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楽しく続ける大人のピアノ

呼吸

2015.12.28 04:00

昨日紹介した本「ミスタッチを恐れるな」で、

自分の演奏に生命力を取り戻したい!と思うようになりました。

練習も、それを軸にして取り組んでいます。


…まだ2日目ですが(^◇^;)


やってみて、一つ感じたことがあります。

「曲は呼吸をするもの」


今弾き慣れているクレメンティのソナチネと、モーツァルトのロンド、この二曲は練習とは別に純粋に楽しむためだったり、気分転換のためにちょくちょく弾いています。


いつも弾いている曲ですが、生命力を意識して弾いたときに、絶妙の呼吸を感じられることがあります。


あ、この曲、いまここで大きく吸いたいよね、

とか

あー、ここは静かに長〜く深〜く息を吐きたいよね、

のように。


もちろん、私自身も合わせて呼吸しますが、本当は曲が呼吸しているんです。

目に見えないけれど。



呼吸については、今ご指導いただいているドイツの先生にも時々指摘されることですが、あまりピンときていませんでした。


でも、明らかに「今、わかった!」という瞬間があって、とてもとても気持ち良く弾けました。


自分が演奏効果を狙って、これ見よがしの呼吸をするのとは違って、

曲が呼吸していて、それに自分の呼吸を合わせている感覚です。


自分ではなく、曲の呼吸の存在が先。


ただ、計算してやったものではないので、次に弾くと再現できなかったりします。

なんとなく、場所は覚えているのですが、狙ってやると何だか変になってしまいます。


人間の呼吸もそうですよね。

意識するとぎこちなくなる。

深呼吸〜とかは目的があってわざとやりますからね。一時的な対応だから、平常とは異なります。


自分も他の人も心地よいのは、平常心で力みがないとき。


ピアノ道を極めていけば、その場その空間で生まれる曲の呼吸を、その都度感じて合わせられるようになるのでしょうか。


曲は生きていて、呼吸している(^^)



ほんの少しだけ、わかった瞬間がありました(^^)