『W旦那+(プラス)』The first time the zoo③三代目妄想劇場ショートストーリー
臣「どこ行ってたの?」
隆二「たっくんが臣より俺のこと好きだって言うから、記念にプレゼント買いに行ってた」
臣「なんだそれ?ベンチに靴脱ぎっぱなしで?」
隆二「抱っこしてたから、すっかり忘れてたよ」
臣「ほら!ソフトクリーム溶けてきたぞ」
隆臣「パパ見ーて!シャンシャン🐼♫」
隆二に抱かれた隆臣は、背中にパンダのリュックを背負っている。
隆二「アンパンマンの売ってなかった…」
隆臣「パンマンいらなーい!シャンシャンしゅき♫」
臣は隆臣を見てプッと吹き出した。
臣「どっちが背負ってるかわかんねーな」
まだちっちゃな隆臣がパンダリュックに背負われているようにも見える。
隆臣「パパもほちい?」
臣「パパがパンダリュック背負ってたら、みんなビックリするよ」
隆二がプッと吹き出した。
隆二「見てみたい…意外と似合うかも」
臣「勝手に想像してろ。ほらソフト溶けるよ」
隆臣を真ん中に座らせベンチに横並びになり、ソフトクリームを口に運ぶ。
隆臣には小さなスプーンを使って、臣が食べさせている。
臣「冷たくておいしいだろ?」
隆臣「おいちぃね♫パーパありがとう」
臣「ん」
隆二「うめぇ♫」
隆二を見ると、早々と食べ終わっている。
臣「もう食ったの?早っ!」
臣「ほら、隆臣!アーン…」
隆臣「あーん…」
臣もソフトクリームにかぶりついた。
隆二「臣、口についてるよ」
臣「ん?」
臣が口を尖らせて見上げると、中腰になった隆二が臣の唇にチュっとした。
隆臣「あ!パーパチューちた!」
臣「…いきなり何?」
隆二「いや、可愛いなって思って…」
臣「可愛い?隆臣じゃなくて俺が?」
隆二「そこあんまり突っ込んで聞かないで」
隆二はまたベンチに座った。
臣「隆二」
隆二「ん?」
臣「呼んでみただけ」
隆二(ラブラブかよ…)
隆臣「パパ!あいしゅとけるぅ」
臣「いっけね…💧隆臣アーン」
隆臣「パパ?」
臣「ん?どした?」
隆臣「あいしゅおウチに持って帰る!」
臣「持って帰るってか?」
隆臣「シャンシャンにいれて!」
臣「言ってる意味がわからない…」
隆臣「パーパ!シャンシャンとって」
隆臣は隆二にパンダリュックを降ろしてとせがんだ。
臣「ソフトクリームをリュックに入れて持って帰るってか?」
隆二「シャンシャンの中がクリームでドロドロになっちゃうから、ここで食べて帰ろうね、たっくん」
隆臣「ダメー?」
隆二「ごめんね」
隆臣「いーよ」
隆二は臣の顔を見て言った。
隆二「むいむい持って帰る!…よりはマシだけど…」
臣「やめて💧」