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ゲーム『フリークス』

2018.04.19 15:31

【ゲーム『フリークス』】 

♂3人 ♀3人 不問1人 計7人 

~60分 

 

〔登場人物〕 

GM 不問 田中と名乗る 

 

タケル ♂ 他人の不幸を嫌う 

(前回のゲームで死亡し、館の運営をさせられることになった) 

 

 

ゴウ ♂ 21歳 暴力団員 貧乏で金が無く、虐待される幼少期を過ごし、不良をへて暴力団に入る 

金と力で何でもできると思っている 

 

カズヒサ ♂ 28歳 会社をリストラされ、妻にも逃げられ途方に暮れていた 

お金さえあれば・・・ 

 

ヨウコ ♀ 25歳 水商売 彼氏を養ってる。参加も彼氏に言われて。 

 

ミク ♀ 16歳 高校生 ネット配信者。テンションが高く、きゃぴきゃぴしている。 

 

レンナ ♀ 16歳 高校生 ミクと小学校が同じで、偶然再会。サバサバ系女子。 

 

 

―――――――――― 

GM   不問 : 

タケル  ♂  : 

ゴウ   ♂  : 

カズヒサ ♂  : 

ヨウコ  ♀  : 

ミク   ♀  : 

レンナ  ♀  : 

―――――――――― 

 

タケル「なぁ・・・。どうやったらここから出られるんだ?」 

 

GM「ふんふふんふふ~ん♪(鼻唄)」 

 

タケル「なぁ、聞こえているんだろう?」 

 

GM「ふふんふーん♪ふん♪ふん♪ふん♪(鼻唄)」 

 

タケル「おいっ」 

 

GM「・・・なんですかぁ?人がせっかく楽しく次のゲームの準備をしているところですのに」 

 

タケル「なんなんだここは。どうなってるんだ?扉も窓も触ることが出来ない。見えない壁がそこにあるような・・・」 

 

GM「えぇ。そうですねぇ。今わたくし共はこの館の所有物。つまりは家具みたいなものですね。家具は勝手に外に出たりしないでしょう?」 

 

タケル「だから!それがなんなんだって聞いてるんだよっ!」 

 

GM「はぁ・・・。お前はゲームで死んだ。そして、この館の力で、この館で働くために蘇らせていただいている身だ。分かったら大人しく働け」 

 

タケル「お前も、働かされているのか?」 

 

GM「あぁ・・・、お前のせいでな。本当ならあのゲームを最後に俺はこんな所、大金と一緒におさらばするはずだったんだ。それを!お前が!」(殴る) 

 

タケル「がっ・・・ぐふっ・・・」 

 

GM「おっと・・・思わず感情的になってしまいました。これ以上殴ると厳罰モノになってしまいます。危ない危ない♪」 

 

タケル「・・・つまり、この館から出る方法はある・・・ってことだな?」 

 

GM「ありますよ。ここでの仕事は契約です。契約期間が終われば自由の身になれますとも。ただし・・・、契約期間中しっかりとマスターを楽しませる事ができれば・・・の話ですけどね」 

 

タケル「マスター・・・?お前が一人で喋っていたあれか?」 

 

GM「お前はまだ見習いですから、聞こえないのも無理はないですねぇ。いやぁ、実に残念」 

 

タケル「そのマスターってやつが、この館を管理してるのか?」 

 

GM「・・・」 

 

タケル「答える気はないってか・・・」 

 

GM「さぁ?わたくしも知らないのですよ。お会いしたこともございません。マスターはいつもわたくし共を見ている。それだけしか、わたくしも知らないのですよ」 

 

タケル「何にもわからないのにこんなこと続けてるのかよ・・・」 

 

GM「十分に味わったでしょう?この館の力は。・・・逆らえばどうなるかぐらい、想像できないバカじゃないでしょう?ガッカリさせないでくださいよ?このわたくしを殺した方なのですから」 

 

タケル「・・・くそっ。・・・何をすればいい?俺の仕事は何だ?」 

 

GM「では、この館の掃除でもお願いしましょうか。いやぁ、わたくし一人では手が回らないばかりでして」 

 

タケル「・・・おい。お前が雑用とか言ってなかったか?」 

 

GM「さて?何のことでしょうねぇ~?あー忙し忙し」 

 

 

 

 

―――ガチャッギギー(扉を開ける音) 

ミク「ごめんくださーい」 

 

GM「はいはーい!ようこそおいでくださいました~。どうぞどうぞこちらへ」 

 

 

ミク「あ、はい・・・。あれっ!?レンナちゃん!?」 

 

レンナ「え?・・・あっ!ミクちゃん、だよね?」 

 

ミク「そーだよっ!チョーおひさじゃん。いつぶりだっけー!?」 

 

レンナ「中学の卒業式ぶりだねー」 

 

ミク「そーだったっけー。でもなんでこんなとこに居るのー?」 

 

