2020答弁集(コロナとの闘い)
次に、新型コロナウイルス感染症に関する御質問にお答えします。
まず、感染症対策についてのお尋ねですが、短期的に新型コロナウイルスの感染者をゼロにすることは困難であると認識しており、感染者のクラスターの発生を抑え、いわゆるオーバーシュートと呼ばれる爆発的な感染拡大を防止することで、感染者、重症者及び死亡者の発生を最小限に食い止めることが重要であると考えております。
そのため、これまで区では、感染症の拡大を可能な限り抑制するために、区民等からの相談、また、疫学調査や行政措置等の感染者への対応のほか、庁内や関係機関との連携を図りながら、PCR検査センターを設置するなど、感染症の状況に応じた様々な対策に取り組んでまいりました。
その一方で、いまだ収束が見通せないことから、今後も継続した感染拡大防止対策に取り組んでいかなければならないと認識しております。
このような状況を踏まえ、施設運営や区民生活が安定的に継続できるよう、高齢者や障害者、子ども等が利用する施設の利用者や職員等に対するPCR検査体制を整えました。
さらに、新型コロナウイルス感染症対策の推進を総合戦略の主要課題に追加し、正しい知識に基づく感染予防策の実践や、関係機関等との連携による健康危機管理体制の構築を目標に設定し、今後の社会状況等の変化にも的確に対応しながら、より効果的な施策に取り組んでまいります。
次に、コロナ禍における情報被害と区の対応についてのお尋ねですが、これまで、区の新型コロナ受診相談窓口や一般相談窓口には、区民等から多くの問合せや要望などが寄せられました。
区民へ正しい情報を発信するために、担当職員は、様々な質問に対し、専門的な知見に基づき回答するとともに、区への意見や要望に対しては、丁寧にお話を伺う等、適切に対応してまいりました。
一部の職員からは、体調不良や超過勤務による疲労の蓄積があったと聞いておりますが、改めて、正確な情報をより丁寧に分かりやすく伝えていくことが、区民の信頼や安心感につながるということを認識いたしました。