深まる謎。安楽椅子からの推理。全ての要素が私の読書ペースを早めてくれます。

 なんといっても作者の矢萩さんの演出がお見事。のべるちゃんの演出は派手なものが注目を浴びがちで、実際にアニメのような演出は技術の極みで素晴らしいです。ですが、本作のような推理小説で用いられる静かな演出もまたなかなかに難しい。プレイヤーの呼吸に合わせて程よく演出を見せなくてはならず、それが本作ではまるでコチラを観察してるかのように的確に展開してくれます。

 溜めの作り方、場面転換、文字の使い方。矢萩さんの作品から学ぶことはユーザー歴だけ無駄に長い私もかなり多いです。

(Ten10)

 

 


 

 以上、5作品の紹介をさせていただきました!

 紹介された作品はどちらかというとゲーム性重視のものが多かったですが、ストーリーや演出重視の傑作も多いです。是非是非2022年に出た傑作をあなたなりに探してみてください!

 

 では最後に、2022年を盛り上げてくれた素晴らしい企画の数々を紹介して終わりたいと思います。

 それでは2023年も良いノベロッパーライフを!!

 

 


 「終電後、電車の中」を舞台にした企画。他のシーンを一切出せないという縛りの中で多様な作品が産まれました。

 夏にぴったりな作品を募集した企画。コンスタントに開催されているので、今年も開かれるかも。縛りが比較的緩いので、参加される方は是非。

 ストーリーよりもゲーム性を求めた企画。サクッと遊べるミニゲーム作品も多く、私のお気に入りです。

 乙女ゲーム企画なのですが……攻略対象はおじさんオンリー!今年開かれた作品の中でも特に異彩を放ってました。作り上げた参加者さんたちには脱帽です。

 こちらも乙女ゲーム企画です。理想の王子様が攻略対象になります。こちらの企画は2023年2月15日まで開催されてますので、まだ間に合いますよ!

 のべるちゃんは作者だけではなく読者のものでもあります。自らが気に入った作品を紹介したり、二次創作をしたり……。まさに読書の秋にピッタリな企画でした。

 今年ラストに開かれたのはひとつのテーマソングから作品を創る企画。曲の雰囲気からジャンルは絞られてしまうかと思いきや、これがなかなかに幅広い作品群でした。

 

 


 追記

 読了ペースが遅く、今回はたったの5作品の紹介になって申し訳ないです。2023年は頑張ります……!