レンナ「え、いや、ゲーム参加するからでしょ」 

 

ミク「あ、そっか」 

 

GM「はーい!皆様、席に着いてくださいねー」 

 

ミク「あ、ごめんなさい」 

 

GM「タケル様。プレーヤーの方々が揃われましたよ~♪」 

 

タケル「あぁ」 

 

GM「チッ・・・なぜわたくしがお前の下なんかに・・・」 

 

タケル「なにか言ったか?」 

 

GM「い、いえ~。ほら、皆様お待ちですよ~?」 

 

タケル「えー。では改めまして、今日はこのゲームの館に集まってくれてありがとう。俺は今日のゲームの司会進行をする、タケルだ。よろしく」 

 

GM「わたくしはアシスタントの『田中』でございます」 

 

タケル「じゃあさっそく、ゲームを発表する。今回のゲームは、『フリークスゲーム』」 

 

ヨウコ「フリークスゲーム?」 

 

カズヒサ「フリーク・・・マニア?」 

 

タケル「そっちじゃない。『奇形・変わった人』という意味だ。田中、あれを」 

 

GM「はいは~い、お持ちいたしました~」 

 

レンナ「箱が2つ・・・それは?」 

 

タケル「あぁ。まずこっちがお題箱。そして、もう1つのこっちは回収箱となっている」 

 

GM「ささっ、皆様こちらをどうぞ~」 

 

ミク「あ、ありがと」 

 

ゴウ「『はい』『いいえ』・・・なんだこれ?」 

 

タケル「今みんなに配られた紙。それは回答用紙だよ。『はい』または『いいえ』にチェックをして、回収箱に入れてもらう」 

 

ヨウコ「それで、何について答えればいいのよ?」 

 

ミク「わかったー!そっちのお題箱ってやつから質問を引くんだねっ!」 

 

GM「お見事でございます~。その通り、こちらのお題箱の中に質問がおおよそ30個ほど入っております」 

 

タケル「・・・んんっ(咳払い)」 

 

GM「はっ!これはこれは・・・申し訳ありません、タケル様。今までの癖で、つい・・・」 

 

タケル「今から行うのは、それぞれ自分自身に関する質問だよ」 

 

レンナ「質問がゲームなの?」 

 

タケル「あぁ。もちろんただ質問に答えるだけじゃない。『はい』『いいえ』の人数が少なかった方には賞金を与える」 

 

カズヒサ「それでフリークですか」 

 

ミク「ん?どういうこと?」 

 

GM「つまり、他の人と違う、変わった人が勝つゲームということなのですよー」 

 

タケル「じゃあ、大事な賞金についてだ。アンケートの結果が3:2の場合、2人にはそれぞれ1000万」 

 

ヨウコ「1000万!?」 

 

タケル「あぁ。そして、4:1.つまり1人だけの回答なら1億円だ」 

 

ゴウ「1億・・・だと?」 

 

タケル「あぁ、魅力的だろ。だが、多数派になったやつらは賞金無しじゃない。ペナルティとして1000万頂く」 

 

ミク「1000万なんて持ってないよ」 

 

タケル「みんなが勝って大金を手にすることを期待しているよ。そして最後に、もし全員が同じ回答に偏った場合、全員からペナルティ5000万頂くことになる。そうならないように気を付けてくれよ」 

 

ゴウ「おい、その質問に意味あんのか?用は『はい』か『いいえ』の二択ってだけだろ?ただの運試しじゃねーか」 

 

タケル「もちろん運も必要だろうな。でも、それだけじゃあゲームとしては面白くない」 

 

GM「えー!これはお見せした方が早いと思いますので~♪第一問!」 

 

タケル「お前!何を勝手に!」 

 

GM「お~、これはこれは・・・我ながら良いものを引きましたねぇ♪質問です『左腕はない』。さあさあ皆様、どうですか?『はい』『いいえ』どちらでしょうか?」 

 

ゴウ「あ?なんだよその質問。そんなのどう考えたって『いいえ』だろ」 

 

カズヒサ「あぁ。それこそ、彼が言っていたように。嘘をついて『はい』を選べばアンケートの意味がないじゃないか」 

 

タケル「残念だが。嘘は禁止だ」 

 

レンナ「じゃあみんな『いいえ』にするしかないじゃない」 

 

GM「そうでしょうか?ささっ、タケル様。お答えを」 

 

タケル「くっ・・・。『はい』だ!」 

 

ゴウ「おいおい、お前の左腕はあんだろーが。嘘は禁止じゃなか・・・うわぁぁぁああ!?」 

 

タケル「がぁぁぁあああああ!!!!」 

 

ミク「ひぃっ・・・」 

 

ヨウコ「うそ・・・腕が・・・」 

 

カズヒサ「ちぎれた・・・」 

 

タケル「ぐ・・・が・・・」 

 

