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食料備蓄を考えよう!

2023.02.11 03:00

こんにちは!はまみらいプロジェクト防災チームの久保です。

東日本大震災からもうすぐ12年が経過しますが、その後も日本では大きな地震が何度も発生しています。また台風や豪雨などによる災害も発生しており、「災害大国」と呼ばれる日本では自然災害は決して他人事ではなく、いつどこで起きてもおかしくありません。

では突然ですが皆さん、災害への対策は十分に取れていますか?
備蓄が大切だと言われていますが、準備できていますか?

この記事では食品についての備蓄についてまとめました。大切だとわかっていても後回しにしてしまいがちな食品の備蓄について、ぜひこの機会に見直してみませんか?


1.どうして食品の家庭備蓄が必要なの?

大きな災害等が発生すると道路が寸断や停電の発生などさまざまな要因によって、物流機能が混乱したり停止したりする可能性があります。そのような場合にはスーパーマーケットやコンビニの店頭で食品が手に入りにくくなるでしょう。それだけでなく、電気・ガス・水道などのライフラインも停止した場合、日常生活とは異なる過酷な環境で生活しなければならないでしょう。そのような中でも食料品の備蓄があればいつもに近い食事を摂ることができ、少しでも心も体も満たすことができます。

食品の備蓄を進めることは、被災時に自分や家族を守るだけでなく心のゆとりを持つことができるため、とても大切なことだと言えます。


2.備蓄量を知ろう

では突然ですが備蓄品を用意するにあたって、どのくらいの量が必要かご存知ですか?

備蓄量の基本は「最低3日分、できれば1週間分」です。

これは災害が発生してから食料などの救援物資が届くまでの期間が約3日間、ライフラインの回復までに早くて1週間ほどかかるとされているためです。過去の経験ではライフラインの復旧までに1週間以上かかるケースも多くみられ、災害救援物資が3日以上到着しないことや1週間ほどはコンビニやスーパーマーケットで食品が手に入らないことも想定されます。またハザードマップ等も確認して、地域の状況や必要に応じて2週間分など多めに確保することも大切ですね。

「1週間分の備蓄」といわれても実際どのくらいの量かピンとこない方もいるでしょう。目安について今回調べてみました。
農林水産省によると、大人2人の1週間分の備蓄食料の例は以下の画像の通りです。


参考:災害時に備えた食品ストックガイド


どうしても備蓄ではカップ麺や米などの主食に偏りがちですが、たんぱく質を得られるように主菜を用意するだけでなく、好みなどに応じて副菜なども適宜用意できると良いですね。

もちろんこれはあくまでも目安であり、好みや家庭構成などによって変わってきます。
乳幼児、高齢者、アレルギーがある人には症状に配慮した食料を準備する必要があります。

下のサイトから、家庭に合った備蓄品目や量の目安を調べることができます。
ぜひ一度活用してみましょう。

3.ローリングストックを活用しよう

 災害に備えるために保存食を備蓄してすることももちろん大切なことですが、正直なところ備蓄を進めておくことはなかなか難しいこともあるでしょう。定期的に何がどのくらいの量あるのか、賞味期限はいつか、そして食べ方や味も不慣れなものだったりなど…。

必要な食糧備蓄の全てを保存食で賄うのではなく、日常の中に食料備蓄を取り込むという考え方もあります。『ローリングストック』という考えをご存じですか?
ローリングストックとは普段から少し多めに食材を買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足して常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法です。


●ローリングストックのポイント

ローリングストックのポイントは大きく2つあります。

①古いものから使おう!

②使った分は必ず補充しよう!

ローリングストックでは備蓄品はいつ食べても構いませんが、必ず一番古いものから消費しましょう。そして災害がいつ来てもいいように消費してすぐ補充するか、食料を買い足してから消費するようにしましょう。

一定量の食料を保ちながら食べた分だけを繰り返し購入することで、備蓄品の鮮度や賞味期限の心配をなくして備蓄し、いざという時にも日常生活に近い食生活を送ることができるでしょう。

4.さいごに

今回の記事では特に食料品の備蓄についてまとめました。実際に自分で調べてみても、家族全体で1週間分の備蓄となるとかなりの量であることを改めて実感し、しっかりと備えることが大切だと感じました。

改めてになりますが、災害はいつ起こるかわかりません。もしものときに備えて「自分ごと」として、備蓄をはじめとした対策を行っていくことが大切です。日頃後回しにしがちな備蓄でありますが、ぜひこの記事を読んで少しでも考えていただければ幸いです。


最後までお読みいただきありがとうございました!!
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都市科学部都市基盤学科 久保智裕