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「宇田川源流」 女性の理系思考は「安定を求める」ことと「男性をあてにできない」心

2023.01.11 22:00

「宇田川源流」 女性の理系思考は「安定を求める」ことと「男性をあてにできない」心


 今週末は「大学入試センター試験」である。大学の手伝いなどをしていると、そのようなことに敏感に反応する。毎年の事であるが、私のような文系の人間は基本的には「お払い箱」な感じになってしまい、徐々に「理系重視」ということばかりが言える。

私の思うところ、「理系」というのは「自然科学」であり、ある意味で、人間以外のものの作った心理を探求する学問である。その真理を誰が作ったのかはよくわからない。宗教家、特に全知全能の神がいると信じている一神教であれば、「神が作った自然の真理」を学ぶということになるのかもしれないし、また、科学万能主義者に言わせれば、人間がまだ知らない化学を探求しているということになろう。

一方「文系」は、人間と人間の間のルールというか、人間が作った仕組みを学んでいる。文学部などは人間同士が行っている言語であるし、また、経済も人間が作った貨幣制度を中心にした経世済民の術である。法学部などは、完全に法律の内容を書いているので会って、人間全部ではなく国ごとに異なる法律を持っているということになるのである。

その分系の学問というのは、徐々に「情緒」に近いものにならなければ、AIなどに勝てなくなってしまう世の中になってきている。もちろん理数系も同じようにAIにとってかわられるのであるがAIが人間が作り出したものであるということを考えれば、人間が作った法則を解き明かすことは、AIが持っているデータベースでできることになってしまう。もしも上記の一例のように自然科学が神が作った業物であるならば、その真理は神のみぞ知るということであり、AIでは解析できないことも少なくないのかもしれない。

そのような意味で、「理数系」の方が将来があると考えている人は少なくない。私のような文系人間にはいきにくい世の中になってゆくのであろうか。

さて、そのような思考が女性にもうまく回っていて、女性は「手に職」を求める時代になったということのようである。「理数系」の方がもちろん独立もできるし、あるいみで「実力主義」であろう。しかし、実際はどうなのであろうか。

女子受験生の理系志向高まる

■コロナ禍「手に職」求め

 14、15の両日に実施される大学入学共通テストまで1週間となった。予備校による今年の受験生志望動向分析からは、女子の理系志向が高まる傾向が浮かび上がった。コロナ禍で受験生の実学志向が強まる中、就職や資格取得に有利とされる理系学部を目指す女子高校生が増えているようだ。

 「コロナ禍が始まった時、薬がなくて大変な状況を見て、自分も社会の役に立ちたいと思った」。病院薬剤師を目指して薬学部を受験予定の私立開智中学・高校の女性(18)は言う。数学が苦手だったが、資格が必要な専門職に就きたいと考え理系を選択。生物や化学に興味があり、薬学部に狙いを定めた。

 同校では高校1年の終わりに、文系・理系のコースを選ぶ。2021年3月の卒業生では、女子の理系選択率は41%。コロナ禍が始まった後の20年度末に文理選択をした現3年生女子では49%に上昇した。現1年生女子は6割近くになる見込みだ。清水潤一教頭(45)は「コロナ禍を境に、将来を見据えて理系を選択する女子生徒が増えてきた印象だ」と話した。

 「長期的には理系志望の女子は増えてきていたが、今年は特に、女子のキャリア志向・理系志向の高まりが、はっきりとしてきた」と河合塾教育研究開発本部の近藤治主席研究員は言う。

 河合塾が昨年秋に行った模擬試験(約24万人受験)の分析では、東大や京大などの国立難関大10校の理系学部志望者は前年比99%で減少したが、女子に限ると同101%に増加した。首都圏の私立理系10大学でも、志望者数は前年比98%だが、女子は同103%だった。

