“ イロではない色 ”
2015.12.27 08:12
“ イロではない色 ”
日本の色には“ 玉虫色 ”というイロが存在する。
それは、
光を当てる角度によって色彩が変化し、
赤や青のように 特定の色彩をさすものではない。
刻々と変化していく 色調をすべて含んだ色。
“ イロであって色でない ”
色染師として 実に興味深いイロ。
明度・色相において 相反する色の組み合わせは
色彩学に基づいた考え方において
お互いに主張しあい鮮烈なコントラストを生み出し、
主にインパクトと与えたいトキに有効な手段として用いられる。
赤×緑 黄×紫 橙×青 プラチナ×クロ
写真のヘアスタイルに施されたヘアカラーは上記の8色。
過去の偉人が、
縦糸・横糸に異なる色糸を用いて緻密(ちみつ)に織り合わせ、
光線の反射によって色の変化がある織物を作り上げたように。
相反する色の組み合わせを
様々な角度から ブレンドハイライトのテクニックを入れることで、
“ イロであって色でない ”
玉虫色の表現にチャレンジしてみました。
色染師ナカム こと 中村太輔