【参考】JR五能線「リゾートしらかみ」号 乗車記 2008年 夏
夏の「青春18きっぷ」の旅。今年は北東北のローカル線を巡り、JR五能線では「リゾートしらかみ」号に乗車した。
*参考:
・JR東日本 秋田支社「五能線リゾートしらかみの旅」/絶景マッチング「五能線」
・拙著:「次はいつ乗る?只見線」カテゴリ ー観光列車ー
2008年8月15日。早朝に秋田を出て、まずは男鹿線に乗車。
男鹿駅構内には、なまはげの面やパネルが飾られていた。*参考:男鹿市「男鹿のナマハゲ」
男鹿から引き返し、奥羽本線の追分で下車。
“追分”とは“道が左右に分かれる所”で、ここは羽州街道と男鹿街道の分岐という。
2-3番ホームに行き、列車を待つ。
まもなく、秋田発の「リゾートしらかみ」1号(「青池」編成)が入線。
「リゾートしらかみ」号は「青池」の他、「橅」、「くまげら」の3編成が運行していて、車両はキハ48を改造している。
追分を出発後、列車は奥羽本線を進んだ。座席はリクライニング機能付きで、窓は大きく開放的だった。
五能線の起点となる東能代に到着。
列車は、進行方向を変え五能線に入り、しばらく住宅地や田園を走った。
東八森を通過すると日本海が見え始め、「リゾートしらかみ」号は海岸線を駆けた。
列車の両側は展望デッキになっていて、誰もが立ち寄ることができる。
秋田県から青森県に入り、「リゾートしらかみ」号は海を見下ろす位置から徐々に高度を下げた。
漁港も間近で見られた。
浜辺も通り、湾曲した入江に沿う区間もあった。
ウェスパ椿山では、絵本に出てくるような建物があった。
この建物と、標高170mほどの小山にある展望台とを結ぶスロープカーの軌道が見えた。
「リゾートしらかみ」号は深浦に到着。
秋田行きの「リゾートしらかみ」号とすれ違うため、停車時間は長かった。
深浦を出ると、茶色い岩塊が続く海岸線となった。
迫力がある眺めだった。
海岸線は続き、車窓から目が離せなかった。
鯵ヶ沢を出ると、日本海が徐々に遠ざかった。
海を離れた「リゾートしらかみ」号は、しばらく田んぼの間を進んだ。
川部に到着。五能線の終点となる駅だ。
「リゾートしらかみ」号は再び奥羽本線入り、終点・青森に到着。
昔、母の実家に行くため急行「八甲田」号を降りて、青函連絡船の席を確保しようと、兄弟4人で桟橋めがけて長いホームを駆けた記憶が蘇った。
駅舎を出て、展示停泊している「八甲田丸」を見に行った。
懐かしい船体が見えた。
“桟橋”を渡り、前方に愛らしいイルカのマークを見ながら乗船した。
当時は見ることができなかった、船底の列車格納庫も見学した。函館駅から網走駅まで乗った「おおとり」号に用いられていたキハ80系が置かれていた。
「青函連絡船」の見学を終え、青森から津軽線に乗って、終点の三厩まで往復した。
本州北端の駅。風情があった。
(了)
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【只見線関連情報】
*参考:
・福島県:只見線ポータルサイト
・NHK:新日本風土記「動画で見るニッポンみちしる~JR只見線」
・福島県:只見線の復旧・復興に関する取組みについて *生活環境部 只見線再開準備室
・東日本旅客鉄道株式会社:「只見線について」 (2013年5月22日)/「只見線(会津川口~只見間)の鉄道復旧に関する基本合意書及び覚書」の締結について(2017年6月19日)
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