 学部系統別では、理・工・農学系でいずれも女子の志望者数が伸びた一方、従来女子の人気が高かった国際系や人文学系、生活科学(家政)系の学部は人気を下げた。近藤研究員は「従来は『女子らしい』として人文学系や家政系の学部を選んできた層が、手に職をつけられる理系の学部に目を向け始めた」と分析していた。

■情報系学部人気

 今年の大学入学共通テスト志願者数は前年比で1万7786人減の51万2581人となった。

 一方、23年度には国公私立大全体で計約4000人の定員増となる。「大学に入りやすくなった」ことから、難関大学・学部への挑戦志向が高まっており、河合塾の模試データによると、私大医学部の志望者は前年比109%(女子113%)と顕著な伸びをみせている。

 膨大なデータを分析し、課題解決や価値創造を行うデータサイエンスも人気だ。新年度には一橋大や名古屋市立大、京都女子大などが学部・学科を新設予定で、情報系学部の志望者は国公立が前年比107%、私立が同106%となった。

2023年01月07日 13時01分読売新聞

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12213-2092414/

 女性のキャリア志向がはっきりしてきた。ある意味でコロナウイルス禍などは、多くの人が「他の人と会うことができない」もっと言えば「時間と場所を共有することができない」ということになっていたのであるから、基本的には「一人で生活を維持しなければならない」ということになった。

女性の事を見てみれば、昔は「クリスマスケーキ」などと言われ、24歳までに結婚すべきというような価値観があった。昭和40年代から50年代くらいまでの事であろうか。この時代は、結婚して家庭を支える「良妻賢母」が女性の価値観としてしっかりと根付いていた。

そんな女性が徐々に「社会進出」ということを言い始めたのは1970年代にアメリカで始まった「ウーマンリブ」運動が日本に来日したのちではないか。その後1990年代にバブルが崩壊し景気が悪くなると「女性も働かなければ、家庭を維持できない」という事かあ夫婦共働きが普通になり、その中で「男女雇用機会均等法」等「ジェンダーフリー」が言われるようになったのである。この事から、「クリスマスケーキ」時代に全盛期であった「短期大学」は徐々に姿を消し、また主食形態の「一般職・総合職」というような分類も無くなってきている。

そのような状態から、徐々に、私の見立てでは「男性の女性化・女性の男性化」ということが行われ、女性が徐々に男性の表にたくましくなり、男性が化粧をしたり見た目を気にするような感じになってしまってきているような気がする。そのような中で「女性」は「男性をあてにすることなく自立して生きてゆかなければならない」というような状況になってきているのではないか。

片方で、「女性の社会進出」「ジェンダーフリー」を言っていることが大きな問題であるが、一方で「男性の女性化」などを問題視することが少ないことにも、私自身非常に違和感を感じている者である。なんといっても「双方が性別が徐々に無くなった状況になる」と言ことは、そのまま「思考が男性と女性というように分かれる」事がなくなり、当然に、女性が子供を産む機会なども少なくなてくるということに繋がってくる。しかし、それは何も女性の権利意識の問題だけではなく、「男性が社会的に頼りなくなった」ということもあるのではないかという気がしてきているのである。

1990年代であったか「3K」という忌避される仕事の価値観があった。「きつい・きたない・危険」で「K」と言いつつすべて「き」で始まっているところが面白いのであるが、まあ、そのような仕事を忌避してしまい、そしてそこを外国人労働者に渡してしまうということが社会構造も経済構造も、そして今回問題にしているいる「男女関係」も変えてきてしまっているのではないか。

江戸時代には「髪結いの亭主」というような言葉があった。「髪結いの亭主」は、髪結いを仕事にしている女性を妻に持つ男性が、自分では働かずに妻の収入で養われている様子から生まれた言葉であり、まあ、単純に言えば「女のヒモ」ということに他ならない。徐々にそのようなことになる状態が増えてきているのかもしれない。何事も女性は敏いので、その動きを事前に察知して「手に職」を求めているのかもしれない。