「あんこ」を炊きながら思うこと。
今日は小豆ををお鍋で煮て「あんこ」炊き。
時々作るあんこではありますが、普段のあんこは圧力鍋でぴゅーっと作ります。
でも、今回はじっくりフツフツと煮ました。このフツフツ加減がなかなか難しい。お鍋の水面がフツフツと僅かに動く様子をじっくりと眺めていると、年の瀬ということもあり人生もこんな風な煮加減で過ごせていけたらいいのだろうなぁと思いました。
あくまで全体は静かに、しかし時折フツフツと動く気泡があり、その渦は穏やかに流れ変化している。
これぞ今のわたしの理想な形です。
仕上がった時に、「あんこ」のように幸せな人生であったら本望です笑。
時々開いているグレンタは、私の好奇心を軸に、それを周りの人と分かち合いたいという思いから開催しています。その為、普遍的なものもあれば、流動的なものもあり、特にひとつの物事を追求している場ではありません。それが原因で、時折、私が無性に不安になることもあります!
でもね、
やはり「好奇心」に勝るわくわくはないとも思っています。今年の後半は、そんな思いを再確認した時間でもありました。
やってみたい、行ってみたい、知りたい、会いたいと感じたことを原動力に起こした行動は、年月が経っても色あせることなく自分の心にわくわくを運んできてくれる。旧友と再会する機会が多かった今年は、それを強く感じることができました。
話はそれましたが……
「あんこ」に戻りますと、フツフツとした火加減の泡は私の中の好奇心であり、それをまとう鍋の中全体はあくまで静かに穏やかに。気が付いたら、おいしいあんこが出来上がっているような人生を送りたいです。
私ひとりの好奇心は、周りの方と分かち合うことにより何倍にも成長し、他のモノへと派生する可能性を秘めています。
皆さま、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。
あんこが仕上がり、明日は黒豆です。