人知を超える“ 色のグラデーション ”
人知を超える“ 色のグラデーション ”
日常 僕たちが目にする自然界の色は
ほぼ全てのモノが 実は 均一でないことはご存知でしょうか?
空・木・葉っぱ・動物・・・
自然界には有機的な “ 色のグラデーション ” が溢れています。
ごく 当たり前の様に。
逆に 一切隙のない 均一な色は
ヒトが故意的に作ったモノにしか存在せず、
何処か無意識に違和感(無機質感)を感じるのは 僕たちの遺伝子がそうさせるのでしょうか・・・?
ヽ(´o`;
僕がこの業界に入った当時は、
どんなコンディション(色やダメージ)の髪からも
全ての髪を “ 均一に仕上げられる ” コトが出来るのが
ウデの良いカラリストの条件であったかのような気がします。
勿論。
カラー剤を自在にコントロールする意味であるのですが、
考え方によっては、
立体で様々な質感が存在するハズのヘアスタイルを
一生懸命 均一にしていた時代がなんだか変ですねwwww
ヘアスタイルにおいて
“ 色のグラデーション ” を表現するトキに
僕が最高に美しいと思う瞬間とは・・・?
その応えは 単純かつシンプル。
“ 髪が動いている時 ” と僕は考えています。
綺麗にカットをし 綺麗にカタチを創りあげる概念をあえて封印し、
デザインの着想を自由にしたトキにのみ 出会うことのできる
画均一ではない“ 色のグラデーション ”
自由奔放に動き、折り重なる色に 思わずため息がでます。
まぁ。
偶然の産物と言ってしまえばそれまでですがwww
自然界の中に存在するような“ 本物のグラデーション ”を生み出すヒントは・・・
そんなトコロにあるのかもしれない。 ですね。
写真のモチーフは “ オーロラ ”
ヒトが思わず息をのみ 涙してしまう その美しさは
決して人が創りだすコトのできない美であるが、
色染師として、一度はヘアカラーで表現してみたい永遠の課題ですね・・・。
精進します。
色染師ナカム こと 中村太輔