高知県 「らんまん」に向けてバリアフリー観光も加速!
高知県は4月からスタートする連続テレビ小説「らんまん」に向けて県全体で観光誘客の機運が高まっています。3月25日からは、高知県観光博覧会「牧野博士の新休日〜らんまんの舞台・高知〜」も開幕します。
健常者だけなく高齢者や障がい者、多様な方々に高知を訪れていただこうと、令和4年度高知県バリアフリー観光理解推進セミナーが1/18(水)四万十市、1/19(木)高知市、1/20(金)土佐市と開催されました。
(NHK高知 2023.1.19)
(RKC高知放送 2023.1.19)
テーマは「今日からできる『心のバリアフリー』対応」ということで、
まずはユニバーサルツーリズムを理解いただくために、今年度高知県が実施した事業の中から参考になる事例を画像、動画を使い解説しました。
・バリアフリーよさこい実現!
・山北のみかん狩りに特別支援学校500人!
「よさこい」がバリアフリー対応できるなら、うちの地域の祭りもやってみよう!となっていただいたり、バリアフリートイレの施設がない果樹園でも地域の公共のトイレとセットで考えると大勢の受入れが実際にできていて、点(施設)だけではなく面(地域)で考えると対応が広がることに気付いていただければ幸いです。
他県、他地域の取組みからは
・観光地も宿泊施設もこれならできる!
として、10月末の島根県「石見銀山」「松江しんじ湖温泉 なにわ一水」さんの取組みをご紹介しました。
休憩を挟んで、後半はアイマスク(視覚障がい者・手引き体験)、車いす操作体験で実際にサポートの仕方の基本的なことを学んでいただきました。
NHK高知支局、RKC高知放送、高知新聞の取材も入りました。
このようなセミナーは地域のメディア取材を入れることでニュースや記事になり、県内の観光事業者や県民への啓発につながります。会場参加者は20名でも、数万〜数十万人が記事、ニュースを目にするからです。
車いす体験では、最初に3cmの壁(バリア)を自身で体験してもらいました。
街中の車道と歩道の境目にありそうな段差、普段歩いていても気づくことない壁を実際に体験することで、街で見かける車いす使用者が困っている時に声をかけるきっかけになるはずです。
その後、段差を越えるサポート方法を皆さんに体験いただきました。
高知市会場となった「オーテピア」には点字図書館も併設されています。
そして、ここには点字図書だけでなく視覚障がい者向けの様々な福祉機器やゲームなどの展示もあります。
なにより驚いたのは、3Dプリントがあって世界の有名な建造物などが展示されていたことです。
この技術を使うと視覚障がい者向けのタッチツアーという観光プログラムが作れます。
国内の多くの博物館、美術館、祭りの山車や神輿、伝統芸能、伝統工芸等の展示はほぼ「手を触れないでください」とされているかガラスの向こうにあり、視覚障がい者には伝わらない展示となっています。
3Dプリントで精巧なレプリカが展示されれば、サイズは異なっても形が伝わりますよね。
スタッフの方にお願いしたら快く貸していただけたので、セミナー会場に「ピサの斜塔」「国会議事堂」「坂本龍馬胸像」を展示しました。
場所はひろめ市場のすぐ隣、高知に行かれた際には是非オーテピアにもお立ち寄りください。