某議会の視察を客観的に観て 2023.01.17 23:40 もともと取材で飛び回るライターを生業に選んだのだから、視察へ行くのは得意であるし、好きである。ただ、視察研修も2種類あり、1つは議員向けの座学、もう1つは、先進事例地への現地視察である。前者については、専門誌や書籍でも十分学べる部分が大きく、だいたい、15000円以上するため、この講師の話は絶対に聴いておきたいと思わないかぎりいかない。先進的なテーマを題材にしたシンポジウムのようなものなら話は別だが。ゆえに、私の場合は、先進事例地が視察の中心となる。そして、政務活動費は、ほとんど使わない。いや、市政レポートを年間4回出せば、政務活動費はなくなってしまうので、視察研修費には当てられないのである。しかし、そちらのほうが気兼ねなく、観光もできる。政務活動費を使うと、税金ゆえに、大変、シビアにならねばいけない。視察研修の交通費など視察に係る費用は税金だから、あくまで、視察研修に対しであり、現地での観光などはゆるされない。まあ、以前は、観光も半分の旅行気分だったことも多かったので、そうした市民の厳しい目は、先人が残した負の遺産だ。でも、現地で何かを観るのは、とても勉強になるし、参考になる。要は、品やモラルの問題かと思ってきた。さて、個人的に伺った県外の視察先で、某議会の委員会の視察団と一緒になった。ほとんどの議員がメモもとらない。中には、うつらうつらしている議員もいる。質問をする議員がいるが、内容を聞けば、あきらかに勉強されていないことがわかる。また、先ほど、現地の方が説明されていた内容を質問している。正直、ひどい・・・・そのものに関心があり、わざわざ、自分や民間団体・企業が費用を出して、そこにいる市民なら、そのひどい研修姿勢に、すぐ気がつき、「議員なんてもんは、こんなもんだろう。ひどい奴らだ」と思うにちがいない。当然、中には、事前に勉強をし、質問事項を考え、現地ではメモをとり、議会に持ち帰れる普通の議員もいるが、私の感覚では、少数派である。