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視覚・聴覚・触覚にアプローチする新感覚お化け屋敷『怨霊座敷』がオープン

2018.04.23 03:05

【ビジネス報道】 東京ドーム(9681.T1)は平成三十年四月十九日に東京・後楽園にて、新感覚お化け屋敷『怨霊座敷』のオープニング イベントを開催した。イベントには企画制作を務めたオフィスバーンの五味弘文(丁酉)代取、お笑いコンビ「スピードワゴン」の井戸田潤(壬子)と小沢一敬(癸丑)が登壇した。五味代取はお化け屋敷プローデューサ。


「後楽園ゆうえんち」時代から名物と言われていた同社のお化け屋敷。『怨霊座敷』は東京ドームシティ アトラクションズと長年タッグを組んでいる五味代がプロデュースした最新作。“靴を脱いで入る”このお化け屋敷は結婚式を控えながら、婚約者と浮気相手に殺された女性「夜雨子」の物語が設定となっている。「舞台となる死体の埋められた家では、床下から怨めしい女性の声が聞こえはじめ、ついには・・・。」


三年から東京ドームシティ アトラクションズのお化け屋敷をプロデュースしている五味代取が、ウルトラ テクノロジスト集団「チームラボ」と組み、ただ怖いだけでなくエンタテインメント性の高い、新しい形のお化け屋敷の形式で裏切られた女性の怨念を体験できる。


今回の新感覚お化け屋敷の三つのポイントを挙げた。物語仕立ての同施設で当事者として関与する点。靴を脱いで入る事で無防備になり、既存施設が刺激した視覚・聴覚に加えて触覚を刺激し、恐怖感を増す点。そして、チームラボとのコラボの映像演出の点だ。「新しい原点のお化け屋敷になるのではないかと考えております。」と自信を示す。


スピードワゴンは「お化け屋敷」や「裏切り」をテーマにトーク セッションをした。自らを臆病という小沢はCCDカメラを装着して、一人でお化け屋敷の体験レポートを行った。およそ十分強の館内を「うわー。」「ぎゃー。」と悲鳴を上げながらも、最後は走って生還した。小沢は「足元が怖い。」と靴を履くのも忘れていた。同施設に恐怖を感じて「もう歩けない。腰が痛くて、腰を抜かすっていう意味が初めて分かった。」と感想を述べた。


フォトセッションでは、お化けが背後から高速で接近して小沢を襲うという仕掛けもあった。最後の囲み取材でPRを求められた小沢は「女性と一緒にお化け屋敷に行きましょう。お化け屋敷よりも、女性の可愛い顔にどきどきします。」とコメント。すかさず井戸田の「あま~い。」という一言で締め括った。


=Story=

夜雨子は透き通るような白い肌の女性でした。

結婚式を控えたある日、夜雨子の婚約者が、収集していた蛾に針を刺そうとして指先を傷つけてしまいます。蛾は夜雨子の白無垢にとまります。男が捕まえようとしたとき、指先の血が純白の生地を汚してしまいました。

たった一点の血は、二人の関係を崩すには十分でした。

夜雨子に責められた男は、次第に彼女から心が離れ、別の女とつき合うようになりました。

ある日その女が白粉を差し出すと、夜雨子にあげてほしいと言います。

白粉を塗り始めた夜雨子は、次第に肌がただれ始めました。

「白粉をつけてもつけてもきれいにならないの」

たまりかねて男の家を訪ねた夜雨子の前に、男と女が現れました。二人は薄笑いを浮かべて言いました。

「その白粉には、蛾の鱗粉が入っているからだよ」

夜雨子は強い衝撃を受けました。

くってかかる夜雨子を、二人が突き飛ばし足蹴にするうちに、やがて彼女は動かなくなってしまいました。

二人は、その死体を家の床下に埋めると、この家を出て行ってしまいました。

その後、この家に引っ越してきた人は、夜な夜な床下から怨めしい女の声を聞くようになります。

そして、口を揃えて言うのです。

この足の下に、だれかが、いるんです......!


撮影記事:岡本早百合