【カミーノ・デ・サンティアゴ】スペイン巡礼の旅・前編
今年の10月17~26日に企画しているツアーの下見に行ってまいりました!
今回歩いた巡礼路はサリア~サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの約120km。
巡礼路のゴール、サンティアゴ・デ・コンポステーラはエルサレム、ローマと並ぶキリスト教の3大聖地のひとつ。
また「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」として道そのものが世界文化遺産に登録もされている1000年以上も続く古来からの路になり、毎年10万人ほどの巡礼者が訪れているそうです。
前編は出発地サリアから途中の町メリダまでの約60kmをお伝えします!
まずは現地で入手する巡礼手帳(クレデンシャル)。
自分が巡礼者であることを証明してくれるパスポートのようなものになります。
また道中、教会や宿泊所などにそれぞれ個性豊かなスタンプがあり、立ち寄った場所で日付
入りのスタンプを押しながら巡礼を続けるスタンプラリーのような楽しさも味わえます!
ここから巡礼の道スタートです。
この標柱はモホンと呼ばれ巡礼路に約500m間隔で置かれている道標みたいなもの。
下部に距離も明記されていてそれが少しづつ減っていくと嬉しい気持ちになります。
コンポステーラまでの道のりは約120km!
苔むした道、小川に沿って続く石畳など変化に富んだ巡礼路。
行く10月頃には紅葉もたのしめそうです。
所々で見かけるホタテ貝の殻、巡礼者の証。
今も昔も巡礼者は皆ザックに貝殻を付けて歩いています。
諸説はいろいろあるようですがサンティアゴ・デ・コンポステーラがあるガリシア地方がホタテ貝の名産地であり、巡礼を終えた証として自分が食べたホタテ貝の貝殻を持ち帰ったのが始まりとされているようです。
モホン(標柱)に描かれている青いマークもホタテ貝をモチーフにデザインされてます。
山の中だけでなく、小さな村々を縫うように続く巡礼路。
田舎の方々の暮らしぶりが伺えます。家の造りも様々。
国道沿いに続く巡礼路。国道を横切ったりするのですが、迷いそうな場所には必ずモホンが
設置してあり巡礼者を導いてくれます。
歩き出して一つ目の大きな村ポルトマリン。ここまで約20km。その名の通り、港や運河沿いの雰囲気のある村。
歩き出しが昼過ぎだったため、今日はここまで、宿泊となりました。
村の中心に建つロマネスク建築のサン・ニコラス教会。12世紀に建てられたそうです。
2日目、予定では昨日の約2倍近くを歩くロングトレイル。
残念ながら陽はでていないのですが、暑くなく歩きやすかったです。
村中にはモホン(標柱)以外にも壁の至るところに巡礼路の目印を付けてくれています。
初春ということもあり菜の花が多く咲いていました。
道沿いに住んでる方々のご厚意で設置されている無料休憩所。
巡礼の説明をしてくれたり、バナナ、ミルクやコーヒーをいただいたりと体と心を癒してく
れます。
四国のお遍路さんと同じように高いホスピタリティーに感謝ですね。
人だけでなく犬も暖かく迎えてくれます。
犬以外に放牧された牛や羊など多くの動物にも出会えます。
のどかな牧草地帯の中の巡礼路。色々な景色を堪能できます。
村には必ずといっていいほど教会があります。どこも厳かな雰囲気、心が落ち着く場所。
2日目の最終到着地、メリダの街までもう少し。今日もたくさん歩きました。
疲れた身体を癒してくれる夕食はメリダ名物、タコ料理「プルポ・ア・ラ・フェイラ」。
味付けもシンプルで素材の味を堪能できて美味です。
コンポステーラ巡礼の道、下見で見てきた前半のハイライトはここまで!
後編はゴールのコンポステーラ大聖堂までの道のりをお送りいたしま~す!