佛像圖彙578
2023.01.13 06:09
【578】薬師如来(やくしにょらい)
[通釈]
六斎日本尊 八日
薬師如来
[解説]
六斎日(ろくさいにち)とは、鳩摩羅什訳の『般若波羅蜜經』に基づくもので、一か月の間に六日間の斎日を設け、在家の者は殺生を止め、出家は布薩説戒(懺悔のようなもの)する日。具体的には、1か月のうち8日・14日・15日・23日・29日・30日の6日で、前半の3日と後半の3日に分け、それぞれの3日を三斎日と称した。
薬師如来は既出。東方瑠璃光浄土の教主。良く衆生の病苦を済度する。左手に薬壷を持つが、ここには薬のほか、救済を求める人に必要な品物類も入っているという。如来でありながら現世利益をもたらす。