GM「はい!その通りでございます♪このアンケートは嘘は禁止。つ・ま・り、答えたことは全て現実となります♪」 

 

タケル「おい・・・俺の腕を戻せ・・・」 

 

GM「さーて?なにをおっしゃっているのやら~?ちぎれた腕が戻るわけが無いでしょうに~」 

 

タケル「この館の力なら何でもできるんだろう!早く俺の腕を戻せ!」 

 

GM「タケル様。今あなたはこのゲームのマスターです。皆様がお待ちですよ?」 

 

ゴウ「おい・・・なにが・・・なんで腕がいきなりちぎれたんだよ・・・?」 

 

タケル「くっ・・・はぁ・・・はぁ・・・。この館の中では、外の世界では到底考えられないような超常現象が、起こせる。君たちの命は、この館から出るまで握られてる。そう言う事だよ」 

 

ヨウコ「その腕・・・大丈夫なの・・・?」 

 

タケル「あぁ・・・。このゲーム上の部位欠損などは、激痛を伴うがそれにより死に至ることはないからな」 

 

ミク「やだ・・・いやだ・・・。こんなゲームおかしいよ・・・」 

 

GM「おやおや~?もうあなた様はプレーヤーなのですよー?棄権なされるのであれば・・・死んで頂くことになりますが、よろしいですか?」 

 

ミク「ひっ・・・うっ・・・やだ・・・死にたくないよ・・・」 

 

GM「では、ゲームにご参加いただけると言う事で♪ありがとうございますー」 

 

タケル「じゃあ、ゲームの説明に戻るぞ。今見てもらったように、この回答は絶対だ。嘘を答えるもよし、ただしその嘘は真実に変わる」 

 

・・・・・・ 

タケル「君たちは自分の意志でこのゲームに参加した。なんのリスクもなく大金が手に入るなんて、甘い話があるわけないだろう?」 

 

カズヒサ「・・・その箱の中身、全部やるのかい?」 

 

タケル「いや、質問は全部で10回。頑張って、大金をゲットしてくれ」 

 

GM「最後に!禁止事項をお伝えします。このゲーム中の暴力行為禁止、そしてアンケートの回答見せる行為は禁止です。それ相応の罰があると思ってくださいませ~」 

 

タケル「ゲームの説明は以上だ。ではさっそく、始める。『フリークスゲーム』スタートだ!」 

 

GM「ではでは~。気になる最初の質問は~♪じゃじゃん!」 

 

タケル「『余命1年である』・・・では、回答してくれ」 

 

GM「あぁ!?わたくしのセリフがぁー!?」 

 

・・・・・・ 

ミク「これって・・・『はい』選んだら1年で死んじゃうんだよね・・・?」 

 

レンナ「そうね・・・。お金があっても死ぬなんてごめんよ」 

 

ミク「でも、1000万円も払えないよ・・・?」 

 

レンナ「それは、残りの9回で勝つしか・・・」 

 

ゴウ「おい、お前ら何しゃべってんだよ?」 

 

ミク「え・・・あ・・・ごめんなさい」 

 

ヨウコ「いいわよ。若くて可愛いじゃない」 

 

ゴウ「あ゛?」 

 

ヨウコ「あなたたち、高校生?一緒に来たのかしら」 

 

レンナ「いえ、ミクちゃんとは中学の同級生で偶然再会して・・・」 

 

ヨウコ「そっか、再会は嬉しいもんね。けど、あまり仲良くできる状況じゃないわよ?」 

 

ミク「そうですよね、はい・・・」 

 

カズヒサ「まぁまぁ、そんなに硬くならなくてもいいんじゃないですか?ゲーム上は敵かもしれないですけど、この逃げれない状況を乗り切るうえでは仲間、でしょう?」 

 

ヨウコ「それは・・・そうね」 

 

ゴウ「チッ・・・」 

 

カズヒサ「分かっていただけて良かったです。あ、僕はカズヒサと言います」 

 

ミク「カズさんありがとう。みくはミクだよー。で、こっちのカッコいいのがレンナちゃん!」 

 

レンナ「ちょっとミク、やめてよ」 

 

ヨウコ「ふふっ、元気で羨ましいわね。私はヨウコよ。よろしくね」 

 

ミク「お兄さん、さっきはごめんなさい。お兄さんのお名前も教えてもらえませんか?」 

 

ゴウ「邪魔だ、どけ」 

 

ミク「きゃっ・・・」 

 

カズヒサ「あ・・・」 

 

レンナ「ミク大丈夫?ちょっとあんた!待ちなさいよ」 

 

ゴウ「チッ。なんだよ?」 

 

レンナ「謝りなさいよ」 

 

ゴウ「おい、この紙はここに入れればいいんだよな?」 

 

GM「はいはーい。それで合ってますよー。本当にその答えで間違いないですかー?」 

 

