“ 軽さの表現 ”
“ 軽さの表現 ”
黒髪からスタートするヘアカラーにおいて、
軽さの表現はサロンワークではイチバン多いのではないだろうか?
しかし、勘違いしてはいけない。
ただ単純に髪を明るくする行為(明度を上げる) = 軽さ
には直結しないというコトを。
ヘアカラーにおいて“ 軽さの表現 ”を語るには
透過性の高いヘアカラーを創り、そしてドコに配置するか?
ということが非常に重要だと考えています。
透明感のある色を創ることにより髪は軽く見えます。
確かに“ 軽く ”見えます。
しかし、以前もお話させて頂きましたが、
ヘアスタイルは立体です。
そしてそれ以上に大事なのが、
様々な質感が場所によって組み合わさって出来上がっています。
ある場所は フラットに面構成されツヤやかに
ある場所は ふんわり柔かなな質感に・・・。
そんな複雑に構成されたステキなヘアスタイルをもっとモット
良く見せる・・・ 突っ込んだ言い方をすれば、
各要所にあった質感をさらに高めることが出来るのがヘアカラーだと考えています。
色染師としてヘアをカラーでデザインするとき、
大事に考えている事の1つ。
“ 色のバランスを立体的に捉える ” こと。
そして少々マニアックですが、
更に一歩 “ 軽さの表現 ” の深みへ進むために、
色の(透明感)“ 配置 ”を高めタメの“ 対比 ”。
透明感の対極にあたる“ ダル・スモーキー ”などといった“ ニゴリ ”の質感を
“ 軽さの表現 ”に沿わせるアイディア。
写真のデザインはシンプルですが、
ヘアのウェイトポイントに透明感のあるハイライトを集中させ、
逆にバング、及びフラットに見せている部分にダル系のローライトを配置してあります。
“ 軽さの表現 ”
サロンでイチバン多く表現されるからこそ、
もっとモット深くまでこだわりたいものです。
色染師ナカム こと 中村太輔