ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission4-②
2018.04.21 23:00
恭介「RYUJIは、あの部分も精密に作られている」
臣「だから?」
恭介「契約を交わさないか?」
臣「契約?」
恭介「何億という予算を注ぎ込んで作られた手前、24時間派遣することは出来ないが…」
恭介「夜だけ、君の元へ派遣するというのはどうだ?」
臣「……」
恭介「もちろん規定の使用料は毎月支払ってもらう。だが、心配しなくても法外な料金は取らない」
臣「金額の問題じゃないだろ」
恭介「良心が咎めるか?…よく考えてみたまえ」
恭介「隆二本人は、いくら君が想いを寄せても、君を受け入れることはない」
臣「大した自信だな…」
恭介「対してRYUJIは君の意のままに行動する」
恭介「昼間は別の仕事があるが、夜の契約時間内は君の所有物だ」
臣「……」
恭介「極端な話をすれば…」
「将来、君が結婚してからも、お手伝いロボだと妻に説明して、一生側に置いておく事もできる」
「そして…必要な時は、愛しい男そのままの形で、いつでも…抱ける」
臣の胸に衝撃が走った…
恭介「どうだ?悪い話ではないだろう?」
臣(確かに…悪い話ではない)
臣(そして…この男、俺が断らない事も想定しているんだろう)
臣(…どうする?広臣)
恭介「もちろん条件付きだ」
臣「…条件って?」
恭介「君は隆二の相方だ。近寄るな…とは言わない」
臣「…近寄ってもいいが…諦めろと言いたいんだろ?」
恭介「二度と手を出さないこと…それが条件だ」
to be continued…