【諸乗法数】

【諸乗法数】2-12 

羯磨二　根本　治罪　成善 

註　羯磨（かつま）とは所作・作法をいう。そこから僧伽（そうぎゃ　仏道修行をする僧の集団）の会議の事もいうようになった。根本は『根本説一切有部律』(義浄訳譯)のこと。治罪羯磨は滅悪羯磨、成善羯磨は生善羯磨ともいい、僧尼が自らの善行と悪行を衆僧の前で告白し懺悔する事。律の經典『十誦律』に詳しい次第がある。 

施二　財施　法施 

註　布施の二種類。財施は金銭米穀等具体的な物を施すこと。法施は佛の教え等形の無い物を施すこと。『大智度論』等によると更に無畏施もある。無畏施とは災害等に遭遇した者に言葉を掛け其の言を聞き、畏れや不安を取り除くことと謂う。 

疏　無畏施の体現者が帝をはじめとした皇族方。