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テマヒマ

燕文

2023.01.11 14:52

こんばんは。


暮らし、味わう。


民藝と発酵をモノサシに

食を通して暮らしの豊かさを提案する

古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ

火曜日水曜日は定休日!

プロデューサー、バイヤーの太田 準です。


昨日は滋賀県の猿子田窯、河井一喜•河井達之

ご兄弟のもとに仕入れにお邪魔してきました

。テマヒマ的定番や人気のモノは押さえつつ

、最近新たに取り組まれてるお仕事、レアな

ものも選ばせて頂きました。


話は喜布というタイトルのブログを書いた7月

まで遡ります。大倉集古館で開かれていた、

ます特別展・芭蕉布~人間国宝・平良敏子と

喜如嘉の手仕事~で、バーナード・リーチをして、「このツバメはまるで翔んでいるようだ」と言わせしめた絣の模様を見た時に、と

ても心揺さぶれるものがあって、同時にその

模様を陶器で、しかも練り上げの技法で描い

たらどうだろう?というアイディアが浮かん

で頭から離れませんでした。所謂、鶉手(うず

らて)という模様を部分使いするイメージ。

翌日、練り上げの作り手の河井達之さんにそ

のアイディアをメッセージで送って相談しま

した。技術的には簡単だと思います、試作し

ておきます、という返信。縦糸と横糸とで織

る布の場合、模様がパターンとして均等に整

然と並びますがそれは再現出来るかな?とい

うのだけがちょっと心配でした。


以前、陶工の前野直史さんが、轆轤の仕事か

ら生まれる器を動的、型物の仕事を静的と表現されていてなるほどなと思いました。この

論を応用すると、スリップウェアで描く模様

は動的、練り上げで描く模様は静的と言える

かと思います。そして練り上げは型物である

ので、静的×静的で、模様に躍動感が生まれる

のか?ということもありました。そもそもア

イディアソースとなった模様自体、抽象化•幾

何学柄から動きを感じる面白さがあるので、

うまくいくのではという予感はありましたが


お邪魔した際に、四つの器の形に対して、燕

の数×レイアウトパターンで何種類もの試作品

をご用意頂いてました。写真はその中から僕

が選んだもの。どうですか?いい感じじゃな

いですか??数を作り続けることで生まれる

完成度や熟練とは違い、初めてだからこその

鮮度や勢いがあるかもしれません。試作と言

いつつも既に商品として全く問題ないレベル

ですので、1柄につき1点ずつ、まさに1点も

のですが仕入れて販売することにしました。

このブログを読んで下さってる方はこの器が

生まれるまでのストーリーと共に楽しんで頂

ければと思いますが、多くは読んでらっしゃ

らない方で、この器を見てスッと手が伸びた

嬉しいですね。

明日納品頂く予定ですが、販売は来週19日か

らになると思います。


残念ながら、平良敏子さんはお亡くなりにな

ってしまいました。山下達郎さんがよく仰っ

てるように、作品は残ります。そして考案し

た模様も残り継がれていくことでしょう。そ

して例えば今回のように派生したものも生ま

れていくことでしょう。


今日は朝からお店に篭って展示替えをしてい

ました。初売り!蔵出し市から出張!まるざ

発芽玄米研究所へとだいぶん様子が変わった

かと思います。

明日は、出張!まるざ発芽玄米研究所スター

トだけでなく、まるざ×テマヒマのコラボラン

チ、代表山川瑞穂さんによる玄米のお話会と

盛り沢山です。

ランチはご予約が4組で残り7席、お話会は満

席となっています。


明日1/12(木)も11時オープンで皆様のお越し

をお待ちしております。好いモノ、好いコト

、好いトキをテマヒマで。


好い夜をお過ごしください。

おやすみなさい。