Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

いわぶち動物病院

他の病気にも強い影響を与える、猫エイズと猫白血病ウィルス

2023.01.23 06:17

数ある猫ちゃんのウィルスの中でも、厄介なウィルスのトップにあるウィルスです。


まず、どちらのウィルスとも、母親から感染することが多く、次にエイズは喧嘩によるもの、白血病は仲の良い子達がグルーミングしたりすることで感染します。


どちらも接触により感染するため、ウイルスチェックをして陰性だったなら、そのままよく用いる3種ワクチンを使用すると良いでしょう。


また、猫エイズ、猫白血病ともにワクチンが存在するのですが、猫エイズのワクチンは存在した、というのが正しいでしょう。

現在は販売中止になっています。

もともとA〜Dの4つの株があり、更には7割程の感染率を3割程にする程度であったからかもしれません。

明確な理由は不明です。


猫白血病はワクチンでしっかりと感染予防が可能です。

ただ、副作用の発生(発熱)が多いため、理由があり、猫白血病の猫ちゃんを多頭飼育せざるを得ない時などに接種すると良いでしょう。


そしてそれぞれの症状に関してなのですが、猫エイズに感染していることが判明した場合、諦めず、頑張ってあげることで、長生きしてくれることも多いです。

初期症状は発熱などの平凡な症状なのですが、次第に口内炎、免疫不全による元気の低下などが認められるようになります。

感染しても発症を予防することで、10歳以上まで生きてくれる子もたくさんいます。

ポイントはストレスをかけないことでしょうか。


一方で、猫白血病ウイルスは発症が早く、短命に終わることが多いです。

症状が出ると、約1ヶ月弱しか生きられません。

しかし、抗がん剤治療により2ヶ月〜3ヶ月余命が伸びることが多いです。


この点で厄介なのは、注射を嫌がる猫ちゃんの場合でしょうか。

抗がん剤が血管から漏れてしまうと、腕の皮膚がベロベロに焼けただれ、筋肉も壊死を起こすので、危険性を減らすために、血管カテーテルを入れて(そのままの注射針で投薬しない)、その可能性を減らすことができるのですが、中には大暴れしてしまい抗がん剤治療どころではない子もいます。


その場合は、皮膚に注射しても大丈夫な抗がん剤の使用や、内服を使用します。

飼い主さんの中には、抗がん剤を使用してもその程度しか寿命が伸びないのなら、治療しないという方も多いです。


どちらのウイルスも免疫不全を起こすため、合併症を起こすと、本来なら治る病気も治らなくなったりします。


怖いかもしれませんが、拾った子猫ちゃんは大体2ヶ月くらいに、この二つのウイルスチェックを実施しておくと良いでしょう。

これは率先して検査をお勧めしています。


ただ、当院で、病気が見つかると怖いから、検査はやめておく、といった方もいて、それなのに他の家族が検査をして病気が陽性、泣いてしまった飼い主さんもいらっしゃいます。


あくまで希望する方の検査を実施する形です。