晴れた日に集落を歩く ―― 古民家再生について④
昨日は弾丸的に信州を訪ねた。
出来る限り、週に1回は来るようにして、東京と信州の往復を「特別ではないもの」にしたいのだ。
東京は気温が上がったらしいが、信州もポカポカして、昼間はコートなしでも歩き回れるほどだった。だから、ドライブも楽しみたくなったし、ついでに笹原の家の様子も見ておこうと思ったのだ。
高速とか国道のあたりは雪もほとんど消えていたが、このあたりまで上って来ると、日が当たらないところにはまだ残っているし、道路では凍結していたりもした。いくら暖かいといっても、油断は禁物だ。
家は南向きなので、庭にも雪はない。この恩恵は利用しない手はない。
庭と部屋との間には、土間のスペースが。
夏にはここを開け放ち、空間を広く利用したら面白い。
先月の極寒の日を経験し、床の断熱は必須だと実感した。
効率良く熱を循環できる仕組みを探したいと思うのだが……。
引き続き、春に向けての課題である。
せっかくなので、辺りを少し歩く。
この家も、カントリーボックス信州で扱っている。
この家は広いので、家族で住んでもいいし、ちょっとした合宿にも使えると思う。
詳細はこちらへ。
さらに歩を進める。
天気が良いからか、外に出ている人も多い。通りすがりに「こんにちは」と声をかけると、「なかなか雪が消えないねぇ」と返ってくる。
東京ではなかなか出会えないやりとりに、心の中の温度が少し上がる。
挨拶は、集落でやっていくための絶対必要条件だ。
カントリーボックスでも、相談をたびたび受けるので、Q&A のひとつとしてまとめた。
さらに歩くと、玄関の上の庇の雪かきをしている方も。
「家の屋根は角度がついてるから雪は積もっても落ちてくるんだけど、この庇は北向きだし、放っておくと春まで溶けないんだ。困ったもんだね」
「あそこの小さい家を片付けているんです」と言うと、「何かやるの?」
「いまのところ思いつくのは一棟貸しの宿かな」と応えると、「まぁそんなところだろうな」
「コンビニみたいなのはあったらどうですか?」
「うーん、この辺はみんな車で下のコンビニまで行っちゃうからな……。まぁ、夜中に何かなくなったりすると困るけどね」
この辺は最近レストランもできたし、移住者も多いし、これからよくなっていくと思うよ。
でも、通りから中に入って歩くと小さい畑がポツポツとあるでしょ?
そこはみんな家だったところだから、少しずつ家の数は減っているのかもね。
古い家は生き残ってほしいよね……。
上記の赤い屋根の家の裏を上ると、蓼科山と北横岳が見える。
前回来た時より、冠雪は少し減っていた。