ゴウ「こんなもん『いいえ』以外選ぶわけねーだろ」 

 

ミク「レンナ、大丈夫だよ。ちょっとこけちゃっただけだから」 

 

レンナ「・・・ミクがそういうなら」 

 

ヨウコ「彼にはあまり関わらない方がいいわ」 

 

カズヒサ「二人とも凄い勇気だね・・・。僕は動くこともできなかったよ・・・」 

 

GM「ゴウ様、良ければ何かお飲みになられますか?ゲームはまだ始まったばかりです。ゆっくり楽しまれてはいかがでしょう?」 

 

ゴウ「・・・コーラ。ゼロじゃ無いやつな」 

 

GM「はいー、かしこまりました、ゴウ様」 

 

ミク「ゴウさん・・・って言うみたいだね」 

 

ヨウコ「そうね」 

 

タケル「あー。みんなにゲームについての連絡事項だ。アンケートの回答のタイミングについてだが、特に時間制限は設けるつもりはない。が、自分に関する簡単な質問のはずだ。できれば、あまり時間をかけないでもらえると嬉しく思う」 

 

カズヒサ「はは、催促されちゃいましたね」 

 

レンナ「そうですね。出しましょうか」 

 

 

GM「皆様ありがとうございます。全員分の回答が出揃いました~」 

 

タケル「では、開票する。ゴウ『いいえ』、カズヒサ『いいえ』、ヨウコ『いいえ』、ミク『いいえ』、レンナ『いいえ』。以上、『はい』0票『いいえ』5票。よって全員に5000万円のペナルティーとする」 

 

ミク「5000万・・・」 

 

カズヒサ「でもこれはしょうがないですよ・・・」 

 

レンナ「ねぇちょっと!この質問って言うのは、こーゆー死ぬとかおかしなのしかないの!?それじゃあどうやっても借金にしかならないじゃない!」 

 

タケル「いや、質問の内容は簡単なものからハードなものまでいろいろあるよ。どれが当たるかはみんなの運だけどね」 

 

GM「あらあら~・・・最初から皆様ペナルティになってしまわれました・・・。ですが!まだ残り9回!さぁ!気になる次の質問はー♪」 

 

タケル「『2分間息ができない』・・・では、回答してくれ」 

 

カズヒサ「2分・・・ですか・・・」 

 

ゴウ「ほらよ」 

 

GM「おや!?もう回答なされたのですか?」 

 

ゴウ「簡単な二択だろ」 

 

GM「いやぁ~即断即決。流石ですねぇ~♪」 

 

ヨウコ「私も、これでお願いするわ」 

 

GM「おやおや、皆様。お早いですねぇ。全員分の回答が出揃いました~」 

 

タケル「では、開票する。ゴウ『はい』、カズヒサ『はい』、ヨウコ『はい』、ミク『はい』、レンナ『いいえ』。以上、『はい』4票『いいえ』1票。よってレンナは1億円獲得だ。おめでとう」 

 

GM「他の4名の方は1000万円のペナルティでーす」 

 

レンナ「えっ・・・ほんとに?」 

 

ヨウコ「ちょっと嘘でしょ・・・く・・・は・・・ぁ・・・」 

 

ゴウ「ぐっ・・・ぐが・・・」 

 

レンナ「えっ!?み、みんな!?」 

 

GM「2分間のカウントダウンですよー。さぁ、耐えてくださいねぇ♪」 

 

ミク「うぐ・・・ぁ・・・ん・・・」 

 

レンナ「大丈夫?後少しだよ・・・頑張って・・・」 

 

GM「苦しいですかー?苦しいですよね~?あと半分ですよー」 

 

タケル「おい!そーゆーのはやめろよ!不謹慎だろ!」 

 

GM「何をおっしゃっているのか分かりかねますねぇー。皆様は自分で選んだのですよ?楽しまない方が失礼、というものではないですかー♪」 

 

レンナ「大丈夫・・・大丈夫だよ・・・もう少しだから・・・ね・・・」 

 

GM「はい終了~。いやぁ♪楽しい時間はあっという間ですねぇ♪」 

 

ミク「ケホッ・・・ケホケホッ」 

 

レンナ「ミクっ!大丈夫!?」 

 

タケル「ちゃんとみんな意識はあるみたいだね・・・。よかった」 

 

GM「はいはーい。では次の質問に参りますよー」 

 

ゴウ「おい!ちょっと待て!なんで賞金がこのクソガキに行くんだよ!こいつは何もしてねーだろーが!」掴みかかる 

 

タケル「ぐっ・・・、暴力は禁止ですよ。その手を離してください。今ならまだ厳罰なしで済みますよ」 

 

ゴウ「なんで俺に金が入らないのかって聞いてんだよ!」 

 

タケル「ゲームのルールを理解していないようだね。とりあえず離してもらえますか?」 

 

ゴウ「ほらよ。で、なんだよルールって?」 

 

タケル「ふぅ・・・。みんなにもう一度言っておくよ。このゲームは、質問に答えて少数派が勝つゲーム。回答が事実になるのはあくまで結果でしかないんだよ。たとえ呼吸ができ無かろうが、腕が落ちようが・・・、少数派の方に賞金が与えられる。そして、今回は『はい』が4人、『いいえ』が1人。『いいえ』を選んだレンナさんの勝ちとなる。何かおかしいか?」 

 

カズヒサ「そうでしたね・・・。このゲームは単純に『はい』を選べばいいわけじゃない・・・」 

 

ヨウコ「他の人と違う答えを出さなきゃいけない・・・、忘れてたわ・・・」 

 

ミク「レンナ凄いじゃん!1億だって!いいなぁ!」 

 

レンナ「えーっと・・・何もしてないのにいいのかな・・・?」 

 

ミク「そーゆーゲームだもん。私も頑張らなきゃ!」 

 

ゴウ「早く次だ。次質問は何だ?」 

 

GM「あなたがちょっと待てとおっしゃいましたのに・・・」 

 

ゴウ「ごちゃごちゃうるせーぞ」 

 

GM「ヒィィィ。怖いですねぇ。さぁさぁ!気になる次の質問はー♪」 

 

タケル「『語尾ニャンである』・・・では、回答してくれ」 

 

GM「これはまた面白いものが出ましたねぇ♪可愛い女の子たちの語尾ニャンが聞けるわけですね♪あ、でもむさ苦しい野郎どももいらっしゃいますからねぇ・・・」 

 

カズヒサ「語尾ニャン・・・ですか」 

 

レンナ「これって、『はい』を選べば一生語尾ニャンでしかしゃべれなくなるって事?」 

 

GM「そうでございます。レンナ様のようなクールな女性の語尾ニャン♪いいじゃないですかー。想像しただけで、わたくし興奮が抑えられませんよー♪」 

 

ヨウコ「それぐらいなら腕が無くなったりするのに比べれば・・・あっ」 

 

カズヒサ「簡単だからこそ・・・さっきのように『はい』を選びやすい・・・」 

 

GM「おやおやー?皆様どうされましたー?固まってしまっていますよー?これは簡単な質問ですよー?ふふふ・・・やっと皆様このゲームを楽しんでくれるようになりましたねー♪わたくし、嬉し恥ずかし喜び祭でございますよー♪」 

 

ミク「あはは、なんで恥ずかしいのー?はい、みくはこれでいいよー。考えてもわかんないもんっ!」 

 

カズヒサ「・・・そうですね、やっぱり私はこっちですかね・・・」 

 

GM「皆様ありがとうございます。全員分の回答が出揃いました~」 

 

タケル「では、開票する。ゴウ『いいえ』、カズヒサ『いいえ』、ヨウコ『いいえ』、ミク『はい』、レンナ『いいえ』。以上、『はい』1票『いいえ』4票。よってミクは1億円獲得だ。おめでとう」 

 

ミク「えっ!?ほんとニャン!?ニャッ!?ニャンが勝手に付くニャン!?」 

 

GM「おぉ・・・良いですねぇ♪可愛いJKの語尾ニャン♪これは我ながら最高のくじ運!数分前のわたくしグッジョブですっ!」 

 

レンナ「ミクやったじゃん!ミクなら語尾ニャンも似合ってるし」 

 

ミク「そうかニャー?みく可愛いかニャー?ならよかったニャン♪」 

 

ヨウコ「・・・裏を読み過ぎたわね」 

 

タケル「ちなみに、他の4人は1000万円のペナルティだ」 

 

カズヒサ「また1000万の借金・・・」 

 

ゴウ「次だ次ぃ!」 

 

GM「分かっておりますよー。まったく・・・、ミク様のにゃんにゃんを堪能していましたのに・・・」 

 

ゴウ「とっととしろよ」 

 

GM「ハィィイイイ!次の質問はー!?」 

 

タケル「『目は見えない』だな。・・・では、回答してくれ」 

 

ヨウコ「見えなくなる・・・」 

 

ミク「さすがにそれは辛いニャン・・・」 

 

レンナ「そんなの選べるわけないわよ」 

 

カズヒサ「ですね。私も失明はさすがに・・・」 

 

GM「皆様ありがとうございます。全員分の回答が出揃いました~」 

 

タケル「では、開票する。ゴウ『はい』、カズヒサ『いいえ』、ヨウコ『はい』、ミク『いいえ』、レンナ『いいえ』。以上、『はい』2票『いいえ』3票。よってゴウとヨウコは1000万獲得だ。おめでとう」 

 

GM「他の3名の方は1000万円のペナルティですよー」 

 

ゴウ「おい!なに選んでんだてめぇ!」 

 

ヨウコ「そんなの知らないわよっ!きゃあっ!?」 

 

ゴウ「うおっ!?なにも・・・見えねぇ・・・。くそっ!どこだ!?」 

 

 

ヨウコ「まって・・・動けない・・・。何も見えないのってこんなに怖いの・・・?」 

 

GM「あらあら。大変そうですねぇ。ヨウコ様、わたくしに捕まってくださいませ。椅子までご案内いたします。立っていては危ないですからね」 

 

ヨウコ「・・・はい。お願いします・・・。まって、歩くのもすごく怖い・・・」 

 

ゴウ「・・・っ!てぇっ!?なんだこれっ!チッ・・・机か?くそっ!」 

 

ミク「・・・ほんとに見えなくなっちゃうニャンね」 

 

レンナ「そうね・・・」 

 

タケル「次の質問に行くぞ。『この館に来るまでの記憶がない』・・・回答してくれ」 

 

GM「あぁ!?タケル様、わたくしの役目を・・・。あ、ヨウコ様、こちらにお座りくださいませ。回答が書けましたらお呼びくださいね。回収に参りますので」 

 

ヨウコ「ありがとう・・・。ねぇ・・・これ、見えないから書けないんだけど・・・」 

 

GM「あぁ!そうでございますね・・・んー・・・どうしましょう・・・あっ!では、『はい』なら○を、『いいえ』なら×を書いてくださいませ。ゴウ様も、そのようにお願いいたしますね」 

 

ヨウコ「・・・わかったわよ」 

 

ミク「記憶って・・・全部なくなるのかニャン?」 

 

タケル「あぁ、そうだ。まぁ、自分の名前ぐらいは覚えていられるだろうがな」 

 

ミク「家族のことも、友達のことも、思い出も全部なくなるニャンか?」 

 

タケル「そうだ」 

 

ミク「・・・そんなの嫌に決まってるニャン」 

 

レンナ「そうね・・・。大事な思い出・・・。お金のためにそこまではできないわよ・・・」 

 

カズヒサ「君たちはまだ若いからね。きっと楽しい思い出がいっぱいあるんだろうね」 

 

レンナ「・・・え?」 

 

カズヒサ「いや、なんでもないよ。ほら、書けたよ」 

 

GM「ゴウ様とヨウコ様の回答も回収完了です。はーい!全員分の回答が出揃いましたー♪」 

 

タケル「では、開票する。ゴウ『はい』、カズヒサ『はい』、ヨウコ『いいえ』、ミク『いいえ』、レンナ『いいえ』。以上、『はい』2票『いいえ』3票。よってゴウとカズヒサは1000万円獲得だ。おめでとう」 

 

ゴウ「またかよ!?何入れてんだよっ!?」 

 

カズヒサ「・・・あはははは。何も思い出せない。本当に全て忘れられた・・・よかった・・・。それに1000万も得られた。あははははははは」 

 

GM「おやおや?カズヒサ様にそれほどに忘れたい記憶があったのですかねぇ・・・?」 

 

カズヒサ「そうだよ!もう思い出せないから、何が嫌だったのかも分からないけどねっ!」 

 

GM「ちなみに、他の3名の方は1000万円のペナルティーとなります。ゴウ様は大丈夫ですかー?目も記憶も失ってしまいましたが・・・?」 

 

ゴウ「金だ・・・金があれば・・・」 

 

GM「記憶を失っても残ったものが・・・金への執着心ですかぁ・・・。良いじゃないですか・・・わたくし、好きですよぉ?そーゆー欲望まみれの方はぁ♪」 

 

タケル「今5問目が終了した。前半戦終了、という感じだな。それぞれの獲得金額をまとめて置くぞ」 

 

レンナ「ゴウさんマイナス5000万円」 

 

カズヒサ「私とヨウコさんがマイナス7000万円・・・」 

 

ミク「みくとレンナちゃんがプラス2000万円にゃーね・・・」 

 

ゴウ「マイナス?ふざけんな・・・俺には金が必要なんだよ・・・。金さえありゃ・・・。ははは・・・なんで金が必要なんだ?分かんねぇ・・・。何も思い出せねぇ・・・でも、金がいるんだよ!金が!」 

 

ヨウコ「目も見えない・・・、借金も7000万・・・なんでこんなことに・・・」 

 

GM「賞金獲得のチャンスはまだ5回ございますよー♪さぁ張り切って!次の質問はー!?」 

 

タケル「『腕が4本ある』・・・では、回答してくれ」 

 

ヨウコ「それって・・・腕が増えるって事なの?」 

 

GM「そうでございますよー。両肩のあたりからにょきっと!」 

 

カズヒサ「四妖拳・・・」 

 

レンナ「しよ・・・なにそれ?」 

 

ミク「あー、それ!みく知ってるにゃー!アニメで見たにゃー」 

 

ゴウ「おい、書けたぞ。早く取りに来い」 

 

GM「申し訳ありません。ゴウ様、ありがとうございます」 

 

ヨウコ「私も書けたわ」 

 

GM「はいはい。只今ー」 

 

カズヒサ「はぁ・・・どうしようかね・・・。どこかで勝たないと、借金・・・。ですが・・・」 

 

ミク「お兄さん。大丈夫ニャよ。お兄さんもきっと勝てるニャ!って、みくももうすぐまた借金になっちゃうんだけどにゃー・・・」 

 

レンナ「敵・・・ではありますけど、みんなで頑張りましょう・・・?」 

 

カズヒサ「ミクちゃん・・・レンナちゃん・・・。ははっ、何やってるんだろうね。こんな若い子に励まされるなんて。悪かったね」 

 

レンナ「大丈夫です。こんなめちゃくちゃなゲーム、早く終わらせなきゃですよ」 

 

GM「めちゃくちゃなんてひどいですねぇ~・・・・。せっかくわたくしが考えたゲームですのに・・・」 

 

タケル「全員分の回答が出揃った。開票するぞ」 

 

GM「どんどんとわたくしの仕事が取られていくぅ!?」 

 

タケル「ゴウ『はい』、カズヒサ『いいえ』、ヨウコ『いいえ』、ミク『いいえ』、レンナ『いいえ』。以上、『はい』1票『いいえ』4票。よってゴウは1億円獲得だ。おめでとう」 

 

GM「他の4名の方は1000万円のペナルティですよー!!よし、わたくしの仕事は死守しましたよぉ!」 

 

ゴウ「やっとかぁ!ぐあぁっ!?ぐぐ・・・」 

 

ミク「す、すごいにゃぁ・・・」 

 

レンナ「ほんとに生えてる・・・」 

 

ゴウ「はぁ・・・。はぁ・・・。これで・・・5000万・・・。ふっ、あはははは・・・」 

 

GM「さぁ、どんどん参りましょう。次の質問はー?」 

 

タケル「『右足はない』・・・では、回答してくれ」 

 

レンナ「また、身体・・・」 

 

ゴウ「書いたぞ・・・」 

 

GM「ゴウ様さすがですぅ!どんどん欲望のままに進んでくださいませ♪」 

 

ミク「あと一回は負けても大丈夫なはずニャ・・・。次・・勝てれば大丈夫ニャ・・・」 

 

ヨウコ「余裕があっていいわね。特に被害もなく1億取ったもんね」 

 

カズヒサ「ヨウコさん、彼女たちはなにも悪い事はしてないよ。そんな言い方はひどいんじゃないかな」 

 

ヨウコ「なによ?あなたも本音は思ってるんでしょ?なんでこんな小娘がってね」 

 

カズヒサ「そんなこと・・・」 

 

ヨウコ「ほら、書けたわよ」 

 

GM「あらあら・・・殺伐としてきちゃいましたねぇ・・・」 

 

レンナ「書きました。・・・早くこのゲーム終わらせましょう」 

 

ミク「そうニャー・・・早く終わらせるしかないニャ・・・」 

 

GM「はーい!回答が出揃いましたー。開票どうぞー!」 

 

タケル「ゴウ『はい』、カズヒサ『いいえ』、ヨウコ『いいえ』、ミク『いいえ』、レンナ『いいえ』。以上、『はい』1票『いいえ』4票。よってゴウは一億円獲得だ。おめでとう」 

 

GM「他の4名の方は1000万円のペナルティですねぇ♪」 

 

ゴウ「金だ、金は俺のもんだ・・・ぐぁぁぁあああああああ!!!」 

 

ミク「・・・うっ・・・うぁ・・・」 

 

カズヒサ「片足が無くて、腕は四本・・・。これは・・・なかなかショッキングな絵ですね・・・」 

 

レンナ「化け物・・・ね」 

 

GM「これでこそフリーク♪!!!さぁさぁ、どんどん面白くなってきましたねぇ♪次の質問はー!」 

 

タケル「・・・あぁ。『猫耳が生えている』だな。さぁ、回答を」 

 

・・・・・・ 

GM「皆様だんまりですねぇ・・・。でもしっかり回答はしてくれるところは、わたくし嬉しい限りですよ♪」 

 

タケル「じゃあ、開票するぞ。ゴウ『はい』、カズヒサ『はい』、ヨウコ『はい』、ミク『はい』、レンナ『はい』。以上、『はい』5票『いいえ』0票。よって全員に5000万円のペナルティーとする」 

 

ヨウコ「うそ・・・でしょ!?これ以上借金なんて・・・どうしたら・・・」 

 

カズヒサ「・・・ははは。そーなりましたか・・・」 

 

GM「おぉ!これはこれは!ミク様、猫耳で語尾ニャン!完璧なネコ娘の完成ですねぇ♪」 

 

ミク「ニャニャッ!?そうだったニャッ!」 

 

レンナ「似合ってるわよ」 

 

ミク「ほんとニャ?でも・・・借金になっちゃったニャ・・・」 

 

レンナ「そうね・・・5000万・・・」 

 

GM「レンナ様も、とても良くお似合いですよー?どうぞ、こちら鏡になります」 

 

レンナ「・・・黒猫なのね」 

 

ミク「レンナちゃんのキャラにぴったりニャー♪」 

 

ゴウ「おい・・・!次だ・・・!」 

 

GM「もう!どうして猫耳美少女を堪能させてくださらないのですか!・・・あ、そうでしたね。ゴウ様は目が見えないのでした・・・それは怒ってもしょうがないですねぇ・・・」 

 

ヨウコ「いいから早く次の質問出してくれない!?」 

 

GM「ああ・・・ヨウコ様まで・・・。でも、そんなヨウコ様の猫耳姿も、す・て・き♪」 

 

タケル「はぁ・・・。次の質問は『手足の指は3本ずつである』。・・・さぁ、回答してくれ」 

 

GM「質問は残り2つ!まだまだ挽回のチャンスはございますよぉ♪」 

 

ヨウコ「あと2回・・・もう・・・」 

 

カズヒサ「・・・1億4000万・・・あはは・・・もうどうしようもないですよ・・・」 

 

ミク「猫耳で楽しんでる場合じゃニャいニャ・・・。でも・・・指・・・」 

 

GM「はーい。皆様ありがとうございます。回答が出揃いましたー」 

 

タケル「「では、開票する。ゴウ『はい』、カズヒサ『いいえ』、ヨウコ『はい』、ミク『いいえ』、レンナ『いいえ』。以上、『はい』2票『いいえ』3票。よってゴウとヨウコは1000万獲得だ。おめでとう」 

 

ゴウ「また俺の邪魔をっ!・・・ぬぁっ!!!」 

 

ヨウコ「やぁぁああ・・・、はぁ・・・はぁ・・・。しょうがないでしょ・・・少しでも・・・お金を・・・」 

 

ゴウ「俺のもんだっ!金は全部俺の物だぁぁぁあああ!!」 

 

GM「いやぁ!醜い!最高に醜く美しい!欲望の姿ですねぇ♪」 

 

レンナ「はやく・・・最後の質問を・・・」 

 

ミク「もう、こんなゲーム終わりにしてほしいニャ・・・」 

 

GM「しょうがないですねぇ・・・。では・・・最後の質問です!!おや・・・これは・・・」 

 

タケル「っ!これ・・・おいっ!田中!」 

 

GM「えー!最後の質問は!『あなたは死んでいる』さぁさぁ!最後の回答をどうぞ!」 

 

タケル「ダメだ!死んではダメだ!ここで死ねばこの―――ガッ!!!」 

 

GM「ゲームマスターが騒がしいですよ。全く・・・。皆様お騒がせしてすみません。どうぞ、最後の回答を選んでくださいませ」 

 

 

 

 

 

GM「お片付けお片付け♪いやぁ・・・非常に残念ですねぇ・・・」 

 

タケル「んっ・・・んん・・・」 

 

GM「やっと目が覚めましたか?まったく職務放棄だなんて・・・これだから新人は・・・」 

 

タケル「・・・おい、・・・それ」 

 

GM「ん?あぁ。プレーヤーの皆様ですよ」 

 

タケル「・・・そんな。また・・・俺は・・・」 

 

GM「何をおっしゃっているのやら・・・。彼らは自分で選んだのですよ。すべては弱い彼らが悪いのです」 

 

 

 

ゴウM「金金金金!・・・金さえあれば!金さえ・・・金・・・、こんな姿で?こんな姿で金があって・・・俺は何をしたいんだ・・・?なんで・・・俺は誰だ・・・?」 

 

カズヒサM「私にはずっと何もない・・・。これで死ねるなら・・・いいじゃないか」 

 

ヨウコM「バカみたい・・・。彼のために生きて、彼のためにお金稼いで・・・、こんなことになって・・・あげく借金・・・。私、なんで生きてるんだろう・・・」 

 

ミクM「みく高校生だよ?16歳だよ?6000万円も借金どうするの・・・?猫耳と喋り方はネットの人なら可愛いって言ってくれるだろうけど・・・。親は・・・。きっと追い出される・・・。ならもう・・・」 

 

レンナM「父親は蒸発、母親はいろんな男連れ込んで・・・。お金があればあんな家出て行って一人で生きていけると思って・・・あはは・・・。でもそんなの無理よね。不幸な子は、ずっと不幸・・・分かってたじゃない・・・。なら、最後ぐらい自分で・・・」 

 

 

 

GM「中途半端な欲は身を亡ぼすのですよ。目的があるのならば、それを成すだけの覚悟が無ければ・・・ねぇ